カウンセリングサービス近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

土曜日の恋愛テクニックは「魅力UP術」がテーマの記事をお届けします。小川のりこカウンセラーと1週間ごとに交代で執筆しております。どうぞよろしくお願いします。


 

  愛されたいのに愛されないのは理由がある。でもそれは幸せな恋愛パターンに変えられる。


前回のブログでは↓

 

 

ついついパートナーの言いなりになってしまう。嫌なことを嫌と言えない。

そんなパターンが問題になっている人には、子供時代に両親に愛されるために頑張ってきた【いい子のパターン】が深層心理に隠れているという話をしました。

子供にとって最大の願いは、自分の満たしてほしい欲求のすべてを両親によって叶えてもらえることです。

なので、それが叶わなかった時にはとても大きなハートブレイクを感じてしまいます。この体験から、

【叶えてもらえない=愛されていない】という思い込みが作られ、

【愛されるためには、◎◎をしなくてはいけない】に行きつくにはそれほど時間はかからないでしょう。


「愛されるためには、何かをしなければいけない」

「周りの期待に応えなければならない。裏切ってはいけない。」


こうした思い込みが【いい子】のルーツになっていることがとても多いんですね。

前回は、そんな【いい子】をやめようとすると悪い子になりそうな気がして上手くパターンを変えられない場合にどうすればいいか?を解説しました。

今回は【いい子】を抱えたまま成長していくと恋愛にどんな影響が出やすいか?さらにその対処法もお伝えしたいと思います。





私たちは子供時代に両親の言うことをよく聞く【いい子】になって愛されようと努力するわけですが、残念ながら望みどおりに完璧に愛してくれる親はどこにもいません。

なのでどうしても成長していく過程で、子供は何度も期待外れを感じて傷つく体験をします。

(もちろん親には親の事情があって子供の欲求を叶えられないのですが)

そうして思春期に入ると、私たちは両親に期待するのをやめるんですね。両親の代わりに自分の欲求を満たしてくれる誰かを探し始めます。

友人、先輩、先生、上司などにその期待を向けて、その誰かに完璧な親、あるいはパートナー像を求めるようになるのです。

誰もが恋愛初期(ロマンス期)には恋人にトキメキを感じるものですが、これは過去に心の中に描いた完璧な親のイメージを、パートナーに投影するところから始まります。

特に片思いの時には、好きな人に恋をしているというよりも、心の中の理想のパートナー像を相手に投影している状態とも言えますね。

そういう意味では「すべての恋愛は幻想から始まる」と言っても良いのかもしれません。

それなりの年齢になり、幾度かの出会いと別れも経験して「もう恋愛に幻想をもてなくなったわ。恋をしようという気分になれなくなっちゃった。」そんな人もいるかもしれません。

この時の感情は、かつて両親に失望した時の気持ちを、恋愛でも繰り返し感じたことで、もうガッカリしたくないという防衛的な感情とも言えます。

恋人や好きな人に向けてしまう幻想(理想のパートナー像)は、過去の満たされなかった欲求(ニーズ)がベースになっていますから、

あなたが期待した通りの行動をパートナーがしなかった時には、裏切られたような、騙されたような感情が出てきます。

当然パートナーからしたら「いったい何のこと?」「何か悪いことした?」という感じなのですが。





恋愛初期(ロマンス期)で毎回パートナーと上手くいかなくなって、恋愛が続かない。というご相談を伺うこともあるのですが、

そういうケースで私がクライアントさんにお話しするのは「パートナーに失望した時が、本当の恋愛の始まりなんです」ということです。

なぜなら、パートナーに期待外れを感じた時が、あなたの幻想が覚めていく時でもあるからです。

失望によって相手に投影していた幻想が解けて、不完全な両親の代わりでもなく、夢やファンタジーとしての理想のパートナー像でもなく、パートナーを一人の男性(女性)として見ることができるようになるからです。

そして本当のロマンスがようやくここから始まるわけです。


こうした視点から考えると、私たちは誰もが、両親や過去のパートナーから貰いたかったけど貰えなかった愛情を手に入れようとして、あらゆる人間関係を築いているとも言えます。

中には、貰えなかった痛みがあまりに強すぎて、あらゆる人間関係を遠ざけてしまう人もいます。ですが、そうした人の痛みの奥、心の奥には、本当に夢見ていた理想の世界のビジョンが眠っているんです。

「あの時●●があったら、もっと幸せになれたのに」

そう思うことがあなたにもあるのではないでしょうか?私たちが幸せな恋愛を求める気持ち、心の痛みを癒したいと思う気持ちの奥には、過去に与えてもらえなかった理想の世界のビジョンがあるのです。

そして、そのビジョンには

「あの時●●があったら、みんながもっと幸せになれていたのに」

という思いがあるんです。もし分かるとしたら、このみんなとは誰のことでしょうか?

おそらく、その人たちがあなたが本当に愛したかった人のはずです。そしてあなたの心の奥にある理想のビジョンとは、本当はあなたがその人たちに与えたかった世界なんですね。





今回のテーマのような心の痛みを癒すための方法は2つあります。

1つは「受けとる」。過去に貰えなかったものを、パートナーや周りの人から受けとることで心が満たされて癒されていきます。

もう1つは「与えること」。自分が貰えなかったものを、自分がパートナーや周りの人に与えていくことで、より深く痛みが癒されていくというものです。

過去の欲求(ニーズ)を見つめ直すのがなぜ大切かと言うと、あなたが人生をかけて本当に大切にしたいもの、誰かに心から与えたいものを教えてくれるからです。

欲しいと願っていたものが貰えた時には、とても嬉しいですよね。逆に貰えなかった時には本当につらく悲しみが心を覆い隠してしまいます。

ただ、その悲しみ、痛みが大きく深いのは、それが人が生きていくうえで本当に大切で価値があるものだとあなたが分かっているから、なんですよね。



以前こんなクライアントさんがいました。

その女性は、父親からとても厳しく育てられたことで男性と関わることが怖くなってしまったんですね。

それでも何度かおつきあいすることが出来たのですが、甘えたい気持ちが抑えきれなくなって子供のような欲求のぶつけ方をしてまったり、彼が思い通りに動いてくれないことへの不満を駄々っ子のような怒り方でケンカしたりと、恋愛がまったくうまくいかなかったのです。

(逆に遠慮しすぎて、彼の愛情をほとんど受けとれないこともあったそうです)

私は彼女に「あなたが子供の頃にどうしても欲しかったものは何でしたか?」と聞いてみました。すると彼女は、

「安心と自由です」と答えてくれました。

私は続けて「もしかすると、その二つはあなたがお父さんにあげたかったものではないですか?」と伝えました。彼女はハッと何かに気づいた表情になった次の瞬間に静かに涙を流し始めました。

じつは彼女のお父さんも、両親からともて厳しく育てられていて、大切な人をどうやって愛したらいいのかが分からなかったんです。

お父さんは自分が過去にそうされたように、愛することは厳しくすることだと信じて、自分が娘に与えられるものはこれしかないと思ってしまっていたんですね。

ただ、娘を上手に愛することが出来ないこと、優しくしたいのにどうしたらいいのか分からずに、「こんな自分が良い父親であるわけがない」という自己嫌悪と自分への怒りもたくさん抱えていたんです。

そんなお父さんの感情をすぐ傍で感じてきた彼女は、子供ながらに「私がお父さんを助けたい。楽にしてあげたい。」と思ってきました。

彼女が本当に願っているのは「お父さんを助けたかった」こと。そして「『自分は本当にこれで良いのだろうか?』と苦しんでいる男性を助けたい。愛したい。」ということでした。

自分の中の大きな愛に気づいた彼女は、相手に満たしてもらう関係、相手から愛されるための恋愛を卒業して、どうやってパートナーを愛そうか?という恋愛に変わっていったのでした。





心理学には、「心の痛みの裏には才能が隠れている」という言葉があります。

私たちが自分の痛みに向き合い、そこに隠れている本当の願い(理想のビジョン)に気づいて、それを自分から相手に与え始めた時に、人生が大きく変わるんです。

「私には貰えなかった愛があります。でも貰えなかったものを与えられる自分になれた時、貰うよりもずっと幸せなことに気づきました。」

先ほどのクライアントが、さらにカウンセリングを進めていった際に言っていた言葉です。


あなたが体験してきた心の痛みを痛みのままにしておくのではなく、向き合い、その奥に隠れた願い(理想・ビジョン)に気づき与える側に回った時、

そんなあなたの姿を見て、共感する人、魅力を感じる人、あなたのようになりたいと思う人、既に同じ思いで生きている人が、あなたを応援してくれるようになります。

さらには、幸せを諦めていた人にも、どこへ向かったらいいのか分からず立ち尽くしていた人もに、すべて投げ出して自暴自棄になっていた人にも、あなたがビジョンになってその人がもう一度やり直してみたいという気持ちを引き出すこともできるんです。

あなたが傷ついてきた部分にこそ、あなたが人生で本当に大切にしたい愛情が眠っています。

あなたが大切な人に人生をかけて与えたい愛情に気づいた瞬間から、あなたの恋愛のパターンが大きく変わっていきますからね。




参考記事です↓こちらもどうぞ

 

 

 



 

それでは皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

最後までお読みくださいましてありがとうございました。次回の登場は5月20日(です。お楽しみに! 来週は小川のり子カウンセラーが執筆いたします。

 

※【恋愛テクニック】バックナンバーで⇒まとめて記事を読めます

 

★【好評です】超自立タイプの男性との恋愛シリーズ

 

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読者さまからステキな感想をいただきました。  
http://blog.livedoor.jp/cs_akitoshi/archives/65897069.html

 

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