毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
秋が深まってきて、温かいものが恋しくなってきました。
人恋しい気持ちになるのも、夏の後、そして、やがてくる寒い冬への移り変わりの、この季節の特徴かもしれません。人と触れる温かさだけでなく、心がつながる、あのほっと安心するような感覚がほしくなるようです。
誰かを好きになった時、その人が見える場所にいたいですよね。会えない時には、「今頃、どうしてるかな」って思ったり、次に会える日を心待ちにしたりします。何日も会えなければ、想いが募り、苦しみにも似た気持ちになることもあるでしょう。
「つながり」と煩わしさ
「つながり」というものを、いつも私たちは求めていて、恋愛関係でなくても、ひとりぼっちになってしまうと、とても寂しさを感じるものですよね。
しかし、逆もあります。
人間関係を煩わしいと感じる時もあります。
人と人が接しながら生きている世界では、気の合う人もいれば、そうでない人もいる。すぐに分かり合える人もいれば、何を言っても誤解されてしまうような人もいますよね。
それでも、なんとか折り合いを付けながら、私たちは生きていますが、誰かとの間で、気持ちの良い時間があまりなく、厄介だな、面倒だなと感じることが多かったら、私たちの中で、なかなか折り合いが付かなくなってきます。
するとある時、辞表を叩きつけた、相手を徹底的に攻撃した、誰かとの関係を切った、別れた、みたいなことをしてしまったりします。溜まりに溜まったものが噴き出して、「もうこれ以上は、無理っ!」ってなってしまうんですね。
そしてしばらく、ひとりになりたくなります。
「誰も構わないで、私のことは」というような気分です。
ひとりになりたくなる2つの心理
ここには、2つの心理がはたらいています。
ひとつは、もう煩わしい人間関係なんて、うんざり。ひとりになりたい。
ふたつめは、人とうまくやれない私は、ひどい人間で、誰とも繋がらずひとりでいるべき。
疲れた自分を休ませたいのと、自分を罰している心理が同居しています。
しかし、しばらくひとりでいると、煩わしい人間関係からは解き放たれ、静かに休むことができ、ひとりになりたいという欲求は、だんだんと満たされてきます。心が休まって、元気になってくるんですね。
すると心は、なんとなく「寂しいな」と感じるようになってきます。
外に出て、何かしてみようという気になったり、新しい何かを始めてみたくなったり。でもやがて、ひとりでやるのはつまらないと感じるようになって、誰かを誘って、一緒にやってみる気になるかもしれません。
どなたにも、多かれ少なかれ、こんなご経験があるかもしれませんね。
こんなふうに、私たちは、人とつながったり、離れたり、またつながったりしながら生きているといってもいいでしょう。
パートナーとの間で起こること
では、これを、パートナーとの関係の中で見てみると、恋愛感情の上にある、パートナーとの関係においても、これと同じことが起こっています。つながったり、離れたり、またつながったり・・・
翌日には忘れてしまうような小さな波もあれば、もう二度と会うことはないでしょうっ!くらいの大きな波があったり、もう一度、パートナーとの関係を築き、新しいロマンスの中に突入することだってあります。
先ほども申し上げた、ひとりになりたい心理の中にある、「私は、ひどい人間で、誰ともつながらずひとりでいるべき。」というものについて、もう少しお話ししましょう。
例えば、パートナーと喧嘩をした時、理由はいろいろかもしれませんが、その時は、相手のことが大嫌いになりますよね。顔も見たくないと感じるでしょう。あんなひどい奴とは、もう続けていくことは無理だと感じるかもしれません。
ところがこんなふうに、私たちが一見、相手のことを徹底的に攻撃し、批判し、嫌っているような時にでも、私たちの心の中で何が起こっているのかといえば、「私は、ひどい人間で、誰とも繋がらずひとりでいるべき。」という自分に向けた攻撃と批判と嫌悪なんです。
私は悪くないのに、ひどい気分になる?!
「悪いのは、相手ですからっ!」
そのとおりです。
「私は、ちっとも悪くない。浮気をしたのも相手だし、嘘をついたのも、冷たくしたのも、家事をしてくれないのも、全部相手が悪くて、私は、これっぽっちも悪くありません!」
そう思っているにもかかわらず、もっと言えば、周りの人に聞いて回ったら、全員そうやって私を援護してくれる時でさえ、私たちの心の奥では、自分に向けた攻撃を続けていることがとても多いようなのです。
相手を責めている時、私たちは、こんなにも苦しいのは、この自分に向けた攻撃のせいです。ひどい気分で、悲しくて、絶望的で、孤独で、誰も周りに近寄らせず、ひとりになりたくなってしまうのです。
私の中の葛藤
相手が悪いのに、私が悪いと思ってしまうのは、どうしてなのでしょうか。
それは本当は、どんな時も、パートナーのことを理解して、ゆるしてあげたいと思っているからです。
どんなにひどいことをされたとしても、私たちの心の奥には「どう理解しようか、どうゆるそうか」という部分があって、でも、現実的にはうまくできない、理解できない、ゆるすこともできない私を、私が責めている、そんな激しい葛藤があるようです。
苦しかったのは、これです。
理解しよう
ゆるそう
そう一生懸命葛藤しているあなたのことを、偉いなと思ってください。
そこに気づいたら、ほとんど問題の山は越えているといってもいいと思います。
お役に立てれば嬉しいです。
澄んだ秋晴れの1日、気持ち良くお過ごしください。
池尾千里
この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。
合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
池尾昌紀・千里による”カップルカウンセリング”もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
カップルカウンセリングの料金は、お一人で受けられるものと同じです。
ご希望の方は、ご予約の際にお申し出くださいませ。
次週、10月31日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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