辛かった | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

シルバーウィーク中、京都の旦那の実家に寄ってから、

お義母さんの入所する特養に面会に行った。


旦那のお兄さん夫婦も一緒に行った。


お義母さんの入所する特養は、以前の建物はとても古くて大部屋で、

入るとすぐに消毒薬の匂いがぷんぷんするところだった。


でも、耐震補強の必要があるとのことで、近くの小学校の跡地に移転し、

新しい建物になっていた。


真新しい特養の建物はきれいで、都市部と違い土地が広いため、

二階建てだった。


ユニット型の施設で個室だった。



ベッドに横たわっていたお義母さん。


壁の方を向いていたので、介護士さんが私たちの方を向くように、

体位を変えてくれた。


寝たきりだった。


足の拘縮はひどく、クッションがはさまれていた。


褥瘡もできていた。


看護師さんが来て、最近の状態を説明してくれた。


私たちが訪れた日は特に調子が悪く、朝からほとんど食べることができていないとのことだった。


でも、発熱とかは無く、医者が言うには

「元気」

だそうだ。


元気?


この状態を「元気」って言うの?


要介護5。


寝たきり。


発語も無い。


確かに、口から食べ物が摂取できていて、排泄もあり、発熱も無ければ、

この状態を医学的には「元気」と言うのだろう。


今の日本に、このような状態のお年寄りがいったい何人いるのだろう?


生きている。


確かに、生きている。


心臓は動き、各内臓もそれぞれの役目を果たしている。



じーじを看取ってから、ずっとずっと考えていた。


あれでよかったのか?


あの時、訪看さんんじゃなく、救急車を呼んでいたら、

もしかしたらじーじは今も生きていたんじゃないだろうか?


思考は堂々巡り。



でも、寝たきりのお義母さんを見て思った。


この状態は、じーじが望んでいたものではない。


そして、私が望んでいたものでもない。



人にはそれぞれ考え方があり、望むものも違う。


旦那にとっては、たとえどんな状態でも「生きている」母親に会えたことが嬉しかったようだ。



辛かった。


お義母さんを見ていることが、お義母さんのそばにいることが、本当に辛かった。









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