昨日、報道された

京都大学医学部附属病院(以下、京大病院)の

治験に関する報道は、1型糖尿病をもつ人に

とても歓迎されているみたいですね気づき

 

 

 

一方で、治験に参加されている方の1人目に対する

 

「手術成功」

 

「1型糖尿病が治る」

 

「5年後に実用化される」

 

変換されている投稿なども見受けられたので

簡単にまとめてみましたダッシュ

 

人によっては、

 

大村の話は夢がない真顔

 

と感じられるかもしれませんが、

 

私のことは嫌いで構いません爆笑

 

日々研究に努力されている研究者や関係者のためにも

正しく研究について知り、応援してほしいと思いますグッ

 

 

  iPS細胞を用いた治療への新たな一歩

 

2025年4月15日、京大病院は、

iPS細胞を用いた1型糖尿病の新たな治療法について、

治験を開始したと発表しました下差し

 

 

上記の京大病院が発表しているプレスリリースにある

概略は以下の通りです下差し

 

(概略)

 京都大学医学部附属病院は、「iPS細胞由来膵島細胞シート移植に関する医師主導治験」において1型糖尿病の第一症例目の治験参加者に対し、同種iPS細胞由来膵島細胞シート(OZTx-410)の移植を行いました。手術は無事に終了し術後の経過も良好であることから、既に退院されており、今後は定期的に外来での経過観察を行います。
 本症例はOZTx-410を臨床に応用した初めてのケースになります。今回の医師主導治験は、OZTx-410移植に伴うヒトでの安全性を評価することが目的であり、第一症例目について術後1ヶ月までの安全性に大きな問題はないと判断されたため、今後は第二症例目の移植実施に向けた準備を進めてまいります。

 

今回の発表内容からまとめた、

いま押さえておきたいポイントを紹介しますびっくりマーク

 

 

  1人目の移植手術が完了、経過は良好

 

今回の治験では、1型糖尿病をもつ患者1人

iPS細胞由来の膵島細胞(インスリンを分泌する細胞)

を含む細胞シートを移植するという手術が行われましたダッシュ

 

その1例目の患者への移植手術が無事に完了し、

免疫抑制剤による重篤な副作用もなく

経過は良好で退院されたとのことです気づき

 

つまり、手術による問題も発生せず、

この細胞シートが動作するうちは飲み続ける必要がある

免疫抑制剤による副作用も見られなかったので

移植手術が成功したということですね拍手

 

 

治験ではオリヅルセラピューティクス株式会社の

OZTx-410という同種iPS細胞由来膵島細胞シートが

使用されていますダッシュ

 

治験の概要については、 jRCTという

臨床研究等提出・公開システムで公開されています下差し

 

膵島移植が適応となる1型糖尿病患者を対象にOZTx-410 (同種iPS細胞由来膵島細胞シート)の安全性を評価する 第1/1b相試験

 

 

 

  今回の治験の目的は「安全性の確認」

 

誤解されがちですが、今回の治験は

 

「インスリン注射が不要になること」

 

を目的にしているわけではありません!

 

あくまで安全性を確認する初期段階(第I相)の治験であり、

iPS細胞由来の細胞を人体に移植しても問題が起きないか、

副作用は出ないかといった点を評価することが主な目的ですダッシュ

 

将来的な効果を見据えるうえで重要な一歩ではありますが、

「治療の成功」と断定する段階ではありませんアセアセ

 

第Ⅰ相って何?

 

という方は、がんの場合の治験の段階について説明された

下記の記事を読んでみてくださいね下差し

 

 

 

 

  残り2人の移植を予定、ステップは着実に

 

この治験全体では3人の患者への移植が予定されており、

今回の1例目に続いてあと2人の患者への移植も

控えていると報じられています気づき

 

1人目の経過を見つつ、今後も慎重に安全性を確認していく

プロセスが続きますダッシュダッシュダッシュ

 

 

  2030年「代」の実用化を目指す

 

京大病院によれば、この治療法の実用化は

 

「2030年代を目指す」

 

とされていますダッシュ

 

これはつまり、早ければ今から5年後の2030年頃〜

遅ければ2039年までの実現を示すものですびっくりマーク

 

この技術が医療現場で使えるようになることを

視野に入れた素晴らしい研究であることは

間違いないですキラキラ

 

もちろん、これにはさらなる治験の成功や、

国の承認、安全性と有効性の十分な検証が

必要になりますネガティブ

 

ですが、これまで「夢」とされていた再生医療が、

現実の治療選択肢として見えてくるタイミングが、

ついに見えてきたとも言えます拍手

 

ただ、

 

2030年に実現する

 

というミスリードはしないでほしいなと思いますダッシュ

 

 

 

  患者の視点から:このニュースをどう受け止めるか

 

1型糖尿病と共に生きるひとりとして、

このニュースを聞いたとき、

 

「遠いけど、現実的な未来」

 

が見えてきたと感じました飛び出すハート

 

その一方で、今後様々な治験や

スクリーニング調査が予定されている中で

正しく研究の進捗が伝わらない

モヤモヤを感じています無気力

 

治療の“成功”ではなく、

“治療法のスタートラインに立った”ことを、

正しく評価したい

 

そして、当事者である私たちもまた、

この未来をただ待つだけでなく、

研究を支える良き理解者として

関わっていけたら良いなハート

 

そんな風に感じていますニコニコ

 

皆さんにとってハッピーな未来が

1日でも早く訪れますようにラブラブ

 

 

 

はじめましての方は自己紹介もぜひ!

 

 

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