古寺山の肩の上です。
ここは、ガスがかかっていたりすると、ハナヌキ方向への下りの位置を見失い、北へ進んでしまう箇所です。過去に何件も道迷いが発生しております。要注意ですね。
古寺山 肩の上

右上に見えているのは小朝日。
進む先のちょっと高いところが古寺山(さんざのかっしゃ)の山頂です。
人の歩いている右側の木の生えたあたりが夏の登山道で、歩いているところは夏なら空中のところでした。風下にたまった雪(雪庇)の上を歩いているわけです。
雪庇の上を行く

雪解けが進むと、こんなふうにブロックのように崩れてきます。
崩落した箇所

その先も雪の上を歩きます。
今年のこの日は、裂け目が少なかったですが、場合により、こういった場所に亀裂が入り、底が見えないくらいのことがあります。落ちたら一大事ですね。単独行で落っこちたらなすすべがありません。
雪庇の上

大朝日岳の展望がよくなってきました。
いやあ、きたなあ。今年もここまでやってきました。
大朝日が見えた

古寺山の山頂に到着です。
ここで11時ごろとなりました。出発が7時でしたから、もう4時間ほど経過しております。
ちょっとゆっくりめ、でしたかね。
古寺山着は11時

古寺山山頂からの小朝日岳です。山の尾根の風下(写真では左側)に雪がたくさん積もっているのがわかります。
春の小朝日

おなじ場所からの夏(9月上旬)の様子です。(ちょっと角度が違いますかね)
こちらには登山道がはっきりと見えています。上の写真とくらべて雪の量を想像してみてくださいな。
夏の小朝日

古寺山ではちょっと休憩して、先を進んでいきます。
古寺山を出発

このあたりはずっと雪の上を進みました。
やはり裂け目はありますので、そういった箇所は足元をよく確認しながら進みました。
裂け目を避けて

小朝日岳へは、巻き道はこの時期には危険なので、山頂を経由すべく登って行きます。
上からスキーで滑ってきた方がありました。お隣の市の山岳会の会長さん、K先生です。
もう一泊するから小屋で会おうね、と先輩たちに言っておったそうですが、なにか用事が出来たとかで下られるそうです。残念です。
K先生

振り返る古寺山。
尾根の右の白い部分は全部雪です。
数年前にちょうどここを歩いていて、足元からバキっとなにかが裂けるような音がしてたいへんに冷や汗をかいたことを思い出しました。
振り返る古寺山

小朝日岳の山頂です。
小朝日山頂

ここで12時となりました。
古寺山から小朝日は、夏ならこんなに時間はかかりませんが、雪の上の登りでしたからね。

このあと、小朝日を下り、熊越えを通って大朝日へ向かいます。
一行はハナヌキ平を進みます。
向かう先にはこれから登る古寺山の南斜面とその左奥に小朝日岳が見えてきました。
ハナヌキ平を進む

ブナの木にヤシャビシャクがついていました。雪の時期は見つけやすいですね。結構あちらこちらにありました。ここではさほど珍しくないヤシャビシャクですが、全国の各地で絶滅危惧種になっており、山形でも絶滅危惧種Ⅱ類となっているようです。
ヤシャビシャク

ハナヌキ峰に一度登るか、一服清水あたりからトラバースするかで話し合いをした結果、雪は安定しているようだし、トラバースしようということになり、アイゼンを装着です。
アイゼン装着

樹林帯と、斜面の上に雪庇のごろっとしたブロックが見えるところを抜けて斜面を横切っていきます。こういうところはピッケルを出しておくと安心感がありますね。アイゼンをもう一方の足にでもひっかけて転倒すると、斜面の下へまっさかさまな箇所です。
トラバース

トラバースを終えたところから古寺山の東斜面。
これからここを登っていきます。
古寺山の東斜面

歩き始めて2時間30分ほど経過しておりましたので、ここで大きめな休憩を。
休憩後に再び登り始めます。
古寺山東斜面登り始め

斜面を登って行くと、先ほどまでいたハナヌキ峰と古寺山の鞍部はもう眼下となり、ハナヌキ峰の向こうに月山が見えました。
月山が見えた

ここの登りは登るほどに急になって行きます。
だんだんと急に

登る尾根の北に、三角形の障子ヶ岳。
赤見堂岳

障子ヶ岳を背景に登って行く一行。
赤見堂バックに登る
こんなふうに登っている様子を撮りたくて、回り込んだり、先行したりしながら撮影していると、「いやあ、余分に動いて元気なもんだねえ」と。
ファインダを覗いたりしながら、どこを背景に撮ろう、なんて考えながら動いていると、意外に疲れないものです。

だんだんと急になる雪の斜面を、徐々に徐々に登って行くと、三沢清水のあるあたりのダケカンバのところに着きました。この2本のダケカンバは大きめで目立つので、上から下る際の目印にもなります。
三沢清水のダケカンバ

ここまで来ると、遠くに見えた山の上のほうの雪庇もそろそろ目前です。
春の陽気でだいぶ崩れたはずですが、それでもスケール感が狂うほどに大きな雪庇です。
古寺山の雪庇

以東岳も綺麗に見え始めました。
手前の左上がりの尾根は、日暮沢の小屋から登った清太岩山とユーフンのあたり。
その奥に山の地肌を少しずつ見せ始めた春の以東岳です。
以東岳白く

はいはい、もうそろそろここの登りも最後のあたりですよ。
最後の登り

到着しました。
先頭のT先輩のすぐ前に、古寺山の肩に小屋番さんが立ててくれたピンクのテープが見えます。
上に到着

登りきって振り返ります。
写真中央の白くゲレンデのようになっているあたりが、ハナヌキ峰のこちらがわ、トラバースしたあたりです。あの白い部分の右端のあたりからもうちょっと先のブナ林の中に一服清水があるはずです。
道しるべ

古寺山の肩の上に出ると、西には雄大な大朝日岳。
ここから古寺山までは尾根から西に張り出した雪庇の上を行きます。
うちの近所のコチャルメルソウです。(写真ではわかりにくいのです)
コチャルメルソウ、なんとも不思議な花ですね。
これは珍しい花だなあ!ととある山の奥で気が付いて面白く思っていたのですが、実は家の近くに結構な数が生えておりました。灯台下暗しということですね。
コチャルメルソウ

連休の最中のとある日のこと、うちの集落に若者が訪れ、山菜採りにお付き合いしてもらったりしておりました。
すると、近所のおばあちゃんも、うちの畑のあれこれを見なさい、採りなさい、と。
やっぱりね、うれしいわけです。サクラ吹雪舞う中のことでした。
若者きたる

うちのクリの林で掘ったアサツキ。
アサツキは採るのは楽ですが、食べるまでの手間が・・・。
若者の住んでいるおうちの縁側でアサツキの根っこを切って下ごしらえです。
縁側、気持ちがよいですね。うちにもこんな縁側があったらよいなあ。
縁側

お月様。
月

また別な日には、遠くからひげの生えた友人が訪れ、別な友人(何度か登場しているリチャード氏です)のようやく首がすわったくらいの娘さんに会いに行ったりしておりました。
ひげの生えた友人と言いましても、にゃんこやわんこではありません。一応、人間。
その日の夕暮れ。
夕暮れ

とまあ、それぞれに、書くつもりなら何千文字もいるわけですが、ざばっと端折りまして。(友人の娘さんはたいへんかわいらしく大きく載せたいところですけれどもね。)

はい、山のおはなしです。
そう、しっかりと山に登るのはなんと半年ぶりのことです。いやはや。
このブログは山に登ったおはなしを書く、そういうものなのであったはずですけれどもね。

というわけで、今年も5月のはじめ、登山者の姿が少しずつ見え始めるころに小屋の確認のため、山岳会のメンバーでもって大朝日岳へ向かいました。
古寺鉱泉の出発は朝の7時。
古寺鉱泉

鉱泉のおとうちゃんからは「ロッキーチャックくんももっとしばしば登らねばだめよ」と。
そうですね、今年はどのくらい登れるでしょう。

今回のメンバーは、山岳会の先輩たち3名。先輩の友人で、この時期の大朝日は初体験の3名。それと不肖ロッキーチャックの7名でございました。
ヒメコマツの尾根へ向かいます。雪はまばらに残っております。この雪の量は、ここ数年で最も少ないように感じました。
ヒメコマツの尾根へ

鉱泉からすぐ裏手のヒメコマツの尾根は、日当たりよく、雪は消え、夏とおなじ様子でした。
ああ、来たなあ、山へ来たなあ。
ヒメコマツの尾根を行く

進む先に鳥原山が見えてきました。白いですね。山の上のほうはまだまだ白い雪の世界です。
鳥原山

振り返るとふもとの山は、だんだんと新緑の季節がやってきております。
山とふもとの間で季節が進み行く、この季節が好きだなあ。
ふもとの緑

出発から約1時間。
ヒメコマツの並ぶ道を過ぎるころ、ここから先はしばらく雪の上になっていきます。
雪の道へ

昨年も、その前も撮った新緑の進み具合を観察したブナ。
今年もおなじように撮ってみましょう。
目印のブナ

一行は、ブナの木が並ぶ尾根を抜け、ハナヌキへ向かいます。