やがて夜になりました。
雪にろうそくの灯りでの写真は色合いと明るさの表現がむつかしいところです。
これはオレンジ色を強めにして、暗めに撮った例。
色合いの難しい

こちらは明るめにしてあります。
道の向こうに見える姥ヶ岳も写したかったのです。
ろうそくの道

なんどかお会いしたことのある移動販売のコーヒーやさん。
だだちゃまめのコーヒー?を売りにしています。以前には豆も売っていたのですが、今回はありませんでした。香ばしく優しい味わいです。
コーヒー

たくさんの見物客が行きかうなかぴたりと足を止め、ふたりのおはなしの世界へ入っているおふたり。印象的な後姿でしたので、思わず撮ってしまいました。
印象的なおふたり

実際には上の写真は周りにもたくさん人は通っているのですが、長い時間のシャッターと、人の通り具合の多少を見計らってシャッターを切りました。
ちょっとひいてシャッタースピードを早くするとこのくらい人がおります。
たくさんの人

被写体をちょっと変えて撮影している人たちと撮ってみます。
うさぎの形のちいさな雪だるまの並んでるところが撮影スポットのひとつなのかやたらと人が集まっていました。入れ替わり立ち替わり人カメラマンが並んで撮影会のようですね。これくらい撮られまくる雪だるまもそうそうないことでしょう。
撮影会

いちばん大きなかまくらへ行ってみましょう。
かまくらへ

広い範囲を写せる広角レンズに交換して撮ってみました。人と比べるとかまくらの内部の広さが分かるかと思います。
大きなかまくら内部

夜の湯殿山。わずかに星が写っています。
星自体は、雪雲の合間にちらちらと見えるのですが、撮るとなると隠れてしまってなかなか撮られませんでした。月山付近は、夏にはガスがかかりやすいのですが、星はたいへんによく見えます。
夜の湯殿山

さて、夕食を、ゆめさんとNさんからお誘いいただいて、お宿で一緒にとることになりました。
おみやげをいただきました。
ゆめさんのブログに登場するにゃんこのみぃみちゃんです。
それと、大朝日の小屋の鐘。チロルチョコでこういったオリジナルのチョコを作ってくれるんだそうです。もったいなくて封を開けられそうにありません。このほかおみやげをあれこれいただいてありがとうございました。
おみやげ

お料理のほうはたいへんに面白く趣向を凝らしたものが出てきました。
ゆめさんの選んだお宿は、ここの温泉街のなかでもかなり人気のお宿で、今回は12月の初めに予約したらぎりぎりであったとのことでした。
お値段もちょっとなかなかよろしいのですが。
ぼくは地元に住んでいますが、お料理のお値段もよろしくてなかなか食べることはありません。
その分、手の込んだものが出てまいります。
これはクロモジのお酒だそうです。(ぼくは飲まれません)
クロモジ酒

お料理。
この後にもいろいろ出てきましたが、最初のお膳のものです。
真ん中にカジカさん、川によくいるサイズのものです。
黄色い大きな葉っぱは雪うるいだそうです。ウルイ(オオバギボウシ)はよく食べる山菜ですが、雪うるいは初めて食べました。雪の中で育つんだそうです。
わらびの一本漬けなどは、くるんと結んであったり、ぜんまいも太すぎずよい感じのサイズでした。
お料理

で、夕食代はおふたりからクルマの燃料代分で、なんてことでごちそうしてもらってしまいました。たまにこういう趣向のこらしてある食事も勉強になるものですね。あちらこちらいじくりまわしたり、スタッフの方にどういう調理法なのか聞きまくったりしてすみませんでした。

この後、おうちへ帰ったのですが、雪はたごから帰る際に一騒動あり、実は、クルマの鍵をどこかに失くしてしまってたいへんに慌てる(ぼく自身は、まあなんとなかるでしょうと思っていたんですが)ことになったのでした。
で、まもなく見つかったのですが、どこにあったかというと、クルマの屋根の上でした。
実は以前にも同じケースがあり、学習しないものですね。

最後にそんなこともありましたが、うぇるかむ、雪の山形のおはなしはこれでおしまいです。

翌朝、雪の結晶のはっきりした雪が柔らかに降っていて、ゆめさんに、今朝の雪は結晶がはっきりしておりますよ、とお知らせしたところ、熱心に撮られている最中のようでした。
晴れもありがたいですが、せっかく冬の山形ですから、雪を楽しんでいただけてなによりでございました。
夕暮れの近くなる雪はたごです。

灯りの配達人たちが雪はたごのあちこちのろうそくに火を灯していきます。
灯りの配達人

湯殿山の上にだけ夕陽が当たっています。
ここからはもう夕陽が見えなくなりました。
湯殿山

日没からすぐの時間帯。まだ周りのほうが明るいくらいです。
まだ周りのほうが明るい

雪はたごの中を歩いてみると、オオカメノキの葉を出したものが活けられていました。
山形ではサクラを冬の間に咲かせた啓翁桜の栽培が盛んなところがあり、早くに咲かせたサクラの活けたのは何度も見ましたが、オオカメノキは初めてでした。
オオカメノキ

アイスバーのなかで、氷を撮影するゆめさん。
撮影

雪はたごの並ぶ真ん中あたりの広場にて結婚式でしょうか?撮影だけでしょうか?
羽織袴に白無垢のカップルとそれを撮影したり祝ったりしている様子がありました。
式

雪のトンネル。
雪のトンネル

だんだんと夕暮れが進んでいきます。
出羽三山のところは、文字がくっきりとしていました。
この日の前の週は、暖かい日もありましたが、こういった細かい造作は何度も手をかけて新しく保つようにしているようです。地道な手直しがあるのでしょうね。雪の降った日には雪ものけて綺麗に見えるようにしているようです。
三山

だんだんとろうそくの灯りが強くなり始めました。
ろうそく

暖かな光り。
だんご木に吊るされた飾り。
かざり

周囲はだんだんと青く染まっていきます。
ブルーモーメント

ブルーモーメントを経て、やがて夜の群青色がやってきました。
ろうそくの灯りは輝くように。
長い時間のシャッターで撮っているので、動いている人は、いつかの面影が残ったような写りかたをしていました。不思議な夢の世界のような光景です。
暮れた雪はたご

このあと、写真の撮り方をあれこれと工夫したりしながら過ごしました。
今年二回目の雪はたご見物に向かうおはなしの前に、昨日の朝のことです。
いつものとおり目を覚まし、仕事に向かうべく玄関を出て、玄関先の階段を二段ほどぴょんと飛んで着地したところ、首に、ぐきっ・・・と。
初めは、少し痛くってねえ、くらいであったのですが、午後になるともう手先のしびれや力が入らないのや肩全体の痛みでどうにもならず、腰痛で通っている整形外科へ。
レントゲンを撮ってもらったところ、頚椎のナントカカントカ症、というので、しばらくはお付き合いをしないといけないような具合でした。お医者さんでの待ち時間も、普通に座っておられず畳のところを借りて横になったのはよいのですが、名前を呼ばれても首が痛くて立ち上がれず・・・。なんとも情けないおはなしになりました。首が痛くて上も下も右も左も向けません。
お薬を処方してもらったのですが、これが効く、効く。眠気を催して昨夜などはいつのまにか眠ってしまい、朝になっていたのでした。

そんなわけで、しばらくはのんびりペースで過ごしてまいりたいと思います。

さて、志津に向かってクルマを走らせる一行でありました。
道すがらに、不思議な雪の造形が目に入りました。
斜面から転がってきた雪の塊が、道路のふちでちょうど止まっていたのです。
雪は、表面の雪だけが転がったためかちょうどドーナツの形になっておりました。
真ん中の雪が抜け空洞で、ほんとにドーナツのようですね。
雪のくるくる

その場所から見上げると葉の無い冬の木の枝が広がっておりました。
規則的に分岐し、眺めるほどに見事な造形です。毛細血管のようですね。
これはイタヤカエデの一種のようでした。
冬の木の枝ぶり

もう少し進むと、月山のよく見えるポイントがありました。
一緒のゆめさんは、月山には一昨年?だったかに登っており、久しぶりに見る雪で真っ白な月山に感動していたようです。
月山

これから向かうのは、奥の真っ白な月山の手前ののっぺりしたあたりです。
月山 大

撮影した近くの雪面には、小さな虫たちが闊歩しておりました。
これはセッケイカワゲラの仲間のひとつのようです。
セッケイカワゲラの仲間は、翅の無くなったものも多く見られ、雪の上を歩き回っているのをよく見かけます。
カワゲラ

そしてちいさなちいさなトビムシです。
体長は1.5mmほどでしょうか。ちいさな体でザラメ雪の間をくぐりぬけたりしています。
トビムシ1

ぼくらが見ると、雪は隙間無く詰まっているように見えて、彼らのちいさな体からすると隙間だらけなのでありましょう。雪の内部をちょこちょこと歩いていました。雪は、ただただ雪なのでないかと見えるわけですが、写真にも写りこんでいるとおり、木のかけらやそのほかいろいろな有機物も含まれているのでしょう。また、雪のなかで成長する藻類などもあるのだということです。そういったものを歩き回っては食べているのかもしれません。
トビムシ2

山がよく見えるポイントや、雪の中の虫の観察などしていると、道行がなかなか進まないものです。
日は西に傾き、石見堂のちょっと北にある山の向こうに太陽が沈みつつあるのでした。
石見堂からちょっと北の山

弓張平に近づくと、右から月山、姥ヶ岳、左に湯殿山が見えてきました。綺麗に並んでおりますね。
月山、姥、湯殿

これは道の脇の雪の上から見晴らしよく撮りたい!という気持ちになり、雪の壁をスコップで階段を作ったり、四苦八苦しながら雪の上に立ったのでありました。
・・・残念、左の道路沿いに木々が多くあり、湯殿山が隠れてしまいました。
道のわきの雪の上から

寄り道が多くなったのですが、どうにか志津の温泉街に到着しました。
ゆめさん、Nさんはチェックインのためお宿に送り届けました。
ぼくは来客者用の駐車場へクルマを移動。
雪はたごの並ぶあたりから、湯殿山がくっきりと姿を見せてくれました。
こうやって見ると、凛とした姿に見えます。
湯殿山

雪はたごの並ぶ向こうには姥ヶ岳が見えていました。
先週は雪が多く降っていて、この山を望むことはできませんでした。
雪はたごの向こうの山

それと、通行券。木製です。
お宿に泊まる方は、お宿からこれを発行してもらって見物することができます。
ぼくは先週にムサママさんをお見送りしたついでに見て回ったので、今シーズンはまだ手に入れておらなかったのです。
札

300円也。

期間中はこれで何度も出入りできるそうです。先週はなんだかずるっこしてしまった気持ちもありましたが、きちんと手形を手に入れましたので気持ちもすっきり、堂々と撮影される気持ちになりました。

この後、夕暮れから灯火の時間へ、雪はたごは表情を変えていきました。