池尾千里

毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。



    



夫・池尾昌紀の前回の記事

妻から遠ざかりたい?時の男心の摩訶不思議


その前の、私・池尾千里の記事

パートナーシップの中の「恥ずかしさ」という感情


月曜日更新の「カップルカウンセリング」では、前回、前々回とこんな記事を書いておりました。

前回の夫・池尾昌紀の記事には、いろんなコメントをいただいていて、女性にとっては、まさに摩訶不思議な男性心理であることが、よくわかります。

コメントくださったみなさま、ありがとうございます。

同感です。 デカっ


男性心理は、説明抜きでは理解できません。いえ、理解されても、納得するのが困難なことも多いですよね。しかしながら、少しでも、パートナーシップのお役に立てればと、なんでもネタにしてしまう池尾家の記事

を、どうか親族が読んで、心配しないように願っております。


さて、今日は、前回の夫の記事を受けて、書いてみたいと思います。


「夫の浮気」といっても、いろんなケースがあります。

相手が、未婚の女性だったり、既婚者だったり、お店の方だったり、また、風俗へ行くというのも、女性にとっては、浮気をされているような気分になりやすいものです。


スカートから伸びる脚に、はたまた、大きく襟が開いた胸元に、にっこり微笑む受付嬢に、目が釘付け、鼻の下が伸びる、もしくはハートになっている場合も、女性が感じる感覚は同じジャンルです。


夫は、私をちゃんと見ていない。

私は、大切にしてもらっていない。

夫は、きっと私を愛していない。


って思います。

「絶対許せない」って怒りが湧いたり、ひどく傷ついて哀しみの中に沈んでしまうこともあります。


女性は、「離婚」の文字が浮かびます。

もう別れてやる!という場合もあれば、私と離婚をして、他の女性へ行くのね、という場合もあるでしょう。


しかし夫の浮気の多くの場合は、夫たちの思いはこうです。

「妻と別れる気などさらさらない」


はあ?


浮気をしたことも許しがたいのに、このセリフを聞くと、また怒りが湧くという妻の図式。

「だったら、なんで浮気するんだ!」

ですよね。


カウンセリングで伺うケースも、ほとんどの場合、夫が浮気をする時、「妻と別れる」ということとは、まったく結びついていないことケースがとても多いです。

夫・池尾昌紀が記事の中で書いている「摩訶不思議な男心」は、女性にとっては、まったくもって受け入れがたく、理解するのも困難なものですが、男性が持つ、このまさに「浮ついた気持ち」というものに、女性が過剰に振り回されてしまったり、絶対に許さないと喧嘩をしている時、女性にとっては、一番欲しいものを手放してしまうことになる可能性が隠れていることもあるのです。


この夫たちの「男性の浮気心」と「妻を大切に思うこと」は、男性の中では、別のもので、共存しているようなのです。


女性は、「誠実さ」というところで、この共存はありえないわけで、ひどく裏切られたようなハートブレイクを感じます。

男性は、そんなつもりはなかったというところにいますから、折り合いがつきません。


女性が、怒りでヒートアップすればするほど、男性は、罪悪感を刺激されますから、引きこもっていくか、逆ギレという方法でそれを回避しようと出ます。ここでいう男性の罪悪感については、こうおっしゃる女性が多いです。


「ほんとに罪悪感なんて感じてるんですかねぇ、うちの夫は。」


罪悪感というのは、自覚があるないにかかわらず、また、目に見える形での謝罪や、その代わりになるものがあるないにかかわらず、罪悪感はあって、そのせいで「誠実さ」から離れていってしまうということがあります。


「誠実さ」を大切にしたい女性は、それを示して欲しいと思いますから、事態は深刻になりやすいのですね。

「誠実さ」を求める心理の下には、こんなニーズがあります。


私をちゃんと見て。

私を大切にして。

私だけを愛して。


パートナーに対するものとしては、ごく自然なものです。

あたりまえに欲しいものですよね。


さっきも申し上げましたが、男性の「浮気」に関して、女性が振り回されたり、喧嘩をしている時、女性にとってこの一番欲しいものを手放してしまうことがあります。


男性は、「浮気心」と「妻を大切にすること」が共存している生き物だとすると、女性から見れば、上手にできていないし、理解しにくいのだけれど、「夫には、妻を大切に思う気持ちはあって、愛そうともしている」ということを見逃してしまいやすいのです。あると信じるほうが難しいとも言えますけれど。


しかしながら、「浮気」の問題が、夫婦関係の中で勃発すれば、崩壊の危機にさらされます。

パートナーとの関係を、もう終わりにするのか、続けるのか、という究極の選択を迫られるわけです。


終わりにする選択もあります。

この人ではなかったと決着を付ける場合もあるでしょう。


でも、別れないと決めたのであれば、突破口をみつける必要があります。

我慢で繕ったところで、ほころぶのは時間の問題だからです。


突破口は、こんなふうにみつけていきます。


とてもわかりにくいけれど、

「夫には、私を大切に思う気持ちがあって、愛そうともしているらしい」

と思ってみる。そんなふうに信じる意欲を持ってみる。


なぜ、私だけを愛してって思うのでしょう。

そうしてもらわないと、腹が立ったり、哀しくなったり、離婚まで考えてしまうのはなぜでしょう。


それは、あなたが、こんな夫を愛しているからに他なりません。


そしてそれは、男性の一番欲しいものでもあるのです。



池尾千里


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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。


合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。


手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ


今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。


今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。


次週、3月7日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。


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