- 踊る猫/光文社
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
内容紹介
夢か、うつつか、物の怪か――
昔むかし、人々の見えるもの聞こえるものが、今より少しだけ多かった時代。
不思議なできごとは、いつもすぐそばにあった――。
心にそっとあかりを灯す珠玉の連作短編。
第3回小説宝石新人賞作家、待望のデビュー作!
昔むかし、人々の見えるもの聞こえるものが、今より少しだけ多かった時代。
不思議なできごとは、いつもすぐそばにあった――。
心にそっとあかりを灯す珠玉の連作短編。
第3回小説宝石新人賞作家、待望のデビュー作!
**********
ああ、久しぶりに良い作品を読んだな~~。
与謝蕪村がストーリーテーラーとして登場する。
幻想的怪奇物・・・というには、柔らかで懐の深さを感じさせる作品。
幻想的怪奇物というと、時代背景が中世を思い浮かべるが、これは近世。
近世であるから、町人が生き生きと活動しているのが感じられる。
連作の短編集であるが、どの話も実によくできていて
しみじみと優しく、温かである。
さてさて、この本は先頃 帰郷した時に池袋 ジュンク堂で購入したもの。
表紙がかわいらしく、好みだったので、楽しみに読まずにとっておいたのだ。(笑)
10冊ほどあった未読本も読了してしまって、とうとうこの本を手にとることに。
一気に読み進めてしまうのが勿体ないので、途中 買い物へ行ったり
調べものをしたりして、インターバルをおきながら読み進めたのだが
やっぱり1日で読み終えてしまう。
しみじみ、よかったなと思える本だったので
本好きの知人に、さっそく貸した。