今年の田んぼの草花の様子です。

タネツケバナがたくさん咲きました。
タネツケバナ

水路と田んぼの間の道にぽわぽわと咲いております。
タネツケバナ 群生

よく見ると小さく白い花。ワサビと似たような形ですが、もうちょっと小さい花です。
タネツケバナ 花

じいさまの言うことには、これもかつては摘んで食べたそうです。
タネツケバナと水路

タネツケバナを見た後で見ると、うわあ、大きいと感じてしまうオオケタネツケバナ。
オオケタネツケバナ
葉っぱがまるみを帯びていて、花はより大きい感じです。ワサビやコンロンソウと同じくらいの大きな花(と言ってもちいさいですが)に感じます。

このオオケタネツケバナに似たものに、オオバタネツケバナというのがあり、そちらには毛がありません。オオケタネツケバナは茎に毛が・・・。ちょこっとありますね。
信頼のおける方のウェブ上の図鑑(出版されている図鑑よりも詳しく書いてあるので時折参考にしています)には、「個体による変異が激しく、難しいグループだが、羽状複葉の頂小葉と側小葉の形のちがい、葉柄の基部の付属体の有無、茎や長角果の有毛状態に着目する。」とありました。ふむ、これは側小葉に切れ込みアリ、です。
オオケタネツケバナ 茎
オオケタネツケバナは、日影っぽい斜面というかそんな感じのところに生えてるのが多いように思います。

こちらはネコノメソウ。
ネコノメソウ

これは水辺や湿り気のあるところが好きですね。水路に生えていたりすると、なんとなく楽しい雰囲気になるような気がします。
ネコノメソウの水路

水の中にはトウホクサンショウウオの卵が。
無事に孵化するでしょうか。どうでしょう。このサンショウウオは流水を好んで産卵します。
きっと周囲の葉の下などに親が潜んでいるのですが、産卵でお疲れでしょうから、わざわざ引っ張り出すこともないだろうと思い探しませんでした。
トウホクサンショウウオの卵

田んぼの日当たりのよいところに行くと、ツボスミレが小さな白い花をつけておりました。
ツボスミレ

スミレの中でもかなりちいさな花です。
ツボスミレはそうですね、これも湿り気のあるところを好むような気がします。
ツボスミレ 花

こちらはスミレ。Theスミレ、ただのスミレ、だと思います。
スミレ

地面にべったりと張り付くようにして、花もひそかに咲かせていたのはキランソウです。
またの名をジゴクノカマノフタ。地獄、なんて聞くだけで怖ろしいわけですが、それに蓋をするのですね。薬効あらたかであるというのでそんな名だそうです。(以前にも書いた気がします)
キランソウ ジゴクノカマノフタ

こちらも薬効あらたかです。
カキドオシです。淡い紫の花が夕陽に透けて美しゅうございます。
カキドオシ

フキノトウは、綿毛を飛ばしている時期です。
フキは、キクの仲間と言われても???という感じですが、こうなると、なるほど、タンポポとおんなじような仲間なんだなあと納得しますね。
フキノトウ

どこまで旅に行くものでしょう。どうかお元気で。遠くの地で子孫を増やしてもらいたいものです。
フキノトウの綿毛

田んぼの向かいの尾根の林はすっかり葉が茂りました。
向かいの森