先週のことです。
集落の集会場の雪囲い作業をしていました。
雪囲いは、普段はそがき、と呼んでいます。(そがきの語源はよくわかりません)
雪の近くなる時期の挨拶は、「そがぎしたがは?」です。

この日は、あわせて道の側溝の落ち葉かきもしていましたが、ぼくは雪囲い班となりました。

建物の裏に立てかけて保管してあった木や竹を運んで覆いたい面に立てかけて、ゆっつばいで(結わえて)いきます。
山の草とか花とか虫とか-そがき前

壁の屋根側には、こんな金具があったりします。(おうちによっては無かったりします)
山の草とか花とか虫とか-軒天の金具

ほさ、波板を並べて、
山の草とか花とか虫とか-波板を運ぶ

横に渡した竹に編むように固定していきます。
山の草とか花とか虫とか-板を固定していく

青空ですな。
山の草とか花とか虫とか-青空

建物の裏側にもおなじように。
ガラスのあるところはこのようにしておかないと雪が上から落ちてきた際に、ガラスが破れてしまったりするのですね。
こちらの波板はちょっと古くなってぼろぼろですが、まだ使えます。
山の草とか花とか虫とか-裏側

雪囲いは2時間ほどで形になりました。
落ち葉かき班のほうも、道の遠くまで行って、集落の中へ戻ってきました。
おばあちゃんも元気に手伝いしておりますね。
みんなとおんなじようには体がついていきませんが、できる範囲でできることはするのです。
だからお元気なのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-落ち葉かき

玄関先の制水弁とオオイヌノフグリの葉。
山の草とか花とか虫とか-水道の制水弁とオオイヌノフグリ

近くの神社のそばのアジサイは枯れた色合いになっていますが、まだ咲いているようにも見えます。吉田拓郎さんの歌で、こんな様子を歌ったものがあったような気がします。
山の草とか花とか虫とか-あじさい

お昼ごはんは、集落の方がきのこを採ってきたとのことで、集会場の中でみんなで食べることになりました。
今年のことなのですが、なんと、テレビがやってきました。この集落はじまって以来のことです。
山の草とか花とか虫とか-てれび

さて、きのこ汁です。
なめこ、やまどりもだす、むきたけ、が入っています。
山の草とか花とか虫とか-きのこ汁

おかわりしての二杯目は、うどんが入りました。
山の草とか花とか虫とか-うどん入り

お昼ごはんをみんなで食べて、その後にあれこれと世間話をします。
おはなしの内容は、そうですね。いつも、けものに会ったはなし、きのこや山菜のはなし、山のあれこれのはなし、です。
きのこや山菜のはなしは、まあ、実用的な情報交換みたいなものですが、けもののはなしは、う~ん。けもののはなしで、タヌキやキツネやクマ、キジにカラス、そんなはなしを何度もするのは、なにかしら根源的な理由があるのでないかと、そんなふうに思っています。
子どもの絵本にも、動物の主人公のものは多いですからね。

さあて、これでいつ雪が降っても大丈夫、安心です。
ロッキーチャックです。カエル

秋は深く満ち、落葉もみじの季節になりました。
道路から見える鳥居の向こうが一面に黄色く染まった一角を見つけました。
山の草とか花とか虫とか-鳥居

階段が幾重かに続き、手前の凝灰岩の階段はほんのり苔むした上に、イチョウの黄色い葉が敷き詰められています。
その奥に続く階段は、川原の石を積み上げたものでしょうか。
さらにその先に小高くなったところには木の鳥居が素朴な風合いで立っていました。
山の草とか花とか虫とか-階段
@となりのとなりのもひとつ奥の集落

敷き詰められた黄色の葉の主、イチョウの木のたもとに山神さまの石碑がちょこんとあります。
山の草とか花とか虫とか-イチョウのたもと

階段の下のちいさな水路には、丁寧にちいさく橋が。
山の草とか花とか虫とか-小さな橋

ぎんなんがひとつ。
銀杏は、どうみても黄色くて、どちらかと言ったら、銀でなく金だろうと、長年そう思っているのですが、まだ謎はとけません。
山の草とか花とか虫とか-ギンナン

足元はもうすっかり黄色の絨毯です。
これはうっかり乱してしまってはたいへんなことだ、と丁寧に足を運び進みました。
山の草とか花とか虫とか-金色の絨毯

このところは、日によって霙の降る日が続きましたから、段もしっとり。
でも苔の毛布にイチョウの布団。意外に暖かいのかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-苔むした階段

一段一段、葉を乱さずそっと、そおっと階段
山の草とか花とか虫とか-綺麗に敷き詰められて

見上げると、スギの木立の中に、葉を落としたイチョウの木が、すっきりとしたように青空にたっていました。
山の草とか花とか虫とか-イチョウ

階段の途中から川の音のする方向を見ると、大きな大きなケヤキの木があります。
その手前にバス停があり、そこには「神社前」と書いて(あったのですが、雪のためか今は外れてしまっています)あります。
山の草とか花とか虫とか-大ケヤキ

さて、帰りましょう。
ちいさな橋の水路が向かうのは、いくつかの小屋と田んぼと丘のうえのおうちの方向です。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな橋

家に帰る道すがら、もうひとつ階段を探検してみましょう。
山の草とか花とか虫とか-村役場跡

この階段の上には、かつて村役場がありました。
村はその後、いくつかの村々が集まって町になり、村の役場はいまはもうありません。
階段の左上に見えているのは、なぜかはてなマークキウイのつるです。
山の草とか花とか虫とか-階段
@となりのとなりの集落

階段を登ってみると、ちいさく畑が作られていました。
だいこんに、白菜?トマトは夏に作ってあったのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-畑

畑の向こうのちいさな道を下ると、山から出てきた水でしょうか。木の樋を、したしたと滴っています。
山の草とか花とか虫とか-水

かつてにぎやかであっただろう村役場の階段は、今は登り降りするのは畑を作るおうちの方のみとなっているのですね。

ということで、階段探検はおしまいです。お師匠さんのようにさらり軽妙にはなかなか上手く書かれません。

不肖の弟子、な気分ですドキドキ
合格らせん です

重いったらないよ
まったく さっさとどいてくれ

山の草とか花とか虫とか-階段

使われなくなって久しい階段は毎度のことのように呟きます。
以前は表通りに行くのにみんなが使っていたはずなのに。
一体いつのまにこんなになっちまったんだ。。。

重いったらないよ

そんなこと言わないでよ
アタシがどいたら そりゃぁ淋しくなるでしょ

横たわった木の枝がくすくすと笑うのも毎度のことです
伸びすぎて伐られたのか
いつだったかの大風大雨の日にボキリと折れて
始末に困った何人かが階段の上に とりあえず。。。 と言いながら
置いて行ってそれっきり

階段と木の枝はそれからは持ちつ持たれつ
重いよ
そんなこと言わないでよ
の会話を繰り返し。。。




見た?

うん 見た見た

こっち見てたね

うん カメラ出して写真撮ってた

誰だろう
誰だろうね

使われなくなった階段とその上に横たわる太い木の枝を
撮って行った男の人

伸び放題の草もざわざわと騒ぎます
風にあおられた音ではなく
興味と感心と それから久しぶりに訪れた訪問者

例え階段に上れなくても
階段があることに気がついた人

そのことだけでこれからずっと長い間話ができます

重いね
そんなこと言わないでよ

以外の会話が出来るのは 階段にも 折れた枝にも
ぞくぞくするような興奮なのです

そう例えその人の目には
使われなくなった階段と放置された太い枝 のように見えたとしても

ぞくぞくしびれる 気分ですドキドキ



はい、どなたか別の方のブログを開いてしまった?と思われた方もあるかもしれません。
いえ、わたくしはロッキーチャックカエルでございます。

世の中には、いろいろな方がブログを書いており、時折、おぉ!こ、これは!と思わずひざを叩いてしまうようなものがあります。
そのようななかに、主に階段の探検記、街のあれこれを書いていらっしゃる合格らせんさんの「気分は螺旋 進め!階段探検隊。」がございます。
このうえの文は、2013年9月30日「すきまやはじっこを覗いて 文化的景観の街歩き2」でぼくが載せたとある階段に寄稿していただいたものでありました。(寄稿していただいて、いつか機会を見て載せねばなるまいと思っていたのですが、ようやっと叶いました)

こういった現代の街並みの中の暮らしのあれこれ、あるいは人の営みが重ねられ、または痕跡が積み重なったようなのを考察するのを、時に考現学、建物については、トマソン建築(単にトマソンとも)などと呼ぶこともあります。(なぜトマソン野球、なのかは各自お調べください)
らせんさんの記事の場合には、それがただ珍しいというだけでなく、そこになにかしら郷愁や詩情、情緒、雅趣、あるいはポエジーが感ぜられますね。

ぼくも時折、まち歩きなどした際にはこんなふうな、忘れかけられたような光景を載せることがありますが、実は学生のころから、いえ、最もこのようなのを楽しんでいたのは、社会人になってすぐのころだったでしょうか?
お休みの日には、街のなかのあれこれ、または、今は人の住まなくなった集落の跡、廃線跡や廃トンネル、そんななにかしら郷愁や、誰かの想い出の残っていそうな場所を、自転車自転車や原付で探検するのが好きでした。

今回のものは、分類するならば「純粋階段」というものにあたるのかもしれません。
上記の階段は、途中に大きな木の枝が横たわり、段にすっかり草が繁茂して今はもう階段としての用を果たしてはおりません。階段の用を果たさない階段は、つまり純粋に階段そのものとしてそこにあると、そういったことなのでしょう。

話題の彗星を眺めに行った朝の数日前のことです。
クルマを運転中にふと視界に入ったすっかり黄色に染まった階段。ああ、これは見に行かなくてはいけない。そういった景色がそこにありました。
というわけで、その後にその階段に会いに向かったわけなのです。

ということで、明日のおはなしは階段探検隊、不肖の弟子が階段探検初挑戦、

上手く探検できるかな、な気分ですドキドキ