清潔だけど不自由な生活 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今日もと~っても暖かかった。


はい、バトル開始。


こんなに暖かい日なのに、デイから帰ってくるとすぐ、

じーじがファンヒーターを点けるだろうと思い、チャイルドロックをかけておいた。


案の定、帰ってきて部屋に入るなり、ファンヒーターのスイッチをON。


何度も何度も押している。


ふふ、点かないだろ。チャイルドロックしてあるもんね。


これで安心とタカをくくっていたら、壊れたと思ったのか、

じーじがファンヒーターのあちこちを叩き出した。


いかん、本当に壊れてしまう。


「今日はと~っても暖かいから、ファンヒーターは点けなくてもいいんじゃない?」


こんな程度で納得する相手ではない。


まだ、ファンヒーターにしがみついているので

「もうすぐ四月だし、ファンヒーターはもういらないから片付けるね。」

と言って、二階へ強制撤去した。


それからしばらく

「ファンヒーターがない家になんかいられない。出ていく。」

と、ばーばに向かってわめいていたが、放っておいた。


静かになったので、こそっと様子を見に行くと、頭まで布団をかぶり、

「ファンヒーター、ファンヒーター、ファンヒーターがない。」

と半泣きになりながら、ふて寝をしている。


まるで、大好きなおもちゃを取られて駄々をこねている幼い子みたい。


これじゃあ、私が意地悪をして、いじめているみたいじゃないか。


仕方がない。


「暑すぎて気持ち悪くなっても知らないからね。」

と言って、ファンヒーターを元に戻し、点けてあげた。


とたんに布団から顔を出し、

「良かった、これで寒くない。」

とニコニコ顔。


本日、四月中旬くらいの気温ですけど。



思い返すと、じじばばが二人で暮らしていた頃、

六月の梅雨時にもストーブが点いていた。


閉めきったじめじめした部屋の中に洗濯物が干され、

それをストーブで乾かしていた。


そのせいで、掃除していないホコリだらけの家に、カビが大量発生していた。


ありとあらゆる害虫も湧き出て、衣類に付く虫もいっぱい湧いていたので、

ばーばの肌は湿疹だらけだった。


そんな状態の二人を引き取って、早丸六年が過ぎようとしている。


当時の家と違い、新しく小ぎれいではあるが、

何一つ自分の自由にできないこの生活は、じーじにとって苦痛なのだろうか?


たかがファンヒーターを点ける点けないのバトルから、そんなことまで考えてしまった。









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