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最近「自分第一」で生きようと思っている、Rikanです。
新しい大きなことを始めようとか、やめようとか、大きな変化があるわけではないのですが、ここ数年で一番変化があるような気がしています。
青山美智子、光文社、2023
第7回未来屋小説大賞の第2位ということで気になっていた1冊です。
第7回 未来屋小説大賞は、 藤岡陽子さんの『リラの花咲くけものみち』に決定! | 株式会社未来屋書店 (miraiyashoten.co.jp)
なんか1位より気になったので、先に読んじゃいました。
帯に「大丈夫。私たちはきっと、リカバリーできる。」とあります。
オムニバス形式で、でも共通点がある登場人物たち。
「カバヒコ」というのは公園にある古びたカバの遊具。
カバヒコには都市伝説があり、治したいところを触れると回復すると言われています。
登場人物たちはそれぞれ悩みを抱えていて、カバヒコにすがるのですが、結局気づくのも行動を起こすのも自分自身でしかありません。
昔はうまくいっていたことが、何かをきっかけにできなくなったり、環境が変わってうまくいかなくなったり、抱えるものはさまざまですが、最近の自分をとりまくことを考えても「元通り」なんてありえないんだと、つくづく思います。
元通りの良い状態に戻らない、と悲観しているわけではなく、同じ状態に戻るというのはありえないので、これから今の状況の最善の方向に変えていけばいいのではでは?と思うようになりました。
そういう意味で、この物語は今の私にピッタリでした。
主人公たちは悲観し、カバヒコに願掛けをする。
でもちゃんと自分で苦しい状況から抜け出そうとするのです。ちゃんと努力をしています。
私も結構しんどいなと思うことがあったのですが、それはこれまで自分がおざなりにしてきた部分が訴えてきたのであり、もっと大切にしようよと気づかされ、まだまだ間に合うと思ったわけです。
あったかい物語。
勇気と元気をもらいました。
もう1冊、昨日長距離バスの中で一気読みした文庫本。
杉井光 新潮文庫、2023
オンラインで学校司書のイベントみたいなのがあって、そこに登壇されていた、けんごさんが推薦されていると興味がわき、御書印をいただたお店で購入。
実生活にしんどいなぁと思うことがあれば、現実逃避で小説を読みたくなってしまうのです。
「電子書籍化絶対不可能!?」って帯にあって、どんな意味なんだろうと思い、読み進めました。
・・・なるほど、やられた。
こういうことやったんやねとめちゃくちゃビックリしました。
お話ももちろんおもしろくて、ミステリーなので、誰がどうなの?ってドキドキしながら読み進められました。
最近は決まった作家さんばっかり読んじゃうので、こうやって新しい作家さんとも出会えるのは嬉しい。
私はやっぱり紙派。
電子書籍も買ったこともあるけれど、最近は買うなら情報系かなぁと思います。
特に小説とかはペラペラしたいのよ。
あと厚さでどこまで読み進めたか知りたい。
この本は紙じゃないと無理。
電子書籍ではわけわからんと思います。
そんなんで、SNSを思い切って手放したおかげで、自分と対話する時間が増えたように思います。
本もぼちぼち読めています。ありがたい