今宵は聖なる夜。
クリスマスイブ。
そんな日に、大爆発を起こした私。
おとといから二泊三日のショートだった、ばーば。
ようやく訪れた月に一度のショートの日。
旦那と二人で、ボヘミアンラプソディーを観に行く予定にしていて、ウキウキ気分でばーばをショートに連れて行った。
いつものように、テレビの前の席に座らせてもらったばーば。
いつものように、ばーばのノートと家から持参したティッシュをテーブルに置くと、職員さんが
「いつもティッシュをお持ち下さるんですけど、これだけでは全然足りないんですよ。」
「一日一箱以上お使いになるので。」
一瞬、その言われようにムカっときたけど、ばーばがティッシュを使い過ぎるのは、事実。
だから、こうして家から持参しているのだ。
「じゃあ、今から家に帰って、ティッシュを二箱くらいお持ちしましょうか?」
と、私が言うと
「今回は、こちらでお貸ししておくので、お迎えの時に持ってきてください。」
と言われた。
旦那はこの日、午前中少しだけ仕事に出かけていたので、誰もいない家に帰ると、イライラが加速してきた。
そもそも、ショートでは、オムツやパッドは利用料に含まれているのではないのか?
その中に、ティッシュは含まれてないのか?
ばーばが、使い過ぎなのは百も承知だが、なぜうちだけ自己負担しなくてはならないのか?
考え出したら、腹が立って腹が立って。
そもそも、私は毎日このことでストレスを溜めている。
一晩に、用意しておいたリハパン5枚・パッド20枚を使いきる。
それだけ用意しておいても足りず、ノーパンで寝ていて、シーツがびしょ濡れの日もある。
毎日毎日、来る日も来る日もシーツとパジャマの洗濯に追われ、リハパンとパッドの在庫を確認し、早め早めにAmazonで注文し、受け取り日時には家で待機して。
そんな日が、月に二日だけ、ショートの時だけ、解放される。
それなのに、ショートに連れて行った日にも、同じことでストレスを受けた。
それでも、旦那と一緒だった昨日までは、大丈夫だった。
心の底では、ずっとモヤモヤしていたが。
しかし今朝、旦那は仕事に出かけ、私はショートにばーばを迎えに行く。
ティッシュの箱を持って。
ショートに着くなり、
「お迎えに来ましたが、苦情が言いたいので責任者の人をお願いします。」
と、私。
責任者の人は不在で、対応してくれたのはいつも笑顔の職員さんだった。
その方の顔を見るなり、泣きながら
「母がティッシュを使い過ぎるから、貸していただいていたティッシュをお持ちしました。」
「母がティッシュを使い過ぎることで、デイでもショートでも持参しろと言われ、この二日間、ずっとティッシュのことで頭がいっぱいで。」
「リハパンもパッドも使い過ぎるし、そのことで母を殺してやろうと思ったことだってあります。」
他人には、意味不明だと思います。
たかがティッシュのことで、殺したいなんて。
でも、在宅介護をしていて、介護殺人が起こるきっかけは、こうした些細なことだと思うんです。
ずっとずっと我慢して我慢して、一生懸命頑張って、頑張り続けて。
もう、どうしていいかわからない。
誰も助けてくれない。
対応してくれた職員さんは、優しい言葉をかけて下さり、救われました。
でも、でも、本当にサンタさんがいるなら、
私を解放して