3本の短編集。

ストーリーはすべて現実味がなさすぎて、
ちょっとわかりにくかった。
しかしいつもいい「小道具」がでてくる。
ツノのある白い自転車や、
甘塩バター(おいしそう)や、
中村屋のカレーや、
ブロマイドとか。

いつもよくわからなくなるのだけれど、
何故か読んでしまうのだった。
そして、いい気分になって、
何度も読み返したくなるのが、
吉田さんなのだと思う、


百鼠/吉田 篤弘
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30人の人気作家の短編が一度に読めるステキな本。
(すべてがよいとはかぎらないが)

吉田篤弘さんが読みたくて借りた。
もちろん、いつもの吉田さんらしくて、
謎の職業の人達が出てきたりして、
おもしろかった。

なのだけれど、
結局いしいしんじさんの「ミケーネ」が一番好き。
リアルとファンタジーのいい具合に、
混ざったところがよかった。
みんなに見えていたのなら、それでよかった。

勝目梓さん、筒井康隆さん、佐野洋さんはさすがベテランという感じ。
歌野晶午さんと蜂飼耳さん、佐伯一麦さんは他のも読んでみたくなった。


極上掌篇小説/いしい しんじ
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なるようにしかならんのですよ←水木さん風。

これまでの著書をまとめたエッセイ集なので、
重複しているものが多いが、
どれもこれも大変面白い。

水木さんは、よくラバウルで土人と友達になった話を、
書いている。
この話って、ほんとに幸せな話だと思う。
戦争で片腕を失う大けがをしたり、
部隊が全滅したり、
かなり辛い目に遭っているとは思う。
だけど、この話だけは違う。
何度でも聞きたくなる。
そこに居残りたいと思った水木さんの気持ちもわかる。
もしかすると、水木さん以外にも、
けっこうハッピーな思いをした人がいるのかもしれない。
不謹慎だから話さないだけで。
ただ、そこは水木さんなので、
楽しかった思い出もお話ししてくれるのだ。

「死ぬまで幸福になる方法」が面白かった。
ガリガリ君、お好きなのね。

水木しげる 人生をいじくり回してはいけない (人生のエッセイ)/水木 しげる
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