ペンギンを美化しすぎです! | ペンギン大好きなRikanの人生の赤道を超える

ペンギン大好きなRikanの人生の赤道を超える

元小学校教員。ペンギンハンター(愛でるのみ、狩りません)
NZ、ガラパ、南米、南極で野生ペンギン10種類制覇。
北海道、鹿追・富良野で農業4シーズン。東川町で日本語教師。
剣淵町地域おこし協力隊を経て、ゲストハウスKembuchiペンギン家オーナー



11/12(domingo)

すっかり雪景色、今期もウィンタースポーツJosetsuが無事(?)開幕しました、Rikanペンギンです。



この雪が多い地域、ほとんどがうんざりされていますが、私はまだ心が道民になれきれていないのか、雪は結構好きです。

1月生まれですしね~。

最近、奈良では雪が積もることも少なくなりましたが、子どもの頃のドカ雪写真なんかも残っていると思います。

 

先週、ぺんきょー会で札幌に行っておりましたが、その旅のお供に持ってったのがこちらの本。

確か予約でずっと前に手元にあったのですが、なかなか本を読む時間が取れなくて積読になっていたものです。

 

『南極のアデリーペンギン 世界で最初のペンギン観察日誌』

ジョージ・マレー・レビック

夏目大 訳

解説 上田一生

青土社

 

帯には「20世紀初頭に南極を探検したスコット探検隊員による今なお古びることのない貴重なペンギンの観察の記録」とあります。

 

確かに読んでいても、全く古さを感じない。

南極という特殊が場所だからかもしれません。

ビルが立ち並ぶわけでもないし。

 

日本では少し前に「ファーストペンギン」がよく言われるようになりました。

ドラマのタイトルにもなったくらいですし。

 

「ファーストペンギン」といえば、未知の世界に先頭に立って飛び込むみたいなイメージがあります。最初に飛び込む勇敢なペンギンから来ているようです。

めちゃくちゃかっこいいようですが、こちらの本でファーストペンギンについて触れられていますが、イメージとは全く違います。

 

海に飛び込むのは間違いないのですが、海には危険な生き物もいる。

誰かが勇気を持って飛び込むのではなく、やっぱり「押すな推すな」状態で、押された誰かが落っこちるという話だそうですゲラゲラ

それが20世紀初頭の記録に書かれているのですから。

 

特に北半球に住む私たちにとって、ペンギンはあくまで遠い存在です。

動物園水族館に行けば会えますが、野生は北限がガラパゴス諸島。

それもガラパゴスまでは飛行機だけで30時間くらいはかかります。

いえ、NZやオーストラリアの方がよっぽど近いかも。

そんなんなので、ペンギンを美化するのはある意味しょうがないのかもしれません。

 

あと勝手に「飛べない」って決めつけるのもやめてほしいところです。

 

先日、うちの生徒さんがペンギンを哺乳類に分類していて、教育が足りてないなぁと反省したことをSNSで書いたのですが、それを知らなかったという方が他にもいらしたので、もっと発信していかなければと使命感に燃えていますメラメラ

 

この本で私が付箋を貼ったところ。

皆に仕事があれば問題ないのに、何も仕事がない者がいるとろくなことにならない、というのは人間にも通じるので興味深いと思う。 P137‐138

その通りだよなぁって思ってしまった部分。

人間に置き換えると結構犯罪めいたことも怒っているようです。

ただ、人間に関しては人間が決めたルールなので、犯罪か否かもあくまで人間が決めたことだからペンギンに当てはめて悪いっていうのも違うのかなと思ったり。

 

一方、雄の方は言えば、雌に比べると頼りにならない。隣と喧嘩するのは雌と同じなのだが、好戦的な本能が呼び起こされるのか、すぐに立ち上がり、激しい戦いを始めてしまう。あちこちによろけるので、卵を巣の外に出してしまうことも多い。

こうして繁殖期に結構な数の卵が失われるらしい。

やっぱり雌の方が必死で子どもを守ろうとするのかな。

 

ペンギンを美化してもらえるのはありがたいかもしれないですが、ペンギンはペンギンでめちゃくちゃ単純に、抗うことなくすべてを受け入れて、生活してるんじゃないのかなぁと勝手に思っています。

 

ペンギン本もまだまだ増えていますよペンギン