次の日、私はのり子さんにメールをした。


私の為に時間を作り龍二と話をさせてくれたこと、


私に正直に話をしてくれた事、何も知らなかったのり子さんを驚かせてしまった事


等の御礼とお詫びののメールだった。




彼女からメールの返事がきた。


私の事を気遣う内容だった。





これで私の気も少しは晴れたような気がする。




貸したものを返してもらう為


もう一度龍二に会う。


きっと笑顔でさよならが言える。


この時はそう思っていた。



龍二と彼女がいる場所に行った。


私が来たのを確認して龍二がこちらに向かってきた。




二ヶ月ぶりだ。


最後に会った日の龍二とまったく変わっていなかった。




険しい顔をしながら近づいてくる。




「ひさしぶり」


小さな声で言った。



「反則だよ」


龍二がつぶやいた。




「どっちが反則よ!


この2ヶ月間、私がどんな思いしてたと思ってんの!」


「謝るってのり子さんが言ったから来たのに、何よそれ!」


「・・・ごめんなさい」



その言い方は、もう私には何の未練もないと言っているように聞こえた。


心から詫びているようには思えなかったが、


とりあえず目的は果たせた。



「この先一体どうするつもりだったの?」


「・・・わからない」




今までの事、薬が手放せないこといろいろ話した。


龍二は遠まわしに慰謝料を払う金がないと言っているように思えた。


私の体のことより慰謝料を心配している。


もう、こんなバカ男に何を聞くのもばからしくなってきた。


以前貸していたものを返してもらう約束をし、


その日は、別れた。



「また、メールする」


「龍二が謝ると言ったら呼んで」


「謝らないなら会いたくないので」



そう彼女に言い、電話番号とメルアドを交換して一旦別れた。



龍二に言いたいことはいっぱいある。


会ったら何から言おうか。土下座で謝らせようか。


今まで散々ひどい事されて、病院にまで通う事になって・・・・


せめて病院の薬代くらい払ってもらってもばちは当たらない。


電話を待っている間、そんなことをいろいろ考えていた。





しばらくして電話が鳴った。



「彼が会うと言ってます。」