「ガッパ、怒る」 | 読む人の従容たる日常

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今日から5月17日まで、アマプラで「ゴジラ-1.0」と同映画をモノクロ化した「ゴジラ-1.0/C」が見放題になった。

また、他のゴジラ映画も同様に見放題で公開されとる。

アカデミー視覚効果賞をアジア映画として初めて受賞、しかもスタンリー・キューブリック以来となる監督が視覚効果賞を受賞者するという記念ずくめの本作、未見の方には、その恐怖も含めて、是非観てほしいなと思う。


なのでワイも習ってアマプラで「大巨獣ガッパ」を視聴した。

「大巨獣ガッパ」は1967年に日活配給で公開された特撮映画。

東宝のゴジラ、大映のガメラと、第1次怪獣ブームの中、他の映画会社も乗っかろうとしていた中で製作された初の日活怪獣映画がこのガッパ。

とは言え、全くのオリジナルストーリーてはなく、見せ物として連れてこられる子供ガッパを取り戻すために親ガッパが暴れまくるという、イギリスで製作された「怪獣ゴルゴ」のストーリーをベースにしたものとなっとる。


ただ、日活の凄いところは、出演した俳優陣の豪華さにあるやろう。

流石に石原裕次郎や小林旭といった看板スターは出さないまでも、三悪トリオとして売り出してた川地民夫、数多くの日活映画で脇を固めていた小高雄二、日活ダイヤモンドラインの1人として活躍した和田浩治と言った、日活でフル回転していた俳優を起用し、さらにデビュー間もない山本陽子や藤竜也も出演している。


さらには特撮を担当したのは渡辺明。

円谷英二と共に東宝作品で特撮映画を数多く携わり、その後独立して日本特撮プロダクションを設立した人物で、その関係もあってか、本作へは東宝に在籍していた特撮スタッフが内緒で参加しとる。

ミニチュアの精巧さに加えて、ブルーバック技法も用いられていた。

反面、スタジオの照明が映り込んでいるという初歩的なミスもあったりするというところもあったりするのはご愛嬌ってとこかな。


「ゴジラ-1.0」で日本の怪獣映画の良さが示された中、古き良き時代に生まれた怪獣映画にも着目してほしいなと思うし、当時の世相を反映された作りがまたノスタルジーをも感じさせてくれるのは、この歳になると嬉しくさえ思う。