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libro の 読書感想ブログ

 自分で読んだ本のうち、タメになったり、感動した本を紹介しています。

 自分の見方とは違う見方もあると思います。
 
 そんな時は違った視点からの感想を紹介していただけると嬉しいです。

スティーブ・ジョブズ   驚異のイノベーション   


                                

                                          著者  カーマイン・ガロ


  ご存知、アップル社のカリスマだったスティーブ・ジョブズ氏の考え方などをわかりやすく説明しています。

  一時期、経営危機がささやかれていたアップルから、次々に新製品を発表し、経営を立て直してきたスティーブ・ジョブズ氏。

  それらは、アップルの新製品と言うものでは言い尽くせないもの。今まで世の中になかった発想の物を生み出してきたのです。

   i-phone、i-pod、i-padと次々にヒットを飛ばし続け、世界中の人々の生活スタイルまで変えていったと言っても過言ではないスティーブ・ジョブズ氏。  

  彼の発想はどのように生まれ、どのように伝えて言ったのか。

   スティーブ・ジョブズ氏にはある法則がありました。信念に裏付けられたものを持っていたのです。

   私が感じたスティーブ・ジョブズ氏の凄さは、簡単に言うと先見の明があったという事とそれを実現できるように人に上手く伝えられるプレゼンテーション能力があったという事に尽きるように思います。

   他の人が読めない未来を、1歩も2歩も進んで見通せた才能とその状況を人にわかりやすく伝える才能が抜群だったと思うのです。

  シンプルに必要な事だけを説明するというジョブズスタイル

  『スティーブ・ジョブズ  驚異のイノベーション』は単なるスティーブの伝記ではありません。

  スティーブがどのように考えて、アップルの経営を立て直したのか。それは普通の人とは違った発想と実行力でした。いやもっと突き詰めて言うと、スティーブ・ジョブズ氏の情熱だったと言ってもいいでしょう。

   他の人のビジネスケースも取り上げながらビジネスのポイント解説をしていっている『スティーブ・ジョブズ  驚異のイノベーション』。

   読めば確実に視野が広がります。


哀しい目つきの漂流者       

                        

                                 著者  工藤 美代子  


  著書の工藤美代子さんはカナダに移住して、日系人移民史を研究している方。
   この「哀しい目つきの漂流者」は日本からカナダに渡った娼婦のノンフィクションです。

   ノンフィクションと言うのは、正確に事実を辿らなければならないので小説を書くのとは違った大変さがあります。

  「哀しい目つきの漂流者」はメープルと呼ばれていた娼婦を辿りながら、明治時代のカナダの様子等を浮き彫りにしていきます。

  明治43年に発行された『加奈陀の魔窟』には、娼婦と娼館主の名前が色々と出てきているようで、それを頼りに子孫探しが始まったりします。

  私にとっては意外だったんですが、当時、カナダの娼館主は日本人だったようです。

  日本から海外に渡った娼婦を使って儲ける日本人のピンフ(娼館主)
  その事実に、なぜかちょっとしたショックを受けました。

  記述によると当時は、妻が娼婦として稼いだり、娘を売る人もいたという事なので、現在の日本の常識で見る方が間違いなのかもしれません。

  当時の海を渡った日本人は日本で生活できないからと言う人も大勢いました。自分が生きる為には仕方がなかったのかもしれませんしね。 

  日本人娼婦にしても外国人館主の下で働くよりは日本人館主の方が言葉も通じるし、色々と都合が良かったのかもしれません。 

  でも、娼館主も娼婦のように同じように哀しい目つきだったのかな?と、それが引っかかったのです。

  「哀しい目つきの漂流者」にはカナダで亡くなった日本人の墓の写真が何枚か掲載されています。

  ほとんどの日本人が知らない歴史の真実がここにあります。

  読んでみてください。

                 哀しい目つきの漂流者 / 工藤美代子【中古】afb

言いにくいことを「サラリ」と言う技術            


           著者  植西 聰


   世の中には自分の意志を伝える事が苦手な人が大勢います。
   かく言う私もその一人なのですが・・・。

   サラリーマンだと会社の中での立場も大いに気にしないといけないでしょう。 

   周囲に気を遣う事と自分を主張する事のバランス。そのバランスを上手く取れるようにする為には、物の言い方を工夫する必要があるのです。

   上司から言われた事が自分の意見と全く反対であったら・・・。上司の言う事をそのまま受け入れてばかりいるとストレスが溜まり、中には病気になってしまう人もいます。

   反対に自分の意見ばかり主張していると「わがまま」というレッテルを押され、会社内で浮いてしまい、評価が下がってしまいます。

  ですから、上司を傷つけないように自己主張する必要があるのです。

   同じ内容の事を言っても、言い方によって自分の意見に耳を傾けてもらえる事もあれば、怒らせてしまう事もあるのです。

   そんな事を言っても相手の性格によって反応は違うんじゃないか?

  そう思われた人も多いでしょう。

  この「言いにくいことを「サラリ」と言う技術」と言う本には、それぞれのタイプの対処法が掲載されています。

  上司の立場でも、部下の立場でもお互いの気持ちを慮るのは一緒です。

    それが何よりも重要な事なのです。

  「言いにくいことを「サラリ」と言う技術」を読めば、自分では気付かなかったヒントが得られると思います。
 

 

旅のハプニングから思考力をつける!  
                                   


                                           著者    樋口 裕一  



   フランス語の翻訳者で大学教授でもある著者。

   これまで自分が行った旅行から学んできた事を本にしています。

    フランスではレンタカーで交通事故を起こし、インドの列車の席のダブルブッキングに怒り、ドイツの夜行列車で警察に銃をつきつけられたりと海外旅行で色々な経験をしてきた樋口さん。

    特に僕に印象深かったのは、ソ連の衛星国だった時代の東欧諸国新婚旅行で行った話です。

    冷戦時代東欧諸国は非効率的社会で何をするにも行列ができ、長い間待たないと何事も用を足さないという時代。

    話には聞いていたけど、チェコ辺りでもここまで酷かったのかと驚きました。

   そんな海外で色々経験された樋口さんですが、海外旅行でのトラブルから思考力がついたと言われています。  僕もそれに賛成です。

   自分のバックパッカーの経験から言っても、特に途上国では自分の思い通りに進んだ事の方が少ないです。 

   海外旅行中は日本では考えられないハプニングが起こります。  僕も大学生時代はそんなハプニングに自分がどう対処できるのか、海外旅行にそんな「自分試し」の要素を盛り込んでいました。

    海外一人旅をしていると自分で何とかしないと先に進めません。団体旅行と違って添乗員さんが何かトラブル処理をしてくれるわけではないのですから。

    大変でしたが、海外旅行から帰る度に、自分がたくましくなっていくのを感じていました。 
   自分で曲がりなりにも海外旅行中に起こったハプニングを処理してきたからこそ、無事、帰国できているわけですからね。 


   旅のハプニングから思考力をつける!   

   自分が考えていた事がインテリの人にお墨付きをもらったような気分になった本です。

「恋するように旅をして」
  

           著者  角田 光代


 今回ご紹介するのは角田光代さんの「恋するように旅をして」です。 

  角田さんは海外一人旅が大好きな作家。
  この海外旅行の本 (女性エッセー) は視点が面白いです。

  でも角田さん曰く、かなりの方向音痴で、英語以外の言葉もそんなに得意ではないらしい。

   それでもガイドブックもろくに持たずに、ふらりと思い立った国へ旅立つのです。

   「恋するように旅をして」は直木賞作家でもある角田光代さんの海外一人旅のエッセーとも言うべき本です。


 
  角田さんが海外で何をどのように見ているか、何を大事にしているか。

  海外一人旅を計画しているバックパッカー、特に女性にお薦めです。 
  女性ならではの危険も潜んでいますしね。

  角田さんはベトナムのニャチャンで男に襲われそうになった時、どうやって切り抜けたか。それは・・・。おっと、それは自分で読んで確認してください。  

  僕も角田光代さんのように「街との相性」と言うものがあると思っています。 それは恋愛に似ている。確かに。好きになる人もそれぞれ。つまり、自分が相手に何を一番求めるか。容姿か、性格か。それとも、直感的相性の良さか。

  海外の街も同じなんですね。何を一番に求めるか。道にはゴミ一つ落ちていないような清潔さか。それとも人間の生活臭が漂ってくるような雰囲気か。どちらがいいかと聞かれても、人によって答えは違うと思います。

  自分が大事にする優先順位が、海外の街との相性にも大きく影響してくるんです。ある人はこの町を好きといい、ある人は嫌いだと言う。それも当たり前の事なんですよね。

 それは「恋するように旅をして」のタイトルからもなんとなく想像できますよね?

  私自身の経験から言えば、フランスのパリで会った海外一人旅の人と中米のグアテマラで会った海外一人旅の人は、同じ日本人でもちょっと行動のパターンが違うんですよね。

  そういうことがわかるのも、海外旅行のDVDなんかでは味わえない、海外一人旅の醍醐味でしょう。

   体全体、五感全体を使って海外旅行をする。 

  そんな旅を目指している海外一人旅挑戦者に読んでもらいたい本なのです。 
  けっこう肩肘張らずに読めますしね。