浅野

カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。

 
※このテキストの再編集版を
 
 
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では、今日のテキストです。

「嫌いではない」という言葉
 
最近、またお伺いすることが増えてるな、というケースがあるんですよね。
それが「嫌いじゃない」という彼の言葉の意味が知りたいんです、というお話です。
 
恋愛の中で「私の事好き?」といったニュアンスの言葉を投げかけると「嫌いではない」という男性の言葉の意味。
 
確かにそのまま受け取っても良いケースが多いと思うんですけどね。
一つの関係性が変化してますよというサインのケースもあるなとも思うわけでして。
そこで今日は男性の「嫌いではない」という言葉について僕なりに考えてみたいと思います。よろしければお付き合い下さい。

 
■例えば、女性の方から「私のことが嫌いなの?」と聞かれて「嫌いじゃないよ」「嫌いだったら一緒にいない」という男性がいらっしゃるかと思います。

これ、確かに嫌いじゃないと男性が言うように、女性のことを「嫌いではない」し、その男性にとって特別な女性だからそう話すことは多いでしょうね。
 
ただですよ、ここでいう「嫌いじゃない」「特別な女性である」という意味、女性の皆さんの解釈と、男性の感覚には若干の違いがあることが多いのではないか?と僕自身カウンセリングの中で感じているんですね。
 
 
僕はこう考えるんですね。

「嫌いじゃないという言葉ほど、無難かつ的確に、男性の心の状態を表現しているものはないな」と。
 
確かにこう話すときの男性のキモチって、パートナーの女性を嫌いじゃないし、一番特別な女性だと感じているからそう言うことが多いでしょう。
 
ただ「好き」という言葉って、ロマンス期が終わると男性にとっては恥ずかしいものなので、好きと言えなくなってしまったり、抵抗がある場合も少なくないでしょう。
 
だからそれは素直に使えないんですね。
 
けれど、あなたのことを傷つけたくないと思っている。
 
そんな時に「嫌いじゃない」という言葉を男性は使うことが多いのではないかなと僕は思います。
 
「「私の事を好きか?」と彼女に聞かれれば素直に好きだと思う。
ただ、彼女と向き合って素直に感情表現するには違和感がある、それはストレートに言いたくはない。
自分が感情的になるもの、パートナーが感情的になったり傷付くことも望まない。
とはいえ、嫌いなのか?と聞かれれば全くそうは思わない。」
 
だから「嫌いじゃない」という言葉を使う。そんな感じで。


■そもそも多くの男性は女性を傷つける言葉を平気で伝えられるわけじゃないんです。
普段、男性は感情的に乱されない状態を好んでいるフシがありますから、感情的になりたくもないし、感情的になる火種も自分から作りたくはないんですよね、本当はね。
 
ここが相手との繋がりで気持ちを安定させていこうとする女性とは違う部分になりますね。相手と関わることで気持ちを安定させようとは多くの自立男性は思わないことが多いわけです。感情をやり過ごしたりストレスの元の問題を処理したりと、とても現実的な事柄に対応します。
 
しかし、男性の中に何かしらの理由でストレスなどを強く感じていたり、心に余裕がなくなった時には、さすがに男性も感情的になりやすいものです。

が、ここで感情を爆発させることを望まないのもまた男性。(我慢しきれるかどうかは別にして。)
だから感情的に揺さぶられると怒ったり、黙ったり、うんざりしたような態度をとる事が多いものです。
もちろんそんな男性の態度を見ていい気分になる女性は圧倒的に少ないと思いますけれどね・・・。
 
そうであっても、男性はできればパートナーに対して感情的になりたくないと思っているものです。
 
これは僕の家族の話ですが、かつて僕の父が家族の前で怒りを爆発させている時、こんな言葉を使っていました。
 
俺を怒らせるなよ!」と。
 
もちろん怒っているのは父のほうで、僕としてはそりゃ知らんがな・・・という気分にもなりましたが、今よくよく考えると、父の言葉が「いかに感情的になりたくないか」という男性の発想を物語っているな、と思うわけです。
 
 
■ただこの「嫌いじゃない」という言葉。
 
実はもっと深い意味を持つことがあって、長く付き合っていると二人の場合は、男性が女性に普段向き合って言えないような「本音」がある時にも、この言葉を使う可能性が高いなぁ~と僕は思っています。
 
どこか「君の事が好きだよ。でね、○○に関してはこう思うんだよね」といった、「好き」と「自分の意見」が男性の発想の中で並列にならないのでしょうね。

何か相手に言いたいことや不満がある時、相手のことを好きでいるというのはおかしいと感じる。

ってなんとなく伝わりますかね?僕のボキャブラリの問題で言葉で伝えるのが難しいなぁ~と思うのですが、どこか「不満がある→好きじゃない」という一貫性をもたせる感じですけど。
 
そう感じている男性は女性に「好き」と言わずに「嫌いじゃない」ということなんですよね。
 
この心の動きには、男性が本音を伝えれば相手が傷付くと思っていたり、何か言いたいことがあるけど、それを心の中で打ち消そうとしている・・・そんな心の動きが見え隠れするんですよね。
 
ロマンスがある恋愛初期にはあまり見えないことだと思いますが、ある程度一緒にいてお互いに気心がしれてきたけれど、なんとなく踏み込めない距離がある。
そんな関係性で登場する「嫌いじゃない」には、何か男性の本音が隠れている可能性がありますね。
 
もしこういった「嫌いじゃない」が彼の口から頻繁に登場するなら、もう少しお互いに言いたいことを言い合える関係性が必要なのかもしれませんね。
ちょっと心の距離があるよ、関係性をもっと深めていったほうがいいよというサインなのかもしれません。
 
今回は以上です。何か参考にしていただければ幸いです。

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