残念なお知らせ・・・ | 北風のきまぐれ日記~母のがん記録~

北風のきまぐれ日記~母のがん記録~

北海道在住/気まぐれ日記から題名を変更
母が膀胱がん告知、現在抗がん剤治療中。記録として残していきます。

昨日、腸にステントを入れて狭い部分を広げる処置をする予定で私も病院へ。

 

結果的に、狭い部分が2か所あり、先にあった1か所目は何とか通せたけれど

2か所目がなかなか通らず、ムリすると腸が裂けてしまう可能性があるため

ステントを入れることができませんでした・・・

 

処置終了後、消化器の先生から説明。

「S状結腸狭窄で、ちょうどカーブする部分がかなり狭くなっているので何とか通して

便を出せたらと頑張ったけれど、やはり腸が裂けてしまうのだけは避けたくて断念しました」

「ステントが出来なかったので、人工肛門をつける選択しかなくなってしまいました」

「力になれず、申し訳ないです」と先生は話してくれました。

反対に「忙しいのに、すぐ対応していただいたので、こちらこそありがとうございました」と

お礼を言って、説明は終了。

泌尿器科の先生とも相談して、今後のことを決めることになりました。

 

泌尿器科の先生とも今日、話が出来ればと頼んでいたのでデイルームで先生待ちをしていると

車いすに乗って看護師さんと一緒に母が登場。

「話は出来るので、もし体調が悪くなったり、痛みで辛くなったら部屋に戻るので

教えてください」と。

母にステントを入れれなかった事を話すと、処置中に先生に言われたとのこと。

「それでお腹の痛みを取るには人工肛門をつけて便を出しやすくした方が、後々楽みたいだよ」

と話すと「人工肛門はつけない。自然のままでいいよ」と言いました。

 

それから色々話をして時間がたったので、部屋へ戻るかなと言って看護師さんに

連れて行ってもらい、間もなく泌尿器科の先生の手が空いたと言われ、

部屋に案内され話をしました。

最初は母抜きで先生と私、そして少し離れて看護師さんと3人説明です。

「ステント留置が出来なくて、そのままになってしまったね。お腹の痛みが続いているから

色々と原因を探って、入院計画書に腹膜播種の疑いで書かせてもらったんだけど、

色々な結果を見て腫瘍マーカーもグンと上がったこともあってね、結果的に腹膜播種で

ほぼ間違いない。これになってしまうと抗がん剤治療など何もできなくて緩和治療のみ

しかできない」

 

やっぱりか・・・今はネットで調べれる時代なので、疑いの時から色々と調べていました。

 

「人工肛門をつけても緩和的治療なので症状がラクになるかなってだけで根本的治療ではない」

「お母さんは意識もしっかりしているので、家族が希望しても本人がどうしたいかの希望もあるよね」と・・・

色々な説明をされて、わからないところはしっかり聞いて数十分、話をしました。

「今の状態だと、頑張っても1年は持たない、半年、もっと早くなる可能性もあるけど、

こればかりは僕も判らない」

「痛みがだんだん強くなってくると、鎮静するために眠らせることになるので、

そうなるともっと早まる可能性もある」

「明日、明後日という可能性もあり得る。今そんな状態です」

「ただ意識がしっかりしているから、元気は元気だけどね」

 

余命宣告を受け、先生も私の方をしっかり見て私も先生の目を見ながら色々と相談や今後の事

を話しました。

「このままこの病院にいるということは出来ますか?」

「この病院で緩和治療チームがあるけれど、それだけずっとかかわることはできないので、

どうしてもバタバタしてしまう」

「それでもやや2年、ずっと一緒に頑張ってきたから、このままここで最後までというなら

できる限りのことはしてあげたい」

「もっと専門的に緩和の方を希望するなら、専門の病院へ転院になる。

それは全然かまわないから」

「お母さんも頑張ったけど、娘さんも本当によく頑張ってくれたね。色々と調べてくれて

僕も本当に頼りにしていたし、ちゃんと理解してくれていたから、僕も本当に助けられていた

部分がたくさんあったよ」と言われ、フッと緊張が解けたのか涙が溢れましたが、

こぼすことなく堪えました。

「どっちでもいいからね。このまま最後までここで診てほしいというなら、

出来る限りのことはさせてもらうから」

「娘さんもこれから少し体を休めて、精神的にも少し休んでもらいたい」

本当にいい先生が担当で良かった・・・

 

まだこのまま今の病院にいるか、緩和専門の病院に行くか迷っています。

父にも説明したのですが、涙ぐんでしまい、なかなか次に進めません・・・

 

母はもう自分の体の事を知っているようで先生にも「もうこのままでいいなぁ」と言っていた

そうです。

自分の体は自分が1番知っているので、悪くなっていることもきっとわかっているようです。

 

話が終わり「お母さんを呼んで、一緒に話してもいいかい?」と聞かれ、看護師さんが病棟へ

母を迎えに行きました

 

その間、先生に「余命の事は話した方がいいですか?」と聞くと

「ハッキリは言わないでおこうと思う」

「お母さんはもう先があまりないのは分かっているようだけど、抗がん剤治療は出来ない、

緩和治療のみになることはハッキリ言うつもりだから」

 

母が部屋に来て色々と説明し人工肛門をつけて緩和的治療をするか聞きましたが母の答えは

「もういいです。自然に行きます」

母は人工肛門をつけることを選択しませんでした。先生も人工肛門にしなかった場合の

リスクを母に告げました。

私も「だんだんお腹が張ってきて、兄ちゃんのように辛くなちゃうよ」と言ったのですが

「兄ちゃんと一緒でいいよ」と・・・

これ以上言っても意志は固く、先生も「じゃぁ人工肛門はつけないという事でいいですか」

「これからは緩和治療のみなので痛くなったら我慢しないで言ってください」

「痛みを取り除く事しかできないから」と言いました。

 

母はすべて受け入れ、納得し「もう自然に任せて、なるようになるしかないから全て

お任せします」と言って終了。

母が病室に戻り、先生と2人で話をして今後どうするか家族会議を開いて

返事をすることにしました。

 

まだまだどうするか、悩んでます。色々調べてから、そして1番は母の希望を聞いてから

決めたいと思います。

 

こんな残念な報告でスイマセン。

皆さんからも、色々と教えていただけたら幸いです