こだわりとの対決 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

この土日、バルサンと掃除機を武器に、果敢にダニに対決を挑んだ私。


ダニに刺された痒さに耐えながら、元来嫌いな掃除と片づけを一日中やった。


目に見えないダニに立ち向かうのは、なかなか大変だ。


ほこりが溜まっている所には、ダニがうじゃうじゃいる気がして、掃除機で吸いまくった。


たぶん、すでにダニアレルギーなんだろう。


ぬいぐるみは触るだけで、体中が痒い。


今回主に掃除したのはクローゼット。


久しぶりに袖を通す服が、全部ダニだらけみたい。


何年振りかのスカートをはいたら、足がメッチャ痒い。


思えば、クローゼットやタンスの中なんて、ほとんど掃除しないもんな。



なんだか害虫駆除ブログになっているが、敵はやはりダニではなかった。


夫婦二人で掃除に勤しんでいたのだが、なかなか終わらず、晩ごはんを作るのが遅れた。


認知症のこだわりマシーンのじーじには、掃除で晩ごはんの用意が遅れるなんて

ありえないこと。


いつもの晩ご飯の夕方6時前には、ダイニングに座ってスタンバイ。


バタバタと私たちがしていても、全く動じない。


むろん、ばーばには

「今日は掃除に時間がかかっちゃったから、晩ごはんは7時過ぎになると思う。

できたら呼ぶから、それまで部屋でゆっくりしていて。」

と言ってある。


でも、じーじには通用しない。


いつまで待ってもご飯が出てこないことに苛立ってきたのか、

今度は窓を閉めたり(掃除してるっていうのに)、

玄関を開けたり閉めたりしだした。


これに、普段は無視を決め込んでいる旦那が怒った。


「ばーばがさっきから何度も、部屋に居てって言うてるやろ。(ちなみに旦那は関西弁です)」


この旦那の一言がきっかけで、ばーば・私もじーじに総攻撃を仕掛ける。


「さっきから何回も言ってるでしょ?」

「なんでわかんないの?」

「晩ごはんを6時に食べなかったらって、死ぬわけじゃないでしょ?」

「玄関を開ける必要がどこにあるの?」


冷静な時は、言っても無駄だってわかってることを叫びまくった。


三人から急に怒鳴られたじーじは、ますます混乱する。


一番言ってはいけないことだって、介護者失格だってことも、充分わかっている。


でも、一年365日、認知症老人に合わせて生活することなんてできない。


さすがに、三人からの総攻撃をくらったじーじはおとなしくなり、部屋に戻っていった。


自分の身体もダニだらけのような気がして、一刻も早くお風呂に入りたかったんだが、

あきらめて晩ごはんの準備に取り掛かる。


7時に、部屋にじじばばを呼びに行くと、じーじはパジャマに着替えていた。


毎日7時にパジャマに着替える。


どこまでも、自分のこだわりを貫く。



日付けが変わり、今日月曜日。


朝は、別に普通だった。


デイから帰ってくると、

「俺はいつ病院に入院したらいいんだ?」

と、私に聞いてきたじーじ。


昨日の出来事から、

「俺はみんなに嫌われている。(ある意味事実)」

「俺はこの家においてもらえない。」

「病院に入院しなければならない。(施設に入らなければならない)」

と、考えたようだ。


「施設に入りやがれ。」

とは、叫ばなかったはずなんだが、傷ついちゃったんだね。


ごめんね、じーじ。


時々は怒鳴ったり、わめいたりするかもしれないけど、

じーじのことは、私が最期まで面倒見るよ。


でも、どうなんだろう?


娘に怒鳴られ・邪険にされるこの家に居るより、施設で大切に扱ってもらえる方がいいのでは?


いやいや、このじーじが、施設で大切に扱ってもらえる保証はない。


いつまでたっても答えの出ない問です。




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