毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
パートナーシップを長く継続するためには、どうしたらいいんでしょうか?
そんなご質問を伺うことがあります。
結婚したい。
結婚することになりそう。
結婚した。
どのタイミングであっても、「この人との幸せな状態が、これからもずっと、ちゃんと続いていくんだろうか?」そんな不安が頭をもたげることもあるかと思います。もちろん、「ずっと長く続きますように!」という思いがあるからに他なりませんが、もともとまったくの他人であるパートナーと私が、パートナーシップを組むということについて、今日は考えてみたいと思います。
「浮気」を繰り返すパートナーをどう捉えるか
とっても好きな人で、ずっと大切にしたいと思っているけれど、幾度となく浮気を繰り返すパートナーを持つ時。幾度も繰り返すというのですから、私はすでに、過去に何度もパートナーの浮気をゆるしてあげてきたということになります。
現代の日本では、一夫多妻制はないわけで、(お殿様の側室とか、昔々はまた別ですが)私とおつきあいしているにもかかわらず、パートナーが他の人とデートしたりしていたら、それは、気分が悪いを通り越して、「いったいどういうつもり?」と腹も立つでしょうし、ひどく傷ついたり、不安になってしまったりしますよね。
「私をバカにするんじゃないわよ!」
「私を大切にしないあなたとは、もう終わり。」
とすっぱりと関係を止めてしまう方もいらっしゃるでしょう。
ここには、「私は、もっと大切に扱われるべき」という信念があります。
それに合わない扱い方をされた時、違和感を感じますから、浮気をして、私を傷つけたり、不安にさせるようなパートナーとは、バランスが悪いということになります。違和感や怒り、不安を感じたまま関係を継続させれば、ストレスも溜まりますし、幸せを感じることは難しくなりますよね。
さらに言えば、また浮気をされるようなことがあったら、さらに怒りや不安は、前科の分と合わせて、さらに大きくなるでしょう。会えない週末には、きっと誰かとデートしているかもしれない、なんて妄想もたやすくなってしまいますよね。
私は、そんな状態に自分を置いておくことはしません。
このパートナーと自分は合わないから、次を探します。
そんなふうに決断することも可能です。
でも、そうできない時、もしくは、「別れる」という選択肢そのものがない、ということもあります。
周りにいる友人たちは、口を揃えて言います。
「あんな人とは、別れなさいよ。」
「よくつきあっているわね。」
私のことを大切に思ってくれる友人たちの忠告を、どうしても聞くことができないのはなぜでしょう。
聞くことができないどころか、さきほども申し上げたように、浮気について腹は立つけれど、「別れる」ということは考えたこともない、そんな時、私たちの中には、何が起こっているのでしょうか。
それでも別れない理由は「自己価値」にあった?!
私がいるのに、他の誰かとデートしているパートナーは、私を不安にさせたり、傷つけたりする人ですよね。
私をそんなふうに扱う彼を、私のそばに置いておきたいということは、私の「自己価値」って、高いでしょうか、低いでしょうか。
きっと、私本来の「価値」よりも、ずっと低い設定になっているようですね。
周りの友人は、私の本来の「価値」を見てくれているので、そんな扱いを受けるのは不当だと言ってくれるわけです。
自分で判断している「自己価値」に合う人でないと、私たちは違和感が止まることはありません。
非常に居心地がよろしくないのですね。
一緒にいて居心地がいい、いえ、もしかしたら、居心地自体はあまり良くないとしても、なんだか離れられない関係になる人と私との間には、どこまでもイコールな「自己価値」というものがあり、私にぴったりなもの、実際には、私が私にぴったりだと感じているものを提供し続ける相手と、一緒にいることを、無意識に選んでいくといえるようです。
ということは、浮気ばかりする懲りないパートナーの「自己価値」は、いったいどうなのでしょうか。
「浮気」の理由は、悲しい「自己価値」
「浮気」を繰り返すのは、なぜでしょう。
ひとりの人を愛することができない時、実はこんな心理が隠れています。
「自分のことなんて、誰も愛し抜いてくれないでしょう?」
「愛する」ではなくて、「愛し抜く」ことをしてもらえないというのがポイントです。
一時的に「愛」をもらう、少しだけ「愛」をもらう、限定条件付きの「愛」をもらう。
これらはできるのです。でも、ずーっと「愛」をもらい続ける、「誰かが自分を無条件に愛し続ける」ということは、絶対にないという、自分の判断である「自己価値」があるということです。
でも、それでは悲しいので、即席の「愛」をもらう、でもひとつでは足りないから、あちこちからもらう、となると「浮気者」の完成です。おつきあいしているパートナーから、もらえるはずの「永遠の愛」が自分にはふさわしくないと思っているからです。
そこには、いろんな理由があって、そんなふうに悲しい「自己価値」ができてしまっているわけですが、そんなパートナーと、なぜかバランスが取れてしまっていて、幸せが感じにくいにもかかわらず、離れられない関係について、もう少し掘り下げてみましょう。
「愛されない」と閉じたハートの奥の「愛されたい」
お互いの深いところでの、低く見積もった「自己価値」のバランスによって、ふたりの関係が離れ難いものになっているだけだとしたら、それは、幸せなパートナーシップとはいいにくいですよね。
パートナーシップは、そもそもお互いのマイナスがあってこそ、惹かれ合うものでもあります。
「会えない寂しさ」は、ふたりにとってはマイナス要因でもありますが、ひっくり返せば、「寂しさ」があるからこそ、「会いたい」「一緒にいたい」と思うわけです。時間をやり繰りし、手段を駆使し、山を越え谷を越え「寂しさ」を埋めて、「愛」で満たされた時間を過ごせるように努力するのですね。
マイナスの感情である「愛されない」という思いと対になっているのは、いつも「愛されたい」です。
あの浮気ばかりしているパートナーの中に、「愛されない」と固く閉ざしたハートの奥にある「愛されたい」という欠片を見つけた時、そして、「愛されたい」の中に、それが非常に遠慮がちに、私に向けられたものであることが感じられた時、パートナーが私の中に見ている「愛」を感じることができ、私がパートナーの「愛」になれるのかもしれないと、とても遠くで小さいけれど、灯台のような「光」がみえるのです。
「光」を見続けようと決めることが、パートナーの最後の人になることであり、パートナーにとって初めての「愛し抜く」人になるということなのです。
パートナーとの関係は、幸せなものであるべきです。
そして、そうありたいと思うからこそ、私たちは悩むのです。
お役に立てればうれしいです。
池尾千里
「カップル・カウンセリング」のブログ連載は、「池尾昌紀」「池尾千里」が担当し、「男性心理」「女性心理」を紐解いていきます。
恋愛・夫婦問題で悩んだり、パートナーをみつけようと思っている方、将来の結婚に役立つご提案を、毎週月曜日に発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
池尾昌紀・千里による『カップルカウンセリング』もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
カップルカウンセリングの料金は、お一人で受けられるものと同じです。
ご希望の方は、ご予約の際にお申し出くださいませ。
次週、1月23日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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