立て続けに姫野カオルコさん。
昨日のとは全然違うタイプ。

田舎であることもあって、
「女は結婚して家庭に入ってこそ幸せ」と、
考えられていた時代。
舞台は昭和30年代から50年代なので、
都会ではそんなこともなかったのだろうけど。

実家では「美人の妹の、パッとしない姉」扱いなのだが、
東京では「きれいな人だった」。
これが価値観の違いなのだろう。

予想外のラストだった。
これでほんとうにいいの?と思った。
泉は幸せだったのか?
「幸せそうに見える」よう努めていたのだろうか?
それとも気配を消していたから、
幸せかどうかもわかってあげられなかったのか?

後半、小口が出てくるあたりから、
なぜか胸にグッと来るものがあった。
特に何気ないシーン(ポテトサラダとかラジオ)なのに、涙が出そうだった。
それは、わたしも泉が幸せそうに見えたからなのかもしれない。

良作でした。
再読したい。

リアル・シンデレラ/姫野 カオルコ
¥1,785
Amazon.co.jp


これはもう、SFだ。
筒井康隆とか、清水義範か。
文章の引用の仕方とか、
突然の解説とか、面白かった。

そして、内容は不愉快きわまりなく、
実に墓場である。
「ユキホ・メソッド」や「田園調布」など、
意味のない言い訳。

とにかくおもしろかった。
小早川が幸せになれますように…。
そして、結婚しようとしている男性は、
読まないほうがいいのか悪いのか…?

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)/姫野 カオルコ
¥680
Amazon.co.jp


とても面白いが、ご都合主義な感じもあって残念。
キャラクターは全員よい。
話も面白いけど、ちょっと出来過ぎ?
「寅さん」的な感じで読めばいいと思う。

ヤッさんはすごく真面目できちんとした人だから、
やり直しなんかいつでもできそう。
(やり直しはしないと思う)

まぁ、ご都合主義なんて言ってはみたが、
ヤッさんの言うことは、なかなか味わい深くてよい。
変なビジネス書より、役に立ちそう。

サラッと読めるものを求めている時には最適。
「更年期少女」の後に読んだので、
清々しい気分にはなれた。

ヤッさん/原 宏一
¥1,575
Amazon.co.jp