昨夜、旦那もいたし、なんだかバタバタしていて、じーじの入れ歯を外すのを忘れてしまった。
ハタと気づいたのが、夜中の2時過ぎ。
外し忘れた入れ歯のせいで、バイ菌が肺の中に入り、肺炎を起こしたらどうしよう。
夜中だが、下まで降りていき、部屋をのぞき、様子をみる。
イビキをかいて寝ていた。
一安心したのだが、入れ歯を外し忘れたせいで、イビキも大きく、無呼吸になっているんじゃないか⁇
あれこれ心配しだすと、もう眠れない。
ぐっすり寝ているじーじをたたき起こしてまで、入れ歯を外す事はできないので、仕方なく諦めた。
眠れないので、あれこれ思いを巡らす。
そこで改めて思った。
私には、
『こうでなければ、ならない』
『こうしなくては、ならない』という事が多すぎる。
じじばばに関しても、
『常にオシモはキレイにしなければならない』
『最低でも、一日おきには入浴させなければならない』
『三度の食事で、肉・魚・野菜・豆類等バランス良く食べさせなければならない』
等々。
今までの人生においても、
親が納得する為に、親から愛される為に、親から褒められる為に、
『有名大学に入らなければならない』
『長男でない人と結婚しなければならない』
『実家は古くなったら、私が建て替えなければならない』
『親が年老いたら、私が引き取って在宅で介護しなければならない』
これらは、自分だけでなく、家族や他人である施設の人に対しても、同じレベルで要求してしまう。
だから、自分ができない事に苛立ち、人にやってもらえない事に憤る。
妥協ができない。
まぁいいや、って思えない。
自分が頑張ればいい事は、自分さえ頑張ればなんとかなる。
でも、家族や他人は、私の理想通りになるはずはない。
(私はこれ程頑張っているのに、なんであんたたちはできないのよ、やらないのよ)
何度、心の中で叫んだことか。
先日、我が家を訪れた長男の彼女。
彼女からのメールに
「お母さんに(決してお父さんにではない)結婚を認めてもらえた事が嬉しくて、
二人で帰りの新幹線の中で泣きました。」
とあった。
長男にとって、母親の私はそんなにも畏れるべき存在なのか?
ばーばが一人娘の私に、自分の願い・理想を押し付けたことで、いまだにがんじがらめになっている私。
そこから脱却できない事は、本当に苦しい。
それなのに、全く同じ事を長男に対して、してしまっている。
せめて、結婚を機に、長男には私の呪縛から脱却させる為にも、自分の願いを押し付ける事はやめようと思う。
入れ歯を外し忘れたじーじは、何事もなく起きてきて、朝ごはんもちゃんと食べました。
もちろん、入れ歯はいったん外し、洗ってからはめ直しましたが。
なかなか、やらなければならないと思っている事を、やらずにおくのはできないんですよ。