いざ、実家へ | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

じーじとばーばのあまりにも強い帰宅願望に負け、息子が高校を卒業したら自分一人で実家に帰り、同居して両親の面倒をみようと、決心した私。


息子は大学入学を期に、一人暮らしをするつもりだったので問題はない。


ただ、「旦那に申し訳ないな」と思っていた矢先、旦那の転勤辞令が。


ありがたいことに、希望を出していた私の実家から通える支店だった。

十二月末、無事に私は仕事を辞め、年明け早々旦那は転勤先に赴任。


ゴミ屋敷と化した実家では私たち夫婦と一緒に住めないため、急きょ建て替えることを決意し、住宅展示場めぐりが始まったのです。


引っ越しの準備もしなければならないけれども、新居の間取りを考えたりするの、はとても楽しい時間でした。


冬場で寒いし、私が家に居ることもあり、じーじの徘徊もほとんどなくなり、つかの間の落ち着いた時間でした。


ええ、本当につかの間のことでしたね。


いざ実家に戻り、私たち夫婦を待っていたものは、大量のゴミでした。

解体までたった二か月。その間に45年もの間に溜まったゴミと格闘しなければならない。


でも一番大変だったのは、自分たちの家を壊されると思い込んだ、じーじとばーばへの対処でした。


「あんたたちは、変なものに憑りつかれてる。」

「悪い奴に騙されて、私たちの家を壊そうとしてる。」

「絶対壊したらいかん。訴えてやる。」


常に両親のことを考え、「安全で清潔な環境で寿命まで暮らしてほしい」と願ってのこと。

貯金も底をつき一文無しに近くなった両親に代わり、娘夫婦がすべてお金も出し、建て替えてあげようとしてるのに。


こんなにもひどい言葉を投げつけられるんだったら、あのままゴミ屋敷の中で、糞尿にまみれ死なせてあげればよかった。

引き取って面倒なんか見るんじゃなかった。


あれから四年近くたった今でも、時々こう思ってしまう時がある。


じーじーとばーばにとって、本当によかったのはどっちなんだろう。



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