生まれ故郷である秋田への思い入れは特別なものです。新潟に育ててもらい、現在も新潟に住んでいますが、自分のルーツは秋田にあると思っています。父は新潟人ですが、子どもの頃は出張がちでほとんど家におらず、秋田人である母に育てられているので、きっと秋田の人の情緒?に共感できる部分も沢山あるのだろうと思います。
さて、金曜日の仕事終わりに「にいがた美醸」メンバーを一人ピックアップし、車を走らせて一気に北上。月がとっても綺麗な夜でした。満月だったので、明るくて、周囲の雲も綺麗に見えました。
秋田へ行く目的、それは秋田県酒造組合が毎年行っている催し-
「酒蔵開放キャンペーン」(ドドーン!)
なんてこったい。
こんな素敵なキャンペーンが毎年の年明けから3月まで行われているんです。で、今回は恥ずかしながら初参戦。来年からは、まいとすいぐべ!
このキャンペーン、期間中毎日ということではありませんが、「この日時はこの蔵が開放されますよ」みたいにスケジュールが発表されます。ああ、キャンペーン期間中は丸々秋田に帰りたいくらいですよ(~_~;)
さて、19日(土)は
①小玉醸造さん:代表銘柄「太平山」
②秋田酒類製造さん:代表銘柄「高清水」
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小玉醸造さんへ
潟上市という八郎潟に近いエリアに位置する小玉醸造さんは、お酒だけではなく醤油や味噌も造っています。
10時から蔵が開放になるとのことでしたので、少し早目に秋田中央I.Cから高速に乗り、男鹿・八郎潟I.Cで降りました。青空が綺麗なこの日、向かう途中に見えた「太平山」がとても綺麗でした。
近くまで来ると、レンガ造りの壁に囲まれた大きな蔵と煙突が見えます。結構早く着いたのにも関わらず、駐車場には続々とクルマが入っていきます。しかし、古いレンガの建物は、本当にいい雰囲気を醸し出していました。中へ入ると新酒、にごり酒の試飲、甘酒やナメコの味噌汁が振る舞われていたりしていました。
「ほれ、酒っこのんでげー!!」
と蔵の方に勧められましたが、残念ながら私には運転があったので、試飲は甘酒と味噌汁だけでした。甘酒は麹で造ってあるので、穏やかな甘さで優しい味わいですね。味噌汁には出汁を使っていないというのは驚きでした。長期熟成させた価格帯も高めのお味噌を使っているのだそう。
酒は飲めなかったものの、蔵の方々が本っ当に楽しそうにお客様の相手をされていたのて、こちらもすごく楽しい気持ちになりました。そうこうしているうちに特設ステージでは潟上市出身の若き三味線弾きの方による津軽三味線が披露されました。力強いチョッパー(って言っていいのかな)が繰り出される津軽三味線には魂が揺さぶられますね。聴いているうちに身体が熱くなりました。
披露されたのは-
津軽よされ節、あいや節、おはら節、じょんがら節 など。
本当にカッコよかったです。生で、しかも酒蔵で聴けたことに感激しました。
終わってからは蔵見学ツアーです。味噌蔵、醤油蔵、酒蔵を順に見学しましたが、味噌や醤油は初めてでした。
カメラの調子が悪くてうまく写せず写真をお見せできないのが残念ですが、電球の明かりが薄暗く灯る醤油蔵の中に、樽が整然と並んでいる様には圧倒的な美しさを感じました。
それらの樽を上から見てみると、中にはお醤油のモロミが、まるで
♪チョコレイト ディスコッ コッ コッ・・・♪
いやいや、本当にチョコレイトみたいだったんです。スゴーイっ。初めて観たー!!
と、感激づくしの小玉酒造さんでしたが、飲食スペースで「だまこ鍋」(きりたんぽが団子状になって入っている。その他比内地鶏やセリ、葱、舞茸、揚げなどが入っている)を食べていたら、隣にいたお父さんが声をかけてくれて、普段飲んでいるお酒の話、新潟のお酒のこと、色々楽しくお話しました。と、お父さんの手元に視線を移すと、350ml入るであろうプラカップの中にうっすら黄色く色づいた液体が。試飲用のカップは90mlくらいだったけど!?「お父さん、それ何が入っているんですか?」と聞いたら「試飲の純米酒だぁ、大きいカップさへてもらってきたのよ」。
もう大爆笑。っていうか蔵の方々もダイナミックで楽しかったです。
さて、楽しい小玉醸造さんでしたが、次に秋田酒類製造さんへ出かけるため、また秋田市内に戻ります。秋田駅から近いということもあり、宿に車を置いて、飲む気満々で出かけて行きました。
*** 1日目-②へつづく ***