035 Dark Side --- どうでもよい つなぎの話・・・ | Love-Shrine 

Love-Shrine 

物語と神社めぐり 

朝、人の気配で眼を覚ます・・・

そうだ。ここは碧澄と結妃ちゃんと三人で泊まった温泉ホテル。

私も寝ぼけていた。 隣の布団には結妃ちゃんが眼を覚ましたらしく、グチャグチャ頭を掻きながら、アクビを数回している。

「結妃ちゃん、おはよー。先に起きていたんだね」

「姉さん、おはよう。 起こしてしまった? ごめんね」

「いいんだよ」

「喉乾いた。水飲もうーと」

そういって冷蔵庫に行き、昨日買っておいたミネラルウォーターをグラスに入れてグビグビと飲んでいた。

「結妃ちゃん、私も飲みたい」

「いいよ」

そう言ってグラスとペットを両手で持ちながら

「ミドリ、私より布団を気持ちよく抱いて寝ている。バカたれ!」

見ると、掛布団を抱くように・・そしてお尻を出して寝ている

「布団の方が私より好きですか~?」

と言いながら、碧澄のお尻に強めのキック。

でも仕草が可愛い・・何でだろう?

「ハァ~? 結妃ちゃん!」

「いてー。何だよ?」

「起きれ。バカ」

「俺はまだ寝てるからな!」

「ミドリのバカ。 はい、お姉さん」

そう言って水の入ったペットを貰った

「ありがとう。いきなりキックはダメだよ。ビックリするよ」

「気持ちよく布団を抱いていたから、何となく蹴りたかったの」

「ひょっとして、布団に嫉妬?」

「そんなとこかな」

二人でクスクスと笑った。 

 

 

何で、温泉旅館で寝ると早起きするんだろう?

ホテルなら、目覚ましが鳴るまでは寝ていられるのに・・?

「お姉さん、またお風呂に行こう。髪の毛、最悪だから」

「でも、そのグチャグチャ頭、可愛いよ」

 

結妃ちゃんは、頭を掻きながらニコリと・・・

二人で乱れた浴衣を整えてお風呂に・・

軽く頭と体を洗い、例によって露天風呂で、はしたない“大の字”で入浴。 何とも言えない解放感の気持ち良さ・・・

部屋に戻ると碧澄は同じ姿でまだ寝ていた。

思わず・・

「結妃ちゃん、私も蹴っていい?」

結妃ちゃんの眼が輝き笑顔で

「いいよ。でも前はダメね。使えなくなったら困るから」

思わず吹き出した・・

「残念! でも前は布団があるから効き目無いよね」

お尻をめがけて、強めのキック

バシィ! と決まった。 快感!。 私、Dark?

 

 

 

「いて~!。何ぃ?。 今度は愛? 勘弁してよ」

「気持ちいい~。 ね!結妃ちゃん」

「姉さんもヤルね。」

「趣味になったらどうしよう?」

二人で大喜び・・歓喜の笑い・・

「ホント、お前らは バカ か!。俺で遊ぶな」

「碧澄、もう起きなよ。 私達、お風呂にも行って来たんだよ」

「あぁ~。 今度は前を蹴られても困るから、起きるか」

結妃ちゃんと顔を合わせて、笑いをこらえた・・・

「碧澄、お風呂に行く?」

「ん~、やめておくかな?」

「行ってきなよ。 その間に私達、お化粧をしているから。 化ける姿、バカな男に見られたくないし」

「わかった。それなら、軽く入ってくるか」

「ミドリ、行ってらっしゃい~」

 

そう言って碧澄を送り出し、私達は軽めのお化粧と着替えをして、何処にでもいる普通のLadyに・・。

可愛い結妃ちゃんと、少し上品な愛夢に化けた。

今日は悪女の女は隠しておこう・・・

碧澄もお風呂から上がり着替えをした後に・・

「朝は朝食会場で食べるんだって」

「ミドリみたく、起きるのが遅いヤツいるから、その方がイイかもね」

「なんで俺ばかり・・俺が悪いのか・・?」

「どうでもイイけど」

「・・・話が通じない? ま~軽く食べてノンビリ帰ろうや」

「そうだね。 昨夜、騒ぎ過ぎたし明日は仕事だから疲れないようにね」

朝食を食べながら、帰りにホテルの近くにある“山の水族館”と“ハト時計 果夢林”をチラリと寄って行く事にした

 

 

 

 

 

 

帰りに何処かに寄りながら帰ろうか?との話も有ったが、やはり昨夜の疲れ?と悪女の騒ぎ過ぎのせいか、真っ直ぐに帰る事にした

高速にのり、S.Aに寄り十分に休憩を取りながらも、碧澄が寝むたそうだったので結妃ちゃんの言うように、少し過激なH話をしながら碧澄の眼を覚ましてあげた。

碧澄も男! 話しだすと乗ってくる。 眼を覚ますのは良いけど興奮して事故らないでね!。

やっぱり、車内は結妃ちゃん中心で話が進む。 楽しい。

そして私も、他の人には話せないような事も自然と話している。

碧澄はきっと“愛が・・まさか? そんな事、口にするなんて?”と思っているだろう。

でもイイの!。この三人の仲だけは悪女で、そして愛夢でいられるのが、今一番の?・・何だろう?・・表現出来ないけど・・幸せかな?

 

 

 

午後1時をまわった頃、結妃ちゃんが

「ユキ、話疲れてお腹がすいてきた。 何か食べたい」

「そうだね。動いてないけどお腹は空くね」

碧澄が面倒くさそうに

「そうしたら、岩見沢辺りで高速っを降りて、12号線沿いの適当なファミレスでも入るか?」

「入ろう、入ろう。ミドリ優しいね」

「うるせー。園児!」

「園児でないもん。男、知っているし」

碧澄はやっぱり結妃ちゃんが、可愛いんだな~

ファミレスに入りオーダーを済ませた後に

「姉さん、今日もミドリの所に三人で泊まろう」

「え!結妃ちゃん。何を言うの! 今晩は碧澄と一緒に過ごさなければダメだよ!」

少し強めに叱るように言った。

碧澄は、いつもの結妃ちゃんの我がままのつもりで、水を飲んでいる

「だって、二日もミドリを責めたから、逆襲で犯されそうだから」

碧澄は思わず飲んだ水を吹き出しそうになり、むせている

私みたく、オレンジ・ジュースでなくて良かった。

私は、あえて口に出さないように、それなりに伝えたつもりが・・

「結妃ちゃん~。日を空ければ、その分逆襲が強いよ。私からすれば凄く羨ましいけど! 羨ましい~」

強い言葉で思わず本音。私は一人身ですけど。

碧澄は私達の会話に困っている様で言葉がない。バカ碧澄!

「それに、私 明日会社に着て行く服も下着も無いし。 今日は碧澄と過ごしなさい」

「え~!姉さんの所に寄って、着替えをもってこよう」

「結妃ちゃん。だから今日はダメ! 碧澄を見てごらん。 もう鼻血出そうだよ」

思わず碧澄に振っている。まだ言葉を探している。 そうだよね、私もいるから言葉が無いよね。

「ミドリ、お手柔らかにね」

「そうだよ、結妃ちゃんを優しく可愛がってあげてね。私は寂しい身だけどね」

少しイヤミに、でも優しく言った。 これも本音だよ。

でも、やっぱり羨ましい~。 いいなぁ~ 結妃ちゃん

「わかった。 その代りに明日、仕事が終わったらミドリの所でお泊り会しよう。 三人で・・・」

「ん~?私は良いけど・・ でも碧澄がね~? 一晩で欲求が収まるのかな~?」

碧澄の顔を見ながら・・イヤミだよ! 今はプチ悪女!

「わかった。明日はお泊り会でいいぞ! 俺がいつも悪いのか? 仕掛けてるのは、いつも お前らダゾ! “おしとやか”で“天女”みたいな女が欲しい~。 お前らみたいのは・・・」

結妃ちゃんが、テーブルの下から碧澄の足にキック・・

でも、顔が喜んでいる。 良い仲だな~

「“おまえらみたい”の続きて何ぃ? 私、気になるんだけど?」

碧澄、困った顔・・どうだ!。“天女”より“悪女”が強いのよ!

「お前らみたい悪女より、もっと悪い“堕天使” 光をもたらす者の意味“ルシファー”が反対の意味で好きだけど!」

「何、訳の解らない事を言って誤魔化しているの。 好きと言えば喜ぶと思っているでしょ! ルシファ=男ですけど!」

心の中では羨ましくて、ムキになっている私。

「悪かった。全ては俺が至らないために・・」

「適当に謝っているけど仕方がないね。結妃ちゃん許してあげようか?」

「うん。 食事も来たしね・・この辺で収めよう」

結妃ちゃんと笑顔でコンタクト。

碧澄をイジリながら食事を取り、コーヒーを飲みながら

「碧澄、イイ女二人に責められて幸せだね。中々こんな体験なんて出来ないよ。 私達に感謝だね。ネ、結妃ちゃん」

「ミドリは幸せ! 私達の妖艶な姿も存分に観れて・・」

「俺は望んではいないけどな~」

「シャー。もう見せてあげないよ。せっかく喜ばしてあげているのに」

「いつも生殺しだろうが!」

「そうだよ。 ミドリを懲らしめるのが楽しいの!」

「ハイハイ。お好きにどうぞ! お前達と死ぬまで遊んでやるは」

「殺さないよ! 辛~い 生殺し!」

ごめんね碧澄。でも私、快感なんだよな~。

羨ましいから意地悪になっているかも?

でも、碧澄は結妃ちゃんの物て解っている。

 

「さー、そろそろ行こうか」

車内の会話は、碧澄と結妃ちゃんのバトル。会話の隙に

「碧澄、私の家までよろしくね」

「わかった。 ユキそれで良いよな?」

「うん。明日来てね!」

「大丈夫だよ。着替えを用意して仕事終わりに行くからね」

「ユキ、簡単なご飯、作って待っている」

「ユキ、大丈夫か?」

「うるさい。 ミドリは帰って来なくてもいいよ~だ」

「俺の家だけどね~」

そんな話をしながら、私のバッグから結妃ちゃんの“物”を出して紙袋に入れ替えている途中に

「碧澄、これ観て~。結妃ちゃんの下着~」

私て変になっている?

「姉さん、昼間は恥ずかしいよ~やめて~」

と言いながら照れている。 碧澄はバックミラー越に

「ユキ、可愛いかったぞ。」

「うるさい。姉さんも・・悪だね!」

結妃ちゃんもお腹を抱えて笑いながら怒っている。楽しい・・

「結妃ちゃんには、勝てないよ」

「愛。着いたぞ」

「ありがとう。そして、お疲れさま」

「お姉さんもね」

「結妃ちゃん。ちゃんと碧澄にサービスするんだよ。私は一人寂しく過ごすけどね」

微笑み照れながら

「姉さんのH!」

「碧澄も頑張ってね!」

返事はなく頭を照れながら掻いていた

「じゃ~明日ね。ユキ待っているから」

「ありがとう。バイバイ~」

「さようなら~」

 

結妃ちゃんを見送り部屋に入ると直行でベッドへ

疲れた~と言いながら大の字になり少し休んだ・・・

つもりが、一眠りしていた。 時計を見るとまだ夕方の5時前、まだお腹は空いていないが、後で空いて来るはず。 これから作るのも面倒なので、後でコンビニに行って明日の分も買ってこよう。

そう思ったら、まだ動きたく無い気分。 怠け者の愛夢ちゃん。

たまには、こんなズボラな私でもイイよね。

多分、多分だけど、今宵の結妃ちゃんが羨ましくて、脱力感が有るのかも? 仕方がないね、碧澄は結妃ちゃんの物だから。 もう一眠りしよう~と。 私は、寂しい愛夢ちゃん。

 

眼を覚ますと部屋は暗くなっていた。 時計・・・8時だ! 少し寝すぎたな~。 髪を梳かしてコンビニのでも出かけるか! でも何だか面倒だなと思いながらも、テクテクとお買いもの。

夜はお弁当、朝は・・おにぎりでいいや。 

明日のお昼は・・?そこまでは考えられない。お昼に考えよう! 

あとビールでも買って風呂上がりに飲もう。

 

部屋に戻りお風呂のお湯を張りながら、明日の準備!と言っても着替えだけなので、紙袋に入れて終わり。 

そうだタオルも持って行こう。 碧澄の所には余り無いと思うし。

これで明日のお泊り会の準備は完了。

お湯も張り終わったけど・・・ご飯を食べてから入ろうかな~

その前に一人ビールでも飲みますか・・

美味しい。そうか!起きてから水分を取っていなかった。旨い!

女って人に見られていない時に、酒を飲むと“オヤジ”になるのか?

思わず歓喜の声が出る。 ア^~。ウ^~。ウマイ!

 

 

 

手抜きの夕食・洗濯も終わりお風呂から上がり、冷蔵庫から2本目のビールを持ちながら、バスタオル1枚でベッドに座って干してある洗濯物を見ていると・・ビールが進む! その光景は結妃ちゃんと悪女になった時の攻めてる下着が干してある・・思い出すと思わず笑顔!。

バカな行動が楽しい。 意味の無い遊びて意外に楽しいのかも?

結妃ちゃん、ありがとう。

今頃は碧澄も結妃ちゃんも楽しんでいるのかな~?

羨ましいけど、何故かその分、嬉しい気持ちもある。 

変な関係? 酔って来たかな~。

明日、結妃ちゃんに碧澄との事、聞いてみよう~

私、寂しいけど笑顔で眠れそう~

おやすみ・・ 結妃ちゃん。 碧澄。 そして、わたしに・・・