浅野

カウンセリングサービス 浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。

まずはお知らせからさせてくださいね。

浅野寿和の名古屋心理学ワークショップ」第2回目開催のおしらせです。

今週22日(金)19:00から、僕が担当する心理学ワークショップの2回目が開催されます。今回のテーマは「異性を味方につける」。
実際のパートナーシップで使える心理だけでなく、対人関係をより良くする要素をしても、あなたの大切な人のサポートにも使えるような内容に仕上げております。ぜひお役立ていただければと思います。皆さんと会場でお会いできること楽しみにしております。

○浅野寿和の名古屋心理学ワークショップ
もっと「異性を味方につける」ために~上手に異性と付き合うための心理学!~
○日時:2014年8月22日(土)19:00~
○会場:名駅・ウインクあいち(名駅・徒歩5分)
○料金:¥3,240-
・講座の詳細はコチラから。講座のお申し込みはコチラからどうぞ。

***

■それでは今日のテーマです。

「愛しきれない」という感覚を作るもの


僕自身、カウンセリングの中で男女問わず「愛しきれない」というパートナーシップのお話をお伺いすることがあります。

例えば、
「パートナーを支えたいけれどその限界が来て、別れざるを得なかった」
「パートナーを自分なりに愛しているけれど、パートナーが幸せそうじゃない。それが苦しいけれど、何故か今の関係性に拘ってしまう」
「どれだけ頑張っても相手に自分の愛情が届いていない気がして苦しい」

そんな感覚・経験を何度も感じたり、この感覚が次の恋愛に向かう抵抗感の一つになってしまうことがあるようです。

今日はそんな「恋愛の苦しさを作るもの」についてのお話。よろしければお付き合いください。


■さて、今回のテーマのにあるようなお話をしてくださる方がよくお持ちの感覚、その代表例はこんな感じですね。

○普段から真面目で実直。周囲からも評価が高いが多い・・・がいまいちピンと来ない。
○何故か周囲からの嫉妬の対象になりやすい。
○特に年上(年の離れた方)からの評価が高い。
○パートナーには「甘えたい」と思うけれど、なかなかそれが実行できない。
○恋愛だけでなく仕事や対人関係も「相手を支える」関係になってしまう。
○どちらかと言うと愛する方が得意。
○自分の中の不満は自分で処理するべきで、至らないのは自分が悪いと思いやすい。

ザッとおおまかに書いてみましたが、このような感覚を持っておられる方が多いように思います。

もちろん人を支え愛することができるって素晴らしいことです。素敵なパートナーシップを築く上で必要なことですね。

しかしどこか「自立」が強くなってしまうと「愛される感覚<愛する充実感」のようになっている感じ。どこか自己肯定感を「与えること」で多く感じている感じでしょうか。

(※ちなみに、特に年上(年の離れた方)からの評価が高くなる理由は「真面目で素直で実直」だから。その才能は魅力ですが人によっては「嫉妬される」こともあるでしょう。こういうタイプの方は権威から愛され、何故か同世代から少し距離を置かれる事もあるんですけどね。)


■さて、このようなタイプの方の心理分析を更に深めていくと「家族に対する愛情」を色濃く持っておられるケースが多いんです。(もちろんこれは一例であって全てのケースに当てはまるわけじゃありませんけれども。)

例えば、
○子供時代からとてもいい子をしていた。母の手伝いや家族の面倒を見ることが当たり前で、自分が何か欲しがることに抵抗があった。
○家族の誰かが辛そうにしているととても苦しく、苦々しい思いを感じることが多かった。
○家族に甘えるよりも、家族のために頑張るほうが気が楽だった。
○自分のために親がお金を使うことに、強い罪悪感を感じることがあった。
○どこか「家族は私のことを必要としていないのでは?」といった、家族を俯瞰してみている感覚がある。

などなど、こういった感覚を(今も)お持ちの方が多いんですよね。

愛すること、自立している事自体、今に始まったことじゃなく、子供の頃からずっとそうだったということ。実際に、ではなく、心理的な面で、という意味合いで。

だからあなただけ他の家族や兄弟と違う意見を持っていて、他の家族はあなたほど家族のことを考えていなかったりするので驚いてしまったり、「冷たい家族だ・・・」とあなたが感じてしまうなんてことも同時に起こるんですけどね。

とにかく既に小さい頃から「自立的な感覚」を持ち合わせ、子供時代から家族を強く思う一方で、どこか家族と心の距離をとっている傾向が見えてきます。


そして更にその心の奥には

「誰よりも家族を愛し、家族を心配している感覚があり、それゆえに、家族のために自分の愛情の取り分を放棄し、家族の輪から一歩離れた場所にいる」

そんな感覚をお持ちであることも少なくありません。


■こういった心理パターンを持っていらっしゃる方が大人になり、いざ恋愛をしよう、パートナーシップを築こうと思う時。

おそらくかなりの確率で、その方が持っている「家族の心象風景」と同じようなパートナーシップを作り上げてしまうようなんです。

もちろん意識ではそれを望んでいるわけじゃないでしょう。

しかし、何故か心の中でずっと「引っかかる感覚」があり、どうしても相手に愛情を求められない感覚があり、自分が相手を愛する方に自動的に回ってしまうわけです。

そういったタイプの方が心の深い部分で感じている「引っかかる感覚」こそ「失望感への怖れ」と「これ以上愛情や希望を失えないという危機感」だろうと思うんです。

これ以上自分が誰か(家族など愛する人)に失望されたくない。
そしてこれ以上私が愛すると信じたもので失望したくない。


だから、家族関係で培った方法のように、自分から相手に愛を望まないのです。

それが子供時代のある意味の成功体験だから。「とりあえずの自分の居場所を獲得する」ための、です。

もちろんこの方法がどれだけ受け取らない手法で、どれだけ苦しいか?と知っていたとしても、それ以外の手法が使えないし、使う発想が生まれない。


ただ、ここにこそ、その方の本音があるように思います。


「本当に私はココにいていいの?」「何もしなくても愛してくれるの?」

しかしそれは実際に聞けないことが殆ど。何故なら相手の答えによって、自分自身や自分の愛する人に失望してしまう可能性があるから、ですね。

だから愛されることを望まず、自分が頑張って与えることで跳ね返ってくる結果・評価だけで生きていくようになったのでしょう。


■そんな時、カウンセリングではその心の中に深く隠れた「愛されないのでは?」という疑いを少しづつ開放していくプロセスをご提供することがあるのです。

まさにインナーチャイルド(心の内面にいる子供)セラピーですね。

どこか、もう一度子供時代に封印してしまった、純粋な愛を求める気持ちを開放することで、もう一度今、愛を求められ、誰かに愛されている感覚を受け取っていく意識や動機づけをしていくわけです。

また、愛情を感じ受け取ることで、自分が燃えるきるまで尽くさなくても「ここにいてもいい」という感覚を感じること、自分自身が誰かに愛されることが必ずしも相手の負担になっているわけではない」ことを少しづつ心に落としていく感じでもあります。


ただこれ、言うは易しの部分があって。

そもそもこういったタイプの方は自立が強いので、誰かに愛される、頼ること自体に抵抗があるでしょう。

また、こういったタイプの方が持っている「家族を愛する気持ち」や「寂しさや切なさ」って、子供時代はあまり家族やお友達にも理解されないんですよね。どこか「子供らしくない」ので、親や周囲の大人に「子供なのにそんなこと考えなくていい」と一蹴されてしまうのです。

だから「こんな感覚を持つ自分がおかしいの?」と自分を疑ってしまうこともあるかもしれませんし。一度過去に否定された感覚を、再度家族やパートナーのもとに持って行くことは難しく感じることもあるでしょう。



ただ・・・カウンセリングをさせていただいている中で僕はこう思うんですよね。

そんな小さな頃からまるで大人のように家族を愛し守ろうと思っていた事が悪いわけじゃなく、それがあなたの才能なんだろう、と。このタイプの方の持っている慈愛って本当に深いものがありますからね。

だから大人になった今、その才能をあなたの豊かさとして使うことを目指す方がいいような気がするんです。

子供時代に培った
心の誤解を解いていく。
ゆっくりと、少しづつ、自分の本当の気持ちに気づいていく。
そして自分が本当に怖れていた感覚の向こうにある、愛を求める気持ちに触れていく。

こういった経験を積むと、少しづつ本当は感じたいと願っていた人の愛情が見えてくるものです。

そういった経験を積むことで、心のバランスが徐々に良くなり、苦しい恋愛やパートナーシップのパターンから抜けだしていける可能性があります。

もし愛することが苦しいと感じることがあるならば、一度自分自身の家族に対する思いをチェックしてみたり、もっと自分に優しく、愛情を受け取る。そんな発想をぜひ持っていただけたらな、と思います。


今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。



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