さ、始めようか。痛いよ。などと軽く言ってくれる。3時間後、透析が終わって足の止血を看護師さんがしてくれているが、なん昨日より押さえられているところが痛い。
今日いる看護師さんのなかで、若い小柄な看護師さんがきてくれなかったのにもがっかりした。
透析後にもう一度体重測定するのだが、透析前より0.1㌔の増。どっちにしても問題ないだろう。
後は部屋に帰るだけだが、歩くと足の所から出血を起こす可能性があるので、車椅子で上がることになっていて、迎えがくるまで椅子で待っていることにした。さっきから頭が貧血の時みたいにボーッとしていたので座っておいたほうが良いだろうと思えていたのもある。
意識が飛びそうになるのにそんなに時間はいらなかった。
大丈夫か?俺。このまま意識戻らなかったらどうしようか。ああ、せめてさっきの小柄な看護師さんと話しがしたかったなあ。在宅だと、帰り際にこんな状況だになったら救急車で運ばれてたりする、なんてのもあるのかもしれないな。
などと自分でも六でもないことお考えるものだと思っていたくらいだから、余裕はあったのだろう。
ベッドに戻って数分休んだ後、自室へと小柄な看護師さんが連れていってくれたのはラッキーだった。
朝ご飯が済むと、看護師さんがやってきて透析に降りて下さいという指示。
また3時間あれに繋がれるのかと思うと少しうんざりしたが、こんどはどこまで楽になれるのだろうか、と変な期待を持って下の透析室に向かう。
その前にトイレ。
途中にトイレに行きたくなってしまって針の射し直しなんてことは嫌だから。 腎不全という病気は尿が出なくなるらしいが、今のところなんとか出ているようだ。せめて尿だけはまだ出て欲しいという願望はあったので、それを確かめたくて溜まってもいないのにトイレに行っていたから、あまりでるわけはなかったが、まあよしだろう。
体重計に乗り、昨日より2㌔減っているのを確認してから、奥から2番目のベッドに仰向けになる。
3時間じっと堪えるのはいいが、足に針を射すのが正直怖い。
36歳にもなってそんなことが怖いのなんて、可笑しいと笑われかもしれないが、怖いものは怖い。昨日は麻酔なしで打たれたが、今日は局所麻酔を打つ、いや、打ってくれるらしい。
これには正直有り難かったが、痛がっていると悟られのが恥ずかしかったし、痛いのに強がっているのを悟られるのも恥ずかしいと思わえるほど、滑稽なくらいちっぽけなプライドの持ち主である。
はぁ。
という気のない返事しか出来ない自分も情けない。 ここは開き直ってはっきりと痛いのでお願いします。と言った方が良かったかな。などと、考えていたが、そんなことを考える自分は小物臭いな。なんていう取り留めなく続くネガティブな思考の螺旋をさ迷っていたら、主治医の先生がやってきた。
遡って書くが、入院2日目。
昨日飲んだ頭痛薬が効いたらしく頭がスッキリ。
おまけにここ数年ぶりと思えるほどクリアーな体調と気分。
その時は本当に透析をやって良かったと思えていた。今後どう思うかはわからないきもするが。まあ先のことはわからないし、こうなってしまってはもうどうしようもないだろう。
今は体がなんともないのでよしとしてよいだろう。 なんというか、シモな話しで悪いが、下も元気なのだ。看護師さんが来たらどうしようかと思ったが、朝ご飯を持ってきたのは大分後だった。
ご飯、それもタンパク質が減らしてあるモチモチとした食感の特殊米。個人的には特に嫌いではないのだが、あまり美味しくないといわれている。副食は高野豆腐の茹でたのと、オクラ、の茹でてあるらしいのと、これまた長芋の茹でたの。嫌がらせかと思える程の茹でものずくしで、普段なら正直嫌いなものばかりではあるがのだか、今日ばかりは何を出されても美味しく食べれたに違いない。
完食。
たいした量ではなかったが久しぶりに完食できたことは良かった。最近では食欲がまともになかったから。