こんにちは。森岡亜由美です。
※こちらは2021年3月28日の記事の再アップです
「やりたいことがわからない」というお悩みで
セッションをご利用くださるお客様は多いです。
今の仕事をこのまま続けていてもいいのかな。
でも、やりたいことがあるかと言われたらわからないし。
ずっと主婦のままでいいのかな。
でも、なにか特別にやりたいことがあるわけじゃないしな。
今いる場所や立場になんとなく疑問を感じつつ、
じゃあほかにやりたいことがはっきりあるわけでもないので、
いつも気持ちが晴れず、もやもやして、心が重苦しく感じます。
私っていったい何なんだろう、とおもったりしてね。
あなたももしかしたら、
「私のやりたことって何だろう」とか
「自分が何がしたいかわからない」と、
長いあいだ悩みつづけていないでしょうか。
そういう人が、まずやるといいのが、
食べたいものや、行きたいところなど、
暮らしの中のささいな「~したい」を大切にする練習です。
たとえば、会社の人とランチに行くことになったとき、
「パスタと、定食、どちらがいい?」と聞かれたとして、
パスタか、定食か、どちらでもない選択肢(例:中華)か、
はたまた「特に食べたいものがないから、今日はなんでもいいや」なのか、
自分の中で「どうしたいか」をはっきりさせるようにするのです。
「やりたいことがわからない」という人は、
普段から何かを選択するときに、
他人の顔色を窺って決めていることが多いです。
「〇〇さんは和食が食べたそうだから、和食って言っておこう」
なんてパターンを、自分でも無意識に繰り返しています。
自分が何を食べたいかより先に、
相手の機嫌を損ねない答えを選んだり、
相手に自分が気にってもらえそうな答えを言うのが、
気づかぬうちに習慣になってしまっているんですね。
だから、「~したい」を感じるセンサーが鈍くなっています。
そんな状態の人が、「人生」というレベルで
自分の「やりたいこと」を確信を持って選ぶなど、
至難の業と言っていいでしょう。
だから、ふだんの暮らしの中で、
自分の気持ちや意志をしっかりつかむ練習をします。
「素振り」みたいなものです。
そうすると、目先のレベルだけじゃなく、
より大きなレベルでも「やりたいこと」をつかむのが上手になります。
ひとつ気をつけておくといいのが
「私は今日はパスタが食べたい」と思ったときに、
「絶対にパスタを食べる!」と主張しなくていいということ。
自分はランチにパスタを食べたいと思ったけど
同僚のAさんが定食を食べたいと言っていったときに、
「今日は何が何でもパスタってわけじゃないから、
Aさんに譲ることにしよう」
という選択肢もあっていい。
それを、「わたしがそうしたくてする」と思えるなら。
「自分が譲りたくて譲った」と思えるなら、
それはつまり「やりたいことをした」ということ。
「無意識の習慣で、自分の気持ちを無視した」
というのとは意味あいがまるで違います。
大切なのは自分で自分をわかっていること。
自分の意志で選ぶことです。
その積み重ねが「やりたいこと」に確信を持たせてくれます。