オレシキ(オレーシキ) | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

少し前に、この秋冬はナッツの形の型にはまっているという話をしたのですが、長らく欲しいと思っていた“オレシキ”というくるみの形をしたお菓子が焼ける型をついに手に入れました。


 

 


オレシキ、オレーシキ、オレシェックなどの呼び方を見かけるのですが(綴りはОрешки、Oreshkiなど)、東欧地域でポピュラーなお菓子です。





ロシアケーキの一種なのですが、ロシアケーキとはくぼみにジャムなどを乗せたクッキーのことで、日本でイメージされるロシアケーキはクッキー缶などのギフトに入っているのをよく見かけますよね。


オレシキには「ナッツ」という意味があり、くるみの形をした生地の中に、煮詰めた練乳クリームとくるみが入っているのが特徴。

お店で気軽に買えて、家庭で手作りされることも多いそうで、レシピもいろいろ、型の模様もメーカーによって微妙に違いがあるようです。


私には今回届いたものの丸みや線の入り具合、サイズがまさに理想的なものでした。





生地は添付されていた作り方を翻訳したもののアレンジなのですが(重曹と酢をベーキングパウダーに、中力粉を薄力粉に、焼き時間や個数等も変更)、サクサクの歯ざわりやくるみの香ばしさ、キャラメルの風味と合わさってなんとも言えない美味しさ。


一個でも食べ応えや満足感があって、苦めのコーヒーや紅茶にぴったりです。


ちなみに今回手に入れた型はウクライナ製でした。

今の良くない状況が早く終わることを願うばかりですが…
本場のものもいつか食べてみたいです。




【練乳クリーム】

約200g分(2個1組として約20個分)


 牛乳 100g

 生クリーム 100g

 上白糖 100g

 水 5〜10g

 バター(塩分の有無は好みで) 10g



①牛乳と生クリームは合わせて35度程度にあたためておく

②ホーローまたはテフロン加工された小鍋に、上白糖と水を入れて中火にかけ、ゆすりながら熱する

★混ぜると結晶化してしまうので、混ぜずにゆする。

③上白糖が溶け、鍋の淵が黄色から茶色に色づいてきたらすぐに、温めておいた①を少しずつ加えて耐熱ゴムベラで混ぜ合わせる

④バターを加え、弱火で煮立たせないように注意しながら、15〜20分ほど鍋底を掻くように混ぜながら煮詰める


⑤目的の硬さよりやや柔らかめの状態で容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫へ



【生地】

2個1組として20~24個分
(片面だと40~48個分)

卵 30g
グラニュー糖 45g
塩 0.2g
溶かし無塩バター 60g
バニラエッセンスやバニラビーンズ 適量
薄力粉 135g
ベーキングパウダー 1.5g


①卵・グラニュー糖・塩・溶かしバター・バニラを混ぜ合わせ、粉類を加えたらゴムベラでさっくりと粉気がなくなるまで切り混ぜる

②1つにつき5.5~6g程度の生地を丸める


③型に離型油をスプレーするか(火のそばでの使用は厳禁)、薄く油を塗り、型を両面予熱する


④温まったら火を弱め、生地をくぼみに置いて蓋をする。ごく弱火~弱火の間で調整しながら、ゆっくりと良い焼き色がつくまで返しながら加熱する

⑤生地が冷めたらナイフの刃やスプーンの縁などで、生地のバリ(はみ出た部分)を整える

 


【仕上げ】


 クリームとくるみ(好みの大きさや状態で)をくぼみに入れて、2個1組としてくっつけて出来上がり。

 今回のキャラメルクリームは常温だと柔らかいので、冷蔵保存するか、食べる時に詰めるほうが良いかもしれません。(ちなみにしっかり煮詰めてから冷やし、切り分けると生キャラメルになります)


 本場のものは長時間煮詰められていて、常温で保存されますし、クリームがとても甘いという感想を見かけます。

 そのためクリームはそこまで柔らかい状態ではなさそうです。

 今回のレシピは定義には沿っていても私好みのアレンジになっているため、お好みでもっと煮詰めても良いと思いますし、(その際のできあがり個数は変わってきます)、他にも煮詰めた砂糖と生クリームで作るキャラメルクリームを詰めたり、市販の練乳を煮詰めたりするのもより手軽だと思います。