※ 武息について、武息のアレンジ例についてはYouTubeで無料公開しています
★築基(ちくき)
内丹術では最初の段階を築基という。基礎を築くのである。築基には9種類の経絡の流れを整えながら内丹を造るための準備をしていく21の行法がある。
築基のひとつめは、自分の体質に合った食事制限と睡眠時間の管理である。これがおろそかであれば督脈と任脈が崩れやすくなるので、最も重視して継続的に取り組んでいくほうがいいだろう。菩薩のリングを使ったり、気功と波動と栄養についてのメモを参考にしたりするといいだろう。
残りの20行法は、ヨガを源流とするポーズをしながら、体を適切に触って緩めたり、鼻で吸って口から吐く速い呼吸を49回行ったりするのである。ポーズを決めてしっかりテンションをかけた状態で不要なところを緩めて、体内の観察をするモードとなる。自分の体の声に耳を傾けながら適切に触っていくと、テンションをかけた方向に体が柔らかくなっていく。これについて詳しくは実技指導を受けるほうがいい。できていると思う人に限って中途半端なことが多いので、実技指導の受講をおススメしておく。
築基において、ポーズを決めて行う呼吸を武息と呼んでもいいそうだが、特に覚える必要はない。他の流派で言う武息とは全く異なるかもしれないから。あ、でもポーズを決めて《 鼻で吸って口から吐く速い呼吸を49回行う 》と毎回書くのが面倒なので、《 鼻で吸って口から吐く速い呼吸を49回行う 》ことを武息と呼ぶことにする。
武息は49回を超えていればよい。やり過ぎるとキツすぎるし、やり過ぎたからといって効果が倍増するわけでもない。49回なんて半端な数で止めるのが面倒なので、50回にしてもいい。武息の速さは1秒に一回では遅い。2秒に3回から1秒に2回程度の速さがよいだろう。もちろん無理なくゆっくりからはじめてもいい。速さを保てる範囲で、体のどこかがツラくなりすぎない範囲で、深い呼吸であればよい。
20の行法は、慣れてくれば20分程度で終わる。本格的に取り組む人は毎回1回から、最低でも3日に2回のペースで3年間は継続してもらいたい。部分的に取り組むのなら、3日に1回が最低限である。
日常的に築基20行法と、築基に追加する行法を1回30分 続けることで、
・体の柔軟性が向上する
・心身の疲れがとれやすくなる
・全般的に心身の調子がよくなる
などといった体感を少しでも得ていただきたいものである。