お散歩で | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今朝、朝食後出かける気マンマンのじーじ。

ばーばが何度も
「今日は日曜日だで、みんな休み。どっこも行かんよ。」
と言っても案の定聞く耳持たず。

仕方が無いので、風も強く、ちょっと寒かったが、近所をぐるっと一周散歩に出かけた。

駅に行く道沿いの川に、鳥には詳しくないのでわからないが、鴨?みたいな鳥が四羽泳いでいた。

写真、撮り忘れました。

じーじが
「いち、にい、さん、し」
と数えていた時、後ろから同じく散歩に来ていた夫婦の奥さんも
「鳥がいるねぇ。」
と、旦那さんに話しかけていた。

一見普通の会話のようだが、旦那さんの服装は、この冷え込む中、半袖・半ズボン、顔はうつろ。

この方、夏にはずっと線路脇で石ころを拾い続けていた。

平日の事だったので、おそらく仕事はされていないと思う。

年齢はたぶん私と大差なく、50代前半くらい。

こういう言い方は良くないが、パッと見ただけでマトモではないとわかる。

若年性認知症なのか、または違う精神の病なのかはわからないが、付き添っていた奥さんの大変さがしのばれる。

会釈だけして、私たちは立ち去った。

その後、お散歩されていた違う近所の奥さんに
「娘さんと一緒にお散歩?いいねぇ、おじいちゃん。」
と、声をかけられた。

どうやら、世間から私たち親子は、孝行娘と幸せな老後を送るおじいちゃん、と映るようだ。

判断力がなくなったり、理解能力が低下したり、若年だろうが老年だろうが認知機能が衰えてることに違いはないのに、世間の捉え方は全く違う。

先ほどの夫婦だって、二人で寄り添って生きる今を、幸せと感じているかもしれない。

私たち親子だって、実際には、鬼娘に怒鳴りつけられる頑固ジジイ、が正解。

先ほどの夫婦と出会った時、とっさに触らぬ神に祟りなし、みたいな態度をとってしまったが、もっと気さくに話しかけてみれば良かった。

私自身にも根付いている、世間の一般常識と偏見って、根深いものだなぁ。




ぽちっと応援お願いします

にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ 
にほんブログ村 


こっちもぽちお願いします
 
人気ブログランキングへ