シルバーウィーク中、京都の旦那の実家に寄ってから、
お義母さんの入所する特養に面会に行った。
旦那のお兄さん夫婦も一緒に行った。
お義母さんの入所する特養は、以前の建物はとても古くて大部屋で、
入るとすぐに消毒薬の匂いがぷんぷんするところだった。
でも、耐震補強の必要があるとのことで、近くの小学校の跡地に移転し、
新しい建物になっていた。
真新しい特養の建物はきれいで、都市部と違い土地が広いため、
二階建てだった。
ユニット型の施設で個室だった。
ベッドに横たわっていたお義母さん。
壁の方を向いていたので、介護士さんが私たちの方を向くように、
体位を変えてくれた。
寝たきりだった。
足の拘縮はひどく、クッションがはさまれていた。
褥瘡もできていた。
看護師さんが来て、最近の状態を説明してくれた。
私たちが訪れた日は特に調子が悪く、朝からほとんど食べることができていないとのことだった。
でも、発熱とかは無く、医者が言うには
「元気」
だそうだ。
元気?
この状態を「元気」って言うの?
要介護5。
寝たきり。
発語も無い。
確かに、口から食べ物が摂取できていて、排泄もあり、発熱も無ければ、
この状態を医学的には「元気」と言うのだろう。
今の日本に、このような状態のお年寄りがいったい何人いるのだろう?
生きている。
確かに、生きている。
心臓は動き、各内臓もそれぞれの役目を果たしている。
じーじを看取ってから、ずっとずっと考えていた。
あれでよかったのか?
あの時、訪看さんんじゃなく、救急車を呼んでいたら、
もしかしたらじーじは今も生きていたんじゃないだろうか?
思考は堂々巡り。
でも、寝たきりのお義母さんを見て思った。
この状態は、じーじが望んでいたものではない。
そして、私が望んでいたものでもない。
人にはそれぞれ考え方があり、望むものも違う。
旦那にとっては、たとえどんな状態でも「生きている」母親に会えたことが嬉しかったようだ。
辛かった。
お義母さんを見ていることが、お義母さんのそばにいることが、本当に辛かった。
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