036 Dark Side --- FS2020 と 厳島神社・HW出雲大社 | Love-Shrine 

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物語と神社めぐり 

翌日、仕事も終わり結妃ちゃんに電話

「もしもし、結妃ちゃん。今から会社出るね」

「あ、姉さん・・うん、待っているよ」

「何か買って行くものある?」

「ん~?別に無いな~。 あ、ミドリ少し遅くなるって」

「そうなんだ! 碧澄は別にイイけどね! 結妃ちゃんが、いるだけで充分! あ、そしたらケーキ買って行くね」

「うん。チョコ系食べたい」

「わかったよ、じゃー後でね」

「ホーイ」

 

事務所から電話をしたのは、着替えが入っている紙袋を持っているので男と思われるのも嫌なので・・・女友達の家に今日お泊りをすると言っていたから。

そのアリバイ作り。 でも半分は本当なんだけどな~。

でも、今後、碧澄との時には実績を作っておけば、使えるかもね・・?

Darkな私は愛夢ちゃんだよ!

 

碧澄の部屋の呼び鈴を“ピンポーン”

結妃ちゃんが出て来た

「お姉さん、来てくれてありがとう」

「どういたしまして。 着替え持って来たよ、それにチョコ系のケーキ」

「ありがとうー。入って」

部屋に入るとこの前とは余り変わらない。当たり前だ!

「コーヒーをどうぞ」

「何か結妃ちゃん。落ち着いて見える、主婦?」

照れながら微笑んだ

「え~? 変な事、言わないで! ユキは結妃だよ」

意地悪に聞いてみた

「ふ~ん?ところで昨夜はどうだったの? 碧澄、優しく頑張った? 根性有ったの? 結妃ちゃんはどうだったの?」

「え~照れるな! 正直、私達二人は頑張ったよ! 碧澄も頑張ったしユキは腰が痛くなった」

と言って腰を叩いている仕草。可愛い! でも半分冗談で言っているのがわかる。

「へ~、羨ましいな~。私なんか寂しくて全然眠れなかった・・」

二人で大笑。 こんな話は他では出来ない。

「それにミドリ、間が空いているせいか? 私達が責め過ぎたのか?  何回も求めてきたので、応えてあげたんだけど、もういい加減にして! と言って最後は蹴りを入れて使えなくしたよ」

「ギャー! 碧澄もう使えないのか~残念だな~。使えないなら、私も今後は考えようかな~?」

「そうだね。 もう役立ずダヨ。 お姉さん、残念でした~」

「結妃ちゃん~。笑いすぎて、お腹が痛い」

「わたしも~痛~い。ミドリ可哀そうだね。悪女の餌食になって好き勝手なこと言われて・・」

「でも、其れなりに楽しんだんでしょ? 羨ましい~」

「ま~ね~」

 

 

結妃ちゃんは、可愛いウインクで答えた。 いい子だな~!

「姉さん、ビーフシチュー作ったの。味みて!」

「え~すごーい。私、作ったことないよ。これは、お店で食べる物だよ」

少し味見をすると

「美味しい~、ワインの酸味だ。それにコクがある。凄~い」

「良かった。仕上げに食べる前にまた少しワインを入れて、アルコール残すんだ。 これ、少しずつ、ご飯にかけて食べてもいいんだよ」

「結妃ちゃん、料理も上手なんだね。即!主婦になれるよ」

結妃ちゃんに改めて見た目との違いに驚いた。 胎児で園児で少女で悪女。そしてLadyの結妃ちゃん

「おだてないで~調子に乗っちゃうよ」

「本当にそう思うよ。私なんて料理も余り出来ないし。この前、碧澄にミートソース作ったけど、何か恥ずかしくなった」

「あ~ミドリの好みの味て言っていたよ」

結妃ちゃんに報告してたの~恥ずかしい~

「そうなの?でも結妃ちゃん上手だから、恥ずかしいよ」

「今度はミドリに、毒でも盛ろうか?」

「怖―い。やっぱり私達てDark-Sideに住む悪女だね」

「そうだね。 ユキ、愛夢姉さんに会えて本当に良かった。一人ならこんなに楽しめないもん。やっぱりミドリが告った女だけあるね」

「私もだよ・・でもやめて~碧澄を振った女だよ!・・・ところで“封印”全部剥がしてあるけど、大丈夫だった? 碧澄は剥がしてなかったでしょ」

「うん。大丈夫だった」

「この前真剣だったけど、見られたくない物あったの?」

「一応、女だから見られたくない物も有るからね!」

「碧澄でも?」

「うん」

呼び鈴が鳴り

「ミドリ、帰って来た」

嬉しそうにお出迎え・・

「愛、ごめんな!ユキの我がままで!」

「ん~ん!こちらこそ、お邪魔でないの?。今晩も本当は、結妃ちゃんと、そのつもりだったんでしょ?」

本音の嫌味で・・

「今晩は普通の会話で・・Ladyで頼みますよ」

「仕方がないな~。ね、結妃ちゃん」

「今日は許してあげるか。じゃ~ご飯食べよ~」

私も少しお手伝いをして・・

サラダ・コンソメスープ・ビーフシチューそれに、ご飯を並べて

「結妃ちゃん、サラダも色取りが綺麗で美味しそう」

「うん、よかった」

「何?このコンソメ?市販のキューブ? サッキより味が変わって、もっと美味しくなっている」

「そうでしょ! ミドリはコンソメ好きだから、頑張ったんだ」

碧澄にウインク! 碧澄は照れている・・

「やっぱり、結妃ちゃんて凄いね!」

「ママの側にいるから、教えて貰っているの」

「前に言っていたよね。一人っ子だから、家族と出来るだけ一緒に居たいって。 だから碧澄とも別れているって。 でも美味しいお料理を、一緒に居たから覚えたんだね! 偉いな~」

碧澄は申し訳なさそうな顔

「だから余り褒めないで・・調子に乗って裸になっちゃうよ」

「私もその時は、付き合うよ」

「やめろ。バカ」

そんな話をしながら楽しい時間が過ぎる

「お姉さん、ご飯も終わったからケーキ食べよう」

「うん、食べよう。私、用意するから結妃ちゃんはコーヒーを出して」

「O.K~」

ケーキを食べながら

「ね~碧澄。昨日の夜、頑張ったんだって! 結妃ちゃん腰が痛いって」

羨ましいから、また意地悪に言ってみた。

「ハィ~? 何を聞くの!」

間違いなく、うろたえている

「結妃ちゃんが教えてくれたよ」

「ユキ、変な事言うなよ」

「だって、本当だもん」

「ふざけるな。 愛が信じるだろう」

「いいんだよ。今更、碧澄が照れなくても」

「勘弁してよ~。 俺、いつも悪者だ」

 

結妃ちゃんも、照れ隠しで半分は話を盛っているな・・

別にイイんだよ。 結妃ちゃんの碧澄だから・・

ただ、羨ましいだけ・・・

 

「姉さん、あのクローゼットの中の大きいPC見た? ミドリは、あのPCの中に興奮するイヤラシイのを入っているんだよ!」

「やっぱり!隠しているからそうだと思った。やっぱり碧澄はスケベだ」

結妃ちゃんが、電源を入れた

「ユキ~。やめろ! 恥ずかしいから!」

「やっぱり、そうなんだぁ~」

「違うって!それはゲーム専用PC」

「え~?ゲーム? 碧澄、ゲームなんてするの?」

結妃ちゃんがソフトを立ち上げていた。そして碧澄もやって来る

「何!飛行機?」

「FS2020(マイクロソフト・フライトシュミレーター2020)てやつで、フライトシュミレーター。一応ゲーム」

 

 

 

「これ、凄いんだよ。本当に飛んでるみたいだから! 眼がまわるよ」

「操縦して飛ぶの?」

「うん、大体はシュミレーションが出来ている。セスナ系は同じ感覚だよ。B737やA320は実機は操縦したことが無いので解らんけど」

「・・・?セスナて操縦したこと有るの?

「ユキも乗せてもらったよ」

「・・? 意味わからない」

「姉さん、これ見て。 池袋の駅前でこれが本物でこっちがゲーム」

「え~!ほとんど同じだ」

「新宿がこれ!」

 

池袋東口

 

 

 

 

 

新宿

 

 

 

 

 

 

 

「それで碧澄、中部セントレアに行った時、詳しかったんだ」

「ゲームをやっているのが恥ずかしい・・」

「でも、ミドリ大人のゲームだと言ってPC新しくしたじゃない」

「FS2020は高スペックじゃないと、スムーズに動かないからな」

「PCなら何でも良くないの?」

「会社の普通のPCじゃ~絶対に無理。動かないよ」

「え~!高いの」

「ん~。それなりに高額」

「姉さん、これ“厳島神社の海に浮かぶ鳥居”」

 

 

厳島神社

 

 

 

 

鳥居 写真

 

 

 

 

社殿 写真

 

 

 

 

写真

 

「へ~、面白そう。操縦してみたい」

「いいよ、ユキが教えてあげる」

 

結妃ちゃんに教えて貰いながら、やっと離陸が出来た。

飛んでしまったら意外と簡単。

でも着地は何回やっても、海や滑走路に激突。

結妃ちゃんは、3回に1回は成功。 碧澄は旅客機も含めて、ほぼ成功

「面白いね! 碧澄、上手なんだ」

「コース・降下速度・角度・スピードが全て揃わないと、激突だよ」

「ユキがいない時に、一人寂しく遊んでるみたい。 姉さんミドリと遊んであげて。 ゲームより生身の女の方が良いのにね」

「碧澄は結妃ちゃんの“物”だよ」

「これ、本物のセスナ操縦しているところ」

 

 

 

 

 

スピード:100ノット≒185Km   高度:2000フィート≒600m  上昇率:500ft(150m)/1分間

 

 

 

FS-2020 コックピット内 東京タワー   時速≒210Km   地上≒300m

 

 

FS-2020 コックピット内 羽田 16L滑走路 時速≒100Km  地上≒50m

 

 

 

 

 

 

「ついでに、ハワイの出雲大社。他に女作られたら困るから“縁結び”は頼まないで、墜落しないように だけの参拝」

「ハワイも一緒に行ったの。結妃ちゃんいいな~」

「ん~・・でも元カレだしな~」

 

 

 

 

 

 

 

 

碧澄は申し訳なさそうな顔だ・・はっきりしなさい碧澄!

「元カレで悪かったな。元カノ」

「ユキどうしようかな~? 新しい男探そうかな~」

「結妃ちゃん。ダメだよ。そんな事、言ったら~」

叱るように言ってしまった

「うん。ミドリ~!抱いてキスして」

碧澄は無言で・・

え~!また! 私、ここに居るんですけど~

私の存在感は無いんですか~?

でも、今の状況はこれしか無いのかも・・?

頑張れお二人さん。 お互いに離すなよ~

でも、いい加減キスは離れて~

私、居場所がないよ~

「もう、そろそろ宜しいですか~? 2個目のケーキ食べますよ~」

「お姉さん、また刺激与えてゴメンね」

「いいけどさ。でも結妃ちゃん、余り碧澄を責めないで。悩んでいるみたいだよ」

「うん。解ってる。 でも責めたくなるの」

「大丈夫だよ。結妃ちゃん」

その後は、何事も無かったように別の話で盛り上がり、順番にお風呂に入り終わったあと

「愛、ビールでも飲むか? ユキは?」

「うん、いただく!」

「ユキもビール飲むかな?」

ビールを飲みながら、奥の小物入れから何かを出して来て

「姉さん、これ見て」

「あ!“ニニギノミコト”と“コノハナサクヤヒメ”のキーホルダーだ。

可愛い~」

「うん。可愛いでしょ。 気にいってるんだ」

 

 

 

イラストの絵は男塚・女塚古墳

 

「日本の神様て自然神なのに擬人化にしているから、親しみやすいよね」

「人間みたいだから、つい勘違いしちゃう」

「だから面白いんだよね~」

「確かにね」

碧澄はベッドの部屋に行き話に余り乗ってこないな~ 結妃ちゃんの事で?・・心配!

「碧澄、どうかしたの? 寂しそうだよ! 私で良かったら優しくしてあげようか?」

ウケ狙いで少し本音も入れて言ってみた。

「今日はよしておくかな~。昨日、ユキと疲れたから・・」

その調子だよ

「ミドリ、女が変われば、また違うかもね~」

援護が入った。心配しているんだな!

「そうだよ。まだ、私の魅力・・知らないでしょ!」

「やっぱり止めておく。二人相手は無理だ!」

「やっぱり、碧澄は根性無しだね!」

「無しだね! 姉さん二人で飲もう」

碧澄に聞こえない小さな声で

「碧澄、やっぱり結妃ちゃんの事、ハッキリしてあげられないから、悩んでいるんだね」

「多分そうだと思う。 本当に待ってあげてるのにな~」

「碧澄の考え、少し前倒しして早くなるかもよ?」

「そんな気がするんだけどね?」

「一緒になっても、暫くはスキにしてイイよ。 て言ったら」

「うん。でもそう言っても一人と二人の生活は違うからね」

「そうかも~?」

「ミドリ、遠距離はイヤダ。と言っているけど実際は遠距離みたいなものだしな~」

「二人を観ていたら、遠距離も楽しんでいるように感じるけど」

「だって、会えるの嬉しいんだもん。 それに姉さんが居てくれるから楽しいの! 色んな事出来るし、一人だけならあそこまで出来ないよ」

「嬉しいけど羨ましいな~。たまにはオコボレ頂戴ね」

「うん。姉さんなら喜んであげる。すきにしていいよ」

「ご馳走様」

どう考えても変な三角関係。でも信頼関係もそれ以上に有る

 

「ミドリ、明日も仕事だから寝ようか」

「あ~、眠くなった」

「ミドリはソファー。姉さんと二人でベッドで寝るからね」

「わかっているよ。先に寝るな」

碧澄に毛布を掛けてあげ、そしてホッペにキス・・

「おやすみ、碧澄」

「お~!」

私達は“結界”を取って、大きいベッドなのに寄り添って・・

「結妃ちゃん、おやすみ。 碧澄も一緒に寝れたね」

「ミドリを真ん中にしてね。 それを敵どうしの美女が奪い合う。地獄だ~。」

「それは楽しいね。 結妃ちゃん碧澄に優しいキスをしてきたら。喜んで悩みが飛ぶかも?」

「・・・行ってくる」

勢いよくベッドから出て碧澄のところに・・

可愛いな~。敵の結妃ちゃん

ドレドレと観てみると・・寝ている碧澄に覆いかぶさり、結構なキスを・・大胆に・・・それを最後まで観てしまった

「任務完了。お疲れ、ご苦労様。 随分と気合を入れたね」

「へへ~。満足した。ミドリ、これで少し回復したかな~」

それで結妃ちゃんも、機嫌が良いのか!良かったね、可愛い結妃ちゃん

「良かったね。おやすみ~」

「お姉さん。オヤスミ~」

 

 

その後、結妃ちゃんは一度私の家に泊まりに来ては、碧澄の事を話したり、名古屋での“男”の事を話したりして、女の悩みを聞いてあげた。当然、私も似たような事を隠さずに話をして“女の傷”を癒しあった。

 

結妃ちゃんが日曜に帰るので、土曜の夜にススキノで一緒に食事をして、また会うまでの“お別れ会”を

 

「結妃ちゃんが、いなくなると寂しいな。でも暫くはおとなしいLadyでいられるけどね!」

「ユキもだよ。帰ったら真面目な少女!かな?」

「何が少女だ。園児が!」

「うるさい! ユキだって、立派な社会人」

「そうだよね。お料理も驚くほど上手だし。碧澄!結妃ちゃんに沢山 美味しいもの作って貰って幸せでしょ!」

「まーな! それだけかな!」

結妃ちゃんが、怒った・・ふり?

「満足したのは、それだけでないでしょ! いっぱい“してあげた!”でしょ!」

え~、それを私の前で言うの! 

「チョット! 私、一人身なんですけど。見せつけないでね!もゥ~」

「あれれ、もうテッキリ慣れたかと思った」

結妃ちゃんの眼が喜んでいる。 でもホントだよ~

「ユキ、その話はよそう。俺も照れる」

「つまんない。お姉さんを発情させたいのに」

「結妃ちゃんたら~。私は、もう発情しているんですけど!」

普通、男の前では言えない言葉。

でも、この三人では普通・・になる。

私のノーマル・普通てどっちなの? わからない?。

私の“脳”が、侵されているのは間違いない!

「私達、バカて楽しいね。 ユキまた少し頑張れる」

「そうだよ、また直ぐに会おうね。そして碧澄を虐めよう」

「それまでミドリを、監視しててね。」

「わかったよ」

「何が監視だ。俺は生き抜く」

「今度は、出雲に行こうね~」

「楽しみにしているよ。結妃ちゃん」

 

 

 

そんな楽しいバカな会話をしながら、最後の夜を過ごした。

翌日、結妃ちゃんを碧澄と一緒に空港まで送り、結妃ちゃんが最後に

「お姉さん、これから碧澄と会う時は、あの下着を装着ね。そして殺してもいいからね!」

「え~?なんで?。殺すのは無いよ!」

「だから、ね。 姉さんなら殺しても構わないよ!」

「そんな事には、ならないって! ないない!」

「一応、準備だけはね。 女として・・」

と言いながら、私の胸を人差し指で、ツンツンと押された!

結妃ちゃんの体からまた、光が見えた様な気が・・した。

「照れるな~そんな事、言われても・・」

「大丈夫。ユキは“ククリヒメ”」

この話は碧澄には聞かれていない。良かった。

そして結妃ちゃんが帰ってしまった。

寂しいな~。 可愛い結妃ちゃん 

また遊ぼうね~。“菊理姫”ちゃん・・