10日前のことです。
しろかきを終え、田植えを待つ田んぼです。
田んぼ

この日は空気がすきっとして山の残雪の白さの映える日でありました。

月山。
月山

以東。
以東

そして大朝日。
大朝日
雪と山肌のバランスよく文様のようになるのにはもうちょっと日数があるようです。
この時期にも行ってみたい朝日連峰。毎年、田植えの時期には行かれません。

そんなわけで、ちいさな山の公園へちょこっと散歩に。
マツの木の下にヤマツツジ(実はツツジの仲間はいまいち自信がありません)。
ヤマツツジ

シャガより一回りちいさく、葉が明るい緑色のヒメシャガです。咲いておりますね。
花は柔らかな薄紫です。
ヒメシャガ

毎年、なかなか花の時期に見られないシハイスミレの葉。
今年は撮っておこうと思っていたのに花の時期は終わってしまいました。
春の過ぎ行くのは速いことです。でも、もっと春が長くってもやっぱりいつの間にか過ぎているんだろうなあと思うのです。
シハイスミレ

草むらの下から、かさかさりと音がして、そちらを見ると、なにやらおしりのあたりが見えています。
おしり

隠れているつもりか知らん?
む?むむむ?とこちらを見つめておりますね。カナヘビですね。
ん

サラサドウタンのちいさな赤いふうりん。
虫たちがここぞとばかりに集まっておりました。
ちいさめのハナムグリは、クロハナムグリのようでした。今の時期にはやたらといたりしますが、ほかの時期にはあまり見かけなかったりします。まだ試したことがないのですが、捕まえると妙なにおいを出すとか出さぬとか(出すんだそうです)。今度はぜひ嗅がせていただきたいものだなあと思っております。
サラサドウダンとクロハナムグリ

記事がなかなか実際の日時に追いつきません。
もうちょっと時間の欲しい感じに日々は過ぎておりますね。
先週末には大きなお祭りがあり、田植えの前にちょこっと見に行ったのでした。
明日からはそちらを少し載せてみたいと思います。

今年の田んぼの草花の様子です。

タネツケバナがたくさん咲きました。
タネツケバナ

水路と田んぼの間の道にぽわぽわと咲いております。
タネツケバナ 群生

よく見ると小さく白い花。ワサビと似たような形ですが、もうちょっと小さい花です。
タネツケバナ 花

じいさまの言うことには、これもかつては摘んで食べたそうです。
タネツケバナと水路

タネツケバナを見た後で見ると、うわあ、大きいと感じてしまうオオケタネツケバナ。
オオケタネツケバナ
葉っぱがまるみを帯びていて、花はより大きい感じです。ワサビやコンロンソウと同じくらいの大きな花(と言ってもちいさいですが)に感じます。

このオオケタネツケバナに似たものに、オオバタネツケバナというのがあり、そちらには毛がありません。オオケタネツケバナは茎に毛が・・・。ちょこっとありますね。
信頼のおける方のウェブ上の図鑑(出版されている図鑑よりも詳しく書いてあるので時折参考にしています)には、「個体による変異が激しく、難しいグループだが、羽状複葉の頂小葉と側小葉の形のちがい、葉柄の基部の付属体の有無、茎や長角果の有毛状態に着目する。」とありました。ふむ、これは側小葉に切れ込みアリ、です。
オオケタネツケバナ 茎
オオケタネツケバナは、日影っぽい斜面というかそんな感じのところに生えてるのが多いように思います。

こちらはネコノメソウ。
ネコノメソウ

これは水辺や湿り気のあるところが好きですね。水路に生えていたりすると、なんとなく楽しい雰囲気になるような気がします。
ネコノメソウの水路

水の中にはトウホクサンショウウオの卵が。
無事に孵化するでしょうか。どうでしょう。このサンショウウオは流水を好んで産卵します。
きっと周囲の葉の下などに親が潜んでいるのですが、産卵でお疲れでしょうから、わざわざ引っ張り出すこともないだろうと思い探しませんでした。
トウホクサンショウウオの卵

田んぼの日当たりのよいところに行くと、ツボスミレが小さな白い花をつけておりました。
ツボスミレ

スミレの中でもかなりちいさな花です。
ツボスミレはそうですね、これも湿り気のあるところを好むような気がします。
ツボスミレ 花

こちらはスミレ。Theスミレ、ただのスミレ、だと思います。
スミレ

地面にべったりと張り付くようにして、花もひそかに咲かせていたのはキランソウです。
またの名をジゴクノカマノフタ。地獄、なんて聞くだけで怖ろしいわけですが、それに蓋をするのですね。薬効あらたかであるというのでそんな名だそうです。(以前にも書いた気がします)
キランソウ ジゴクノカマノフタ

こちらも薬効あらたかです。
カキドオシです。淡い紫の花が夕陽に透けて美しゅうございます。
カキドオシ

フキノトウは、綿毛を飛ばしている時期です。
フキは、キクの仲間と言われても???という感じですが、こうなると、なるほど、タンポポとおんなじような仲間なんだなあと納得しますね。
フキノトウ

どこまで旅に行くものでしょう。どうかお元気で。遠くの地で子孫を増やしてもらいたいものです。
フキノトウの綿毛

田んぼの向かいの尾根の林はすっかり葉が茂りました。
向かいの森
先々週の日曜(18日)のことです。
ふう、記事もだんだんと日時に追いついてきた・・・かな?

ミズキが葉を広げております。
ミズキ

うちの田んぼにも徐々に水が入ってきました。2年前に、上流の川から取水する堰の管理が、何度も土砂崩れもあり、人数も不足してできなくなり、うちの田んぼは、うちの山から出る水だけでやりくりしている状況となったのです。今年は父がしろかきの作業をなぜだか気合を入れてがんばっているので、ヨシ、任せた!という具合で、ぼくはちょこっとおでかけを。
田んぼに水が

この日、近くの集落の知り合いの田んぼに、学生さんたちがたくさん田植えに来るのだと聞いて様子を見に行きました。この田んぼは、元々の持ち主のおじいちゃんが腰をいためたとかで、一年間お休みしていた田んぼです。知り合いの若者が、ではぼくがやってみよう、というようなことで、今年は田植えができるようになりました。とりあえずの一年、ということなのでしょうが、これはうれしいことです。

学生さんたちが、木の枠を転がしておりました。
これは、地元ではコロバス(転がすが訛ったのでしょう)と呼ばれている道具です。
これを転がして歩くことで、田んぼに苗を植える際の線を引くのですね。
ころばし

田植えの先生。ここの集落の田んぼの先輩ということです。
若い学生さん(特に女の子)に、なにか聞かれたりすると、恥ずかしいらしく逃げ回っていました。照れやさんで困りますね。
田植えの先生

こんな具合でたいへんに賑やかでした。これくらいに賑やかだとほんとに楽しいことでしょう。
田植えは、かつては集落が総出で、あるいは親戚なども集まって、女性同士がその速さを競ったり、あるいは男たちの田植えの遅いのをからかったりしながら作業したそうです。
学生さんの田植え
一度、休耕田になった田んぼがこんなふうに賑やかになるのは滅多にはないことです。
そんな様子を見たり、引率で来ていた教授(大学の先生もこんなふうな遠足を企画したりお付き合いするのだから大変なことです)さんとおはなしをしたりしておりました。

さて、眺めてばかりもいられないので午後からの作業のためおうちへ帰りました。
道ばたのイタドリの葉の上には、ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)がねまって(とまって)おりました。
このチョウは、すす~っと空中をグライダーのように滑空する特徴的な飛び方のチョウです。
イタドリが大きく育つころにあちらこちらで見かけるようになります。
ウスバシロチョウ

リスが道ばたでなにか探しておりました。なにかな?クルミを探しているのかな?
リス

親父どのは、しろかきの最終段階になっていました。
はずかしながら、ぼくはトラクタでもなんでも、あまり機械に乗るのが好きでありません。
ずっとやってはいるので、もちろんできますが、手作業のほうが好きだなあ。
しろかき

午後からは、その手作業です。
しろかきした田んぼは、特に、うちのトラクタはちいさめなのと、水が不足気味であったのでこんなふうにでこぼこがあったりします。
田んぼ 均す前

それを、はしごをひっぱることで均していきます。
田んぼの表面をできるだけなめらかにしておくのは、水のかけひきや、水面上に出ている部分に草がもっさり生えるのを予防するのに効果的なのです。
かつては、トラクタもちいさいのが多く、はしごひっぱりも各地で見られたそうですが、今はあまりする人もありません。ぼくはこういうのは得意なんですね。いえ、得意というか好きなのです。
はしご

田植え用の長ぐつを履いて作業にはいります。
午後の半日、田んぼのなかを引っ張って、また田んぼのはじっこに偏ってしまった泥をスコップで均し、水路を手入れし、と作業をしました。
はしごをひっぱっていると、昔の野球マンガなどでタイヤを引いているシーンを思い浮かべます。足腰にちょこっとはトレーニングになったでしょうか。
田植え長ぐつ

そんなふうにして作業していると、もう夕方になりました。
夕暮れが近くなる青空が田んぼに映っておりました。作業前よりもなめらかになった・・・?かな?
夕方近くの田んぼ

カエルたちの声が響いておりました。