割り切った付き合いのセフレになったとはいえ


簡単に気持ちの切り替えはできない。


我慢と忍耐の日々だ。




彼女と会った次の日には会いたくない。


彼女と会う前日に会いたい。


私を抱いた次の日に彼女を抱く。


私に会うために彼女に嘘をつく。




当然彼女は何も知らない。


それが今の私の密かな優越感。




それだけの為に龍二に会う。


もう、恋愛感情はなくなってしまったようだ。




二番目というのは本当に楽だ。


一番目はいつも誰かにその座を奪われないかと


不安でしょうがない。




二番目、つまりセフレになった私は、


今、余裕で生活をしている。




一番目の存在を知っている。


しかも相手がどういう女か充分わかっている。




一番目の気配を感じながら


龍二と会うのはなんとなく


奥さんのいる人と付き合っている気分だ。




一番目の知らないところで彼と会う。


一番目が知らないだけ。


一番目が知らない彼を私だけが知っている。




不倫をしている女性はこんな気分なんだろうか。






次の日、のり子さんにメールをした。




[無事返してもらいました。


本当にのり子さんには感謝しています。]


[吹っ切れたかどうか心配していました。よかったです。


彼よりも素敵な人をゲットしてくださいね。]



そんなに簡単に吹っ切れるわけないじゃん。


彼よりも素敵な人?


その彼と今付き合ってんでしょ。


無神経なメールの内容。


また、心の悪魔が・・・



[もう吹っ切れましたよ。


私はもう真剣な恋愛はしません。]



そう。もう真剣な恋愛はしない・・・


あなたには内緒で龍二と会う。


真剣な恋愛ではない。


セフレとして・・・