浅野
カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。

先日の東京出張で「んー名古屋はそんなに寒くないから余裕かな?」とコートを持っていかずに出かけ、寒さに打ちのめされたのです。えーめっちゃ寒いやん、スタッフはダウン着てるし〜と大変悔しい思いをしたんですよねぇ。

そして、僕はもうすぐ沖縄に向かうんです(もちろん仕事♡)。いやー流石にきっと沖縄はコートはいらんでしょう・・・と思っていたところ、現地情報では着ている人がいるらしい?とのこと。

さぁどうする?今度は失敗しないぞ!と思いつつ、大きなコート持っていって不要だったら笑い話ですねぇ・・・。

それでは今日のコラムです。今回は前回の続きのような側面もありますが、よろしけれお付き合いください。

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■最近僕がよくキーワードとして書いている「愛深き忍耐女子」という言葉。

一度、パートナーである男性を愛すると覚悟を決めたら、そう簡単には愛することを諦めない。そんな強さとコミットメントを持った女性のご相談を伺う機会が本当に増えました。

例えば・・・

夫が「もう別れたほうがいいと思う」と言われて数カ月立っている。「ここ数年俺も努力したけれど、でも一緒にいるだけで辛くなってしまうし我慢の限界なんだ」そう言われている。

何度もケンカして何度も話し合ったけれど、どうにも分かり合えない平行線ばかり。

けれど、私は別れたくない、って思っている。今も不安だけれど負けたくない。私が「この人と一緒になる」って決めた気持ち、そう簡単には曲げたくない。

・・・そうダイレクトにお伝えくださる方は少なく、今のご夫婦の状況や夫との関わり方をお話しくださる方が多いです。が、しかしそのお話を伺うと「声なき声」としてそういった思いが伝わってくることが多いんです。

そして、女性の皆さんのお声を聴く度に、僕は一人の男としては頭が下がる思いがするんですよ。「そこまで愛せるんですね」と素直にそう思うんです。

きっとそれって女性としての自己価値をかけたもの、女性にとっていい意味でのプライドなのかもしれないな、と感じながら僕はお話を伺っていることもありますよ。

ただそれ、実は多くの自立男性にとってピンとこない感覚なんですけどね・・・。



一方、そういったお話を伺う時、そこで登場する男性もまた「忍耐男子」であることは多いようで。

「オレが潰れたら家族はどうなるんだ」そんな思いで日々、仕事に向き合っている人のお話も伺います。こういった男性の気持ちはまぁ・・・よく分かる気がしますよ、個人的に。

どこか普段は適当でいい加減な態度を装っていても、根が真面目なんでしょうか、何があっても我慢して我慢して我慢して、そしてどこかで仕事のストレスのガス抜きをしつつ、なんとか心のバランスをとるように生きている男性の皆さんのお話も伺います。

でもその忍耐男子の息抜きって・・・意外と切なくてですね。家での晩酌、同僚との飲みの時間、ガッツリサウナに入る、休日などのちょっとした趣味の時間・・・そういったものでバランスを取ろうとしては、ストレスの多い毎日を送っていらっしゃる男性も多いようです。



実際、こういったパートナーシップのご相談といただくと、もうお互いが「我慢」するタイプで、どこか「我慢の限界」を迎えていて、お互いがそばにいるだけでネガティヴな感情を感じてしまう。

だからその感情との手切れを望むようになっていて「別れ」をお考えになっておられるケースも少なくないんですよね。

「一緒にいると、もう息が詰まるんだ」

お互いがそう感じているケースもあれば、家庭に癒しを求めている男性が先に音を上げているケースも散見されます。

もうお互いに「一緒にいることが辛い」と感じている。でも、そういった状況ってどうして起きるのでしょうか。



多くお話を伺っていると、お互いのプライドをかけた愛し方、思いの込め方がすれ違ったままでいると、こうなってしまうようです。

女性のプライドをかけた夫への思い・愛情も、一度「息が詰まる」と感じた男性にとっては、「俺に愛を求めている」ようにしか見えないことがあるんですよ。

よくこういった男性はいいませんか?「これ以上俺に何をしろって言うんだ・・・」と。

これ、俺にはもう余裕(愛情)がないんだ、という意味だけでなく、「いつもいつも君は俺に求めてばかりだけど、毎日仕事もしてストレスも溜め込んで、必死になっている俺に君は何を求めるんだ?もっと気を使えってことか?もっと犠牲して君の気持ちを優先しろってことか?そういうのがもうウンザリなんだ!」と感じているケースも多いようですよ。

でも・・・女性が求めているのは作為ではなく愛情かもしれないですよね。夫の気持ちの中に私がいるのか、が大切ですよね。

もっといえば、そこまで余裕を失うほどに夫自身を追い込んでほしくないのに、私の話も聞かず、勝手に頑張って追い込んで疲れ果て、うんざりしているその気持ちが分からなくて、私の気持ちが放っておかれているような気がして、ついつい一言、言いたくなっているのかもしれない。それがキッカケでバトルが起きることも多いようです。

しかしそんな男性の気持ちって「仕事やパートナー・家族を守るために戦う」ことに価値を感じているからこそ、イチイチ甘えたことを女性に話して弱くなっていられないぐらい、そこに男性のプライドを掛けた戦いがあるのかもしれません。

それをイチイチ邪魔されているように感じている(誤解だけどね)と、男性のストレスはどんどん高まっていくようです。

そんな時、多くの男性は気づかない。傍にいる女性が以下にパートナーシップを、家庭を、家族をプライドを掛けて守っているのか、を。そんな「想いのすれ違い」を僕はこの仕事の中で何度も体感してきた気がします。



心理学では、「人は自己実現を邪魔されたと感じると、強いストレスや劣等感を感じる」なんて考え方があります。

もし男と女である限り、お互いがその自己価値をかけて愛情を込めているものが違うとしたら、そこがもっとも大切な愛情の眠っている場所であり、もっとも傷つけられたくないと感じているプライドのある場所なのかもしれません。

そして一度は共にいると誓った「最も信頼した他人」であるパートナーに、そこを理解されないとしたら、それは確かに傷つくし、怒りも出るでしょう。信頼しようと思っていたからこそ、その反動で生まれる不信感も強まるかもしれない。

そんな時は一度フーっと息をついて、気持ちを楽に持てる時間をちゃんと作って。その上で気づくといいことがあるのかもしれないですよ。

実は、お互いにプライドをかけて愛情を込めていたものに、お互いが気づいていなかったのかもしれない、という部分にですね。


忍耐女子のみなさんは、愛が深いがゆえに「私が決めた気持ち、そう簡単には譲りたくない」と宣言されます。

忍耐男子のみなさんは、真面目な方ほど「俺が耐えれば事は済む」と思われています。

しかし、そもそもそのプライドをかけた気持ちは素晴らしいのだから、ずっとそこにこだわるより、まず自分自身を労るほうがより「お互いの気持ち」を理解する心の余裕が生まれることが多いようです。

愛がなければケンカなど起きない。もう愛がこれっぽっちもない関係は冷たく冷え切ってしまうでしょうからね。

それがうまくできずに、お互いがお互いの気持を誤解して、もう愛情を表現できないほど傷ついて。「これ以上傷つけない」と自分を守り始める前に、知っておくといいのかもしれません。

男と女は愛する時にプライドをかけるものが違う。

だからお互いが燃え尽きる前に、「相手の思うように愛していること」を受け取ることも大切なことなのかもしれませんね。

ただそのためには「私は、俺は不十分なのではないか」という疑いをそれぞれ乗り越えておく必要がある、とも言えそうです。私なりに頑張っていること、ちゃんと認めていくことが相手を理解するための「罪悪感超え」になりますからね。

今回は以上です、最後までご覧いただきましてありがとうございます。

 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪地区担当」

 

「恋愛と男性心理」「あなたの自信を培う(恋愛・婚活など)」「パートナーシップや家族の問題解決」「より深いパートナーシップを紡ぐ」のジャンルで高い評価をいただく。どこか屈託のない語り口と、明快な分析、なぜか笑いが絶えないカウンセリングが好評で、高いお客様のリピート率を誇る。


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