お義母さん、入院 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

土曜日、雨が降りしきる中、京都に行ってきました。

目的は、もちろんお義母さんに会うため。

一週間くらい前に、旦那のお兄ちゃんに電話をしたら、お義母さんが特養から夜中に救急搬送されたとのこと。

理由は、嘔吐して血圧が下がったため。

搬送された病院で検査したところ、肺炎を起こしていたらしい。

「胃瘻はしない」と決断していたお兄ちゃん夫婦。

今回の入院で、今後も「呼吸器をつけることはしない」と決断したそう。

私たち弟夫婦は、それらの決断を支持します。


お兄ちゃんの家(旦那の実家)から、ほど近いところにある病院。

そこの二階、四人部屋にお義母さんはいました。

四人部屋に三人が入院されており、みな寝たきりのおばあさん。

ちょうど昼ごはんの食事介助に合わせて行ったんだけど、そのうち一人は食事も取れない状態。

お義母さんは、お義姉さんが食事介助。

お義姉さんは、看護師。

食事介助は手慣れたもの。

「ゴックンしいや」
と声かけしながら、ほぼ全量食べさせていた。

考えてみれば、私はこういう流動食を食べさせたりする食事介助はしたことが無い。

じーじは亡くなる数日前まで、自分で茶碗を持ち、箸で白飯を食べていたから。

要介護5の寝たきりの状態の介護は、未体験。

結局、旦那と私はお義姉さんがする食事介助を、ただただ見ているだけだった。

お義母さんは、お義姉さんの顔を見ては、嫌そうな表情を浮かべながらも、口に入れられたものを頑張って食べていた。

その情景は、今まで同居していろいろ軋轢があった嫁と姑の関係性が如実に現れていた。

お義母さんは、自分からは上手く言葉が出てこないけど、
「この嫁は、もう食べたないのに、口ん中に入れよって。まぁ、しゃあないから食べたるわ。」
って言っているようだった。

お義姉さんも、嫌嫌ながら食事介助してるんだけど、
「よう食べれたやん。今日は名古屋から弟君が来てくれたさかい、きばって食べれたなぁ。」
って言ってた。

すごくツンケンした嫁と姑の関係なんだけど、そこには嫌嫌ながらもずっと同居してきた二人の間の「情」が感じられた。

上手く表現できないけど、私たち弟夫婦のようにたまにしか会わない人間にはわからない、お義母さんとお義姉さんの間にしか存在しない関係性が、確かにあった。

なんかね、ものすごく疎外感を感じたんだ。

家では、自分の実の母親を主介護者として介護している私だけど、お義母さんに関しては全く外部の人間。

それは、実の息子の旦那も同じ。

常に側にいて、特養や病院にも足繁く通っているお兄ちゃんとは違う。

どんなに可愛いと思っていても、遠く離れている次男より、うっとおしくて嫌だけど、側にいて実際に食事介助してくれる長男とその嫁が頼り。

お義母さんは、認知症の末期の状態だけど、そのことを良くわかっていた。

私たち弟夫婦は、あくまでもお客さん。

辛うじて聞き取れたお義母さんの言葉は
「よう遠いとこから来てくれたなぁ~」

やっぱり、側で世話をしてくれる人が一番大事。

いややけど、嫌いな人かもしれんけど、お義母さんにとっては、お義姉さんしか頼りにできんのやろな~と思った。

嫁と姑って難しいけど、「情」がつなぐ関係って血のつながりよりも、すごくいいものなのかもしれないって思いました。


結局お義母さんは、今回の危機的状態は乗り切り、もう数日で退院して特養に戻るそうです。







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