あなたの日本語、翻訳機にかけられますか？

昨日は東京に行っておりました。

毎月定例の勉強会と

楽しみにしていた、出口汪先生のトークイベント。

出口先生は、日本語の文章読解学習をシステム化した「論理エンジン」を構築した方で、
子ども向けからビジネス書まで、多くの著書が出版されています。

「論理エンジン」は、

論理的な思考と言語能力を養うためのもので、

物事の捉え方を鮮明にしていくシステム。

出口先生は大手予備校の講師もされています。

先生のクラスは毎回大人気で、

受講者の現代文の偏差値が半年で10は上がったといった話は

当たり前にあるそうです。

私は今年に入り、毎月参加している勉強会の先生より出された
課題図書がこちらで、

それが出口先生との最初の出会い。

出口汪の使える論理力 (フォレスト2545新書)

972円

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最初はオーディオブックで耳で聞く読書でしたが、
あまりにも内容が素晴らしいものでしたので、紙の本も購入。

この本を最初に読んだ（聞いた）時感じたことは、

「もっと早く出会いたかった！」

です。

人生において、コミュニケーションや、ビジネスをする上でも
必要な論理力について、わかりやすく書かれています。

その本の著者である出口先生、
実際にお会いしてお話を聞いてみると、
とても柔らかい印象ですが、
「今の日本の幼児教育は危機的状況である」ということを
さらりと、かつ、きっぱりとお話されていました。

人間の脳は、

６歳までに80％が、

１２歳までに100％が形成されるそうです。

その、脳が形成される大事な時期に、
一般的に行われているのが、詰め込み式の、
ひたすら記憶する、ひたすら計算するという教育。

昔だったら、そのまま社会にでても通用する時代だったのですが、

今は？

今の子ども達が大人になる頃には、
AIが多くの仕事を担っている事は明確です。

数ヶ月前に、三谷宏治さんの戦略子育てセミナーに参加していました。

戦略子育て楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方

1,620円

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（育児中のみなさま、こちらの本お勧めです。）

そのセミナーの中でも、

そして２年前に聞いたシンポジウムでも

人工知能（ＡＩ）ができること。人間だからできること。

ＡＩに仕事が取って奪われるのは確実。
という話があり、

もちろん、出口先生もそのお話をされていました。

それは避けられないことです。

それにも関わらず、旧式（詰め込み式）の教育をしていても、

それはどれだけ人間が頑張っても、
AIには勝てないのは明確なこと。

語学も同様とのこと。

ひたすら外国語を覚えても、

今の翻訳機の精度は高いです。

スマホに入れて使えるもので、十分に機能します。

それがあと５年、１０年経てば、

もっと精度のいいものがでてくることは
容易に想像できます。

英語をしっかりと使えるようになるまでにかかる時間を考えた場合、

人（職種や目的）によっては、

翻訳はAIにまかせて、

自分がすべきことをした方が、効率がいいですし、

この先の大きく変わる社会で
必要とされる人間になります。

（本当に英語を必要とする人が、学ぶことはもちろんいいことです。本当にみんなが必要かどうかは別のお話。）

その翻訳機のお話で、
現代人が聞き逃してはいけない大事なことを
出口先生が仰っていました。

それは、

「論理的に話せない人間の日本語を
　翻訳機にかけても、訳せない。」

ということ。

翻訳機は、論理的思考に基づいて翻訳をするわけです。

なのにも関わらず、翻訳しようとする日本語が

論理的でないと、

すごく便利なものも、使えないわけです。

どうでしょう？

あなたの日本語は、翻訳機にかけられますか？

私は20代の頃、フランス語を学んでいたとき、

その時のフランス人の先生に何度も注意されたことがあります。

「日本人はだらだらと意味のないことを話すぎ。
　何が言いたいのか、結論をはっきりと言って！」
と。

日本語の構造自体が、ラテン語から派生した言葉とは大きく違うので、

（主語を省略したり、述語が最後など。）
わかりにくい前提があるにしても、

その頃の私は、今と比べて、
論理的に話せていなかったのです。

（今が論理的かは別にして。論理的かどうかも気にしていなかった。）

例えば、今の若い子の会話。

「これ、ヤバくない？」「マジやばい！！」「超ウケる！」

なんてやりとりが、

翻訳できるわけはないですよね。

もちろん、24時間そういった会話をしているわけで

なければいいのです。

だけれど、大人と話す機会がないだけでなく、
同年代ともやりとりがネット上の文字のやりとりだったり、

もしくはスタンプのやりとりだけで、
相手によって言葉を使い分けられるか、
論理力が鍛えられるか、といったら、疑問ですよね。

ただでさえ一般的な教育自体が
危機的状況なのに。

必要なのは、
「論理的思考」を身につけることであり、
「自ら発見する」「自ら理解させる」教育で、

創造的な脳を作ること。

そうすることで、AIにはできない仕事ができるようになり、
必要とされる人になることができます。

そうなる脳を作る幼児教育プログラムを

出口先生が新しく開発され、

年明け以降、徐々に広がっていくとのこと。

私の子どもは、もう幼児教育とは離れたところにきていますが、
お話を聞いてみたところ、
それは大きくなってきた子どもにも、大人にも
かなり有効なプログラムのようですので、
私もそれを実践してみたい！と思っているところです。

だって、いくら子どもが論理的思考や論理力を鍛えても、

身近な大人がそれを実践していなければ、
小さな子どもは困惑しますし、

大きくなってきた子どもは
親を馬鹿にするようになるかも。

日常の中で、論理的思考をベースにした会話ができれば、
さらに論理力が高められますしね。

まだまだ書きたいことはありますが、長くなりますので、
この先はメルマガにてお届けしようと思います。

現代人は、大人も子どもも、
「論理的思考」「論理力」を身につけたら、
人生が豊かになるであろうことは、

出口先生の話を聞いて再確認できました。

まだ未読の方は、ぜひ出口先生の著書を読んでみてくださいね。

たくさんの著書がありますが、こちらもいいよ。
と昨日お勧めしていただいたので、早速買いましたよ。