よりレベルの高いウェブ・デザインを作るためには、まずウェブ・デザインの置かれている環境や課せられる条件について熟知していなければなりません。
ウェブが他のメディアと大きく違うのは、個々のユーザーによって見え方が違ってくると言う点です。まず、ユーザーによって表示画面の大きさ、色が変わってきます。そしてウェブを閲覧するためのソフトであるブラウザは、今や100種類を越えそれぞれに特徴があります。ユーザーの回線状況(ブロードバンドとナローバンド)やインストールされているプラグインによっても表現出来ることと出来ないことが出てきます。
では、どこから攻めるべきなのかですが、第一に考慮すべきは画面サイズです。画面サイズとは正確にはスクリーン解像度のことです。かつては800x600が標準とされていましたが、現在で1024×768が標準とされています。
ここ数年の高解像度化やワイドスクリーン登場も含め、ユーザーの閲覧環境は更に多様化していくことが予想されます。ノートパソコンはサイズに限りがあるので、必ずしも今後さらに解像度が高くなるとは考えられませんが、近年中に1600x1200が標準になる可能性もあります。それよりも厄介なのはワイドスクリーン等画角が異なるモニターへの対応であると言えます。
次に、ブラウザーです。2008年時点では75.47%のユーザーがInternet Explorerを使っているとされており、内訳はバージョン7が42.93%、バージョン6が32.30%となっています。勿論この数値は刻々と変化します。
ブラウザーへの対応と言う課題は単に見え方だけでなく、アプリケーションの動作対応など非常に重要な課題を抱えており、自社のウェブサイトがどのブラウザーに対応しているのかは認識しておくべきです。
その他、モニターの色にはかなりのばらつきがある点や、個々のユーザーによってフォントサイズを標準以外に設定していたり、プラグインがインストールされていない等、様々な角度から吟味し最適と言えるバランスを導き出した上でデザインの骨組みを考えなくてはなりません。
ウェブは複合的な要素の濃いメデイアと言えます。時に本の様であり、テレビの様であり、また広告やラジオ、そしてゲームの様な要素も併せ持ちます。そして他の媒体にはない特徴を持ちます。ウェブデザインをする際は諸要素を理解した上で最適なバランスを考えなくてはならないのです。