今日もと~っても暖かかった。
はい、バトル開始。
こんなに暖かい日なのに、デイから帰ってくるとすぐ、
じーじがファンヒーターを点けるだろうと思い、チャイルドロックをかけておいた。
案の定、帰ってきて部屋に入るなり、ファンヒーターのスイッチをON。
何度も何度も押している。
ふふ、点かないだろ。チャイルドロックしてあるもんね。
これで安心とタカをくくっていたら、壊れたと思ったのか、
じーじがファンヒーターのあちこちを叩き出した。
いかん、本当に壊れてしまう。
「今日はと~っても暖かいから、ファンヒーターは点けなくてもいいんじゃない?」
こんな程度で納得する相手ではない。
まだ、ファンヒーターにしがみついているので
「もうすぐ四月だし、ファンヒーターはもういらないから片付けるね。」
と言って、二階へ強制撤去した。
それからしばらく
「ファンヒーターがない家になんかいられない。出ていく。」
と、ばーばに向かってわめいていたが、放っておいた。
静かになったので、こそっと様子を見に行くと、頭まで布団をかぶり、
「ファンヒーター、ファンヒーター、ファンヒーターがない。」
と半泣きになりながら、ふて寝をしている。
まるで、大好きなおもちゃを取られて駄々をこねている幼い子みたい。
これじゃあ、私が意地悪をして、いじめているみたいじゃないか。
仕方がない。
「暑すぎて気持ち悪くなっても知らないからね。」
と言って、ファンヒーターを元に戻し、点けてあげた。
とたんに布団から顔を出し、
「良かった、これで寒くない。」
とニコニコ顔。
本日、四月中旬くらいの気温ですけど。
思い返すと、じじばばが二人で暮らしていた頃、
六月の梅雨時にもストーブが点いていた。
閉めきったじめじめした部屋の中に洗濯物が干され、
それをストーブで乾かしていた。
そのせいで、掃除していないホコリだらけの家に、カビが大量発生していた。
ありとあらゆる害虫も湧き出て、衣類に付く虫もいっぱい湧いていたので、
ばーばの肌は湿疹だらけだった。
そんな状態の二人を引き取って、早丸六年が過ぎようとしている。
当時の家と違い、新しく小ぎれいではあるが、
何一つ自分の自由にできないこの生活は、じーじにとって苦痛なのだろうか?
たかがファンヒーターを点ける点けないのバトルから、そんなことまで考えてしまった。
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