Photo by Kenta Watanabe(写真提供:日本エアロビック連盟)
ズン・ズン・パン
と足踏みとクラップで始まるクイーンの楽曲『We Will Rock You』は名曲ですよね
私もなんだか鼓舞されるこの曲は大好きで、演技でも使用していました
デザイン細胞からインスリンが分泌
そんなクイーンの曲でインスリンが分泌されるという記事で混乱されている方がいるようです、、、
答えは記事にあります
糖尿病患者が血中のインスリン濃度を調節するのを助ける新しい方法を模索するスイスの研究チームが、英ロックバンド「クイーン」の代表曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を流すことでデザイン細胞からインスリンを分泌させる手法を開発した。
「デザイン細胞からインスリンを分泌させる手法」
ええ、デザイン細胞なんてものは私たちの体にはないんです
紹介されている記事が『Forbes JAPAN』に掲載されていることからも、研究者が開発しているという先駆的な取り組みの記事なんです
今回の記事から分かる研究のタイムラインはこちら
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH Zurich)のマルティン教授らの研究チームが音波を使ってインスリン分泌を誘発する実験を行った
https://www.thelancet.com/journals/landia/article/PIIS2213-8587(23)00153-5/fulltext#%20
研究グループが、インスリンを生み出す細胞を加工して、特殊な条件下でインスリンを出すように設計された「デザイン細胞」をつくった
この細胞は音波の刺激によりインスリンの放出量が変わるので、どんな音楽の種類で効果があるか調べたところ、重低音はかなり高い効果を発揮することがわかった
さまざまな音源を試したところ、今回作成した「デザイン細胞」においては、クイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」が特に、インスリンを放出するのに適していた
この「デザイン細胞」が入ったカプセルを作ってマウスに移植し、皮膚の上からでも音波が作用するかを調べたところ、スピーカーを直接接触させた場合にのみ効果があった
意図せず、音楽が流れたときにインスリンが勝手に放出されないか確認するために、マウスが自由に歩き回れる「マウス専用ディスコ」を作ってスピーカーからこれまで実験で使った音楽を聞かせたが、その場合はインスリンは放出されなかった
飛行機や芝刈り機などの日常で聞く可能性がある騒音も大音量で流したが、いずれの場合もインスリンは放出されなかった
「われわれが開発したデザイン細胞は、移植したカプセルの真上の皮膚に音源を接触させ、適切な音を流したときにだけインスリンを放出する」
とマルティン教授が語った記事が8月に紹介された
それを受けて9月に『Forbes JAPAN』で研究が紹介された イマココ
とても興味深い研究
私も話題になったときには、インスリンを放出してほしくないときに音楽を聞いてしまったら低血糖になるんじゃない?なんて思っちゃいましたが、きちんと糖尿病をもつ人のヒアリングなどもしているんでしょうね
ディスコ形式だとどうなるか?
飛行機などの日常の騒音で誤作動しないか?
放出後に次のインスリンを作るまでにはどれぐらいかかるか?(記事では約4時間と紹介)
それを受けてどんな血糖コントロールをしている方の治療になるか?
と日常生活で使用することを意識した素敵な研究だと思いました
まだまだ、実際にヒトで実証していくまでには時間やお金もかかると思いますが、応援したい研究の1つになりました
上記の記事も読んでワクワクしながら、続報を待ちたいと思います
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