ブナ峠からの道は、しばらく沢沿いを進んでいきます。
沢を渡る橋がなくなり、わいわい騒ぎながら歩きました。
コチャルメルソウが花が終わり、実もはじけとばせた後になっていました。
コチャルメルソウ その後

葉の上にエゾハルゼミ。
周囲は、雨のようにエゾハルゼミの蝉時雨であります。
エゾハルゼミ

沢沿いの道から、沢そのものをちょこっと歩くところ(標識が無いため、道を見失ったと引き返す方が多いそうです)を進むと、尾根の上り始めのところがあります。
沢沿いから尾根へ

ここからは、やや急な登りが15分程度。
ギンリョウソウのではじめのつぼみがありました。
ギンリョウソウ つぼみ

まだウワミズザクラが花を咲かせて、甘い香りがむんむんとしておりました。
ウワミズザクラ

ウスバサイシンのふしぎな花。
ウスバサイシンの花

真ん中の大きな三つの葉っぱがエンレイソウ。
まわりのちいさめの四つの葉っぱはツクバネソウ。
エンレイソウとツクバネソウ

咲いているツクバネソウもありました。これで満開の状態です。
ツクバネソウの花

畑場峰で古寺からの道と合流し、鳥原山方向へ。
だんだんと山っぽくなり、右手に小朝日岳。
いやあ、よいなあ。残雪の模様の美しい時期です。
小朝日

道にはいくらか雪が残り、最近まで雪が残っていたであろうところには、ショウジョウバカマがこれから咲くところ。
ショウジョウバカマ

ブナの実が、根っこを伸ばし、殻を持ち上げています。
ブナのもやしですねえ。
ブナのもやし

もうちょっと進んだもの。美味しそうです。
(きっとほんとに美味しいのです。食べたことはありませんが)
もやし、ちょっと育つ

もっと大きく雪の残っているところもありましたが、撮り忘れました。
こんなふうに雪があちこちに残っておりました。
雪の道

そういうところでは、季節がまだ雪のすぐ後、なのですね。
オオカメノキは、ようやく雪から出たぞ~とバンザイしておりました。
オオカメノキ、 ばんざい

そして、鳥原湿原へ。
鳥原湿原

今年は、登りはちょっとのんびりしすぎていて、先に到着していた会の顧問から、「遅いっ!何かあったかと思ったではないか」とご指導が。

次は、小屋での様子です。
さて、ややご無沙汰しました。
先週は、朝日連峰の夏山開きでした。
このところ、記事の更新が遅れ気味になっており、なかなか日々のあれこれに追いつきませんね。

そして、昨日は、大朝日の小屋へ行ってきました。
今年は花の進み具合がやや遅いようで、ヒメサユリはまだ開いているものはありませんでしたが、つぼみは大きくなっているものもあり、来週にはいくらか咲いてくれるのかな。そうなってほしいな、という具合でした。
ヒメサユリ つぼみ

例年より雪が多めに残っているところがあります。
これは銀玉水の上。
ほかにも、小朝日の古寺側の巻道分岐のあたりや、古寺山のハナヌキ分岐側の肩にも残っていました。
銀玉水

腰が引けてしまうと足元が不安定で怖くなるので、雪道に慣れない方は、アイゼンやピッケルなどあったほうが安心かもしれませんね。一歩一歩、確実に歩きましょう。
残雪

山開きの前も、せっかくなら書き残しておきたいことがいろいろありました。
山の倒木や間伐材を使って薪にするプロジェクトの講演会だとか、
薪の講演会

講演会のあとの月夜の様子だとか
月夜

14日の土曜日は、近くの集落のお手伝いに行き、雪で倒れた神社の石灯篭を積みなおしたり、草刈りをしたり、その日の午後からは、うちの田んぼの草刈り。
苗

田んぼにはおたまじゃくしが大きくなり、草がいろいろ生えてきました。
今年もやはり梅雨の前半はあまり雨が降らないようです。
昨年も、梅雨の前半は、水が足らない足らないと言っていたらあの大雨でした。
今は、田んぼはかなり水が足らなくなり、おたまじゃくしたちがカエルになるのに間に合うのかな、どうなのかな、というくらいでした。(足の生えたのが増えてきましたが)
ちいさな草育つ

夕方には、昨年の増水のあとに、姿がまったく見えないバイカモを探しに川へ。
先を歩いているのは、投網の師匠(ぼくにはいろんな師匠がおります)。
バイカモを探す

投網の師匠は、川にしょっちゅう潜ったりしているので川に詳しいわけです。
「このへんにもバイカモあったよね」という感じで、あちらこちらを捜索。
でも、まだ見つかりません。全部流れて埋もれて絶滅してしまったのでしょうか。
バイカモが無い

とまあ、いろいろなことがあります。
で、6月15日。
朝日連峰の夏山開きの日になりました。
おばさま、しばらくのご無沙汰でございました。
おばさま

というわけで、日ごとに励むその暇に、四方の岳友の集う鳥原山へ。
足のやけどのあとのところには、しっかりガーゼをあて、テーピングです。
もうズダヤクシュが咲く時期になりました。
ズダヤクシュ

おばさまのいらっしゃるブナ峠から鳥原山へのルートは、これも昨年の雨で、うちの山岳会でこしらえていたいくつもの木の橋が軒並み流され、ひとつも無くなってしまいました。
と言ってもちいさい沢なので、渡渉というほどでもなく渡れますが。
沢をわたる

というわけで、今年も夏山の季節を迎えたのです。
明日からは、久しぶりに山へ行ったおはなしです。
先週の中ごろのことでした。
これはなんともない側溝の網(グレーチングと言いますね)です。
網の下

いや、いやいや。ちょっとちょっと、あなた方、なんでこんなところに?
網の下のシオカラトンボ

と覗き込んでみると、はは、抜け殻があります。
ここで羽化したのですね。
抜け殻もある

真正面からの写真でわかりにくいですが、シオカラトンボのようです。
シオカラトンボ

網の間から飛びたてるのかな?としばらく見ていましたが、自力では出られないようでした。
大きさとしてはうまくすれば抜けられそうなんですが、羽ばたかないと上にいかれないので、このままでは飛び立てないようでした。飛び立てないまま水面に落ちてしまったものもありました。
なんだか不憫になり、せっかく羽化したのだもの青空を舞ってほしい、という気持ちでありました。
網のはじっこは、砂が噛んでいるのか、非力なぼくにはとても持ち上げられません。

さあて、どうしましょう。と考え込んでいると、力持ちの釣りの師匠さんが通りかかりました。
この網をどうにかして開けたいのです、と言ったところ、
「ちょっと待っておれ」というようなことで、どこかから巨大なスパナ(なにに使うのでしょうか?という大きさでした)を持ってきて、てこにしてぐいっと開けてくれました。

待ちかねたように飛び立つトンボたち、初夏の風に舞い青空と白雲のかなたへ飛んでいきました。
羽化したてのものは、すぐには飛べないようだったので、そっとつかまえて近くの建物の壁にしがみついてもらいました。

そうか、トンボの季節がきたのだ。
ふと、とある場所のトンボのことを思い出し、お昼ごはんの時間をささっと終わらせ、いそいそとそのトンボに会いにちょっとお散歩を。

黄色の愛らしい花を咲かせたミヤコグサ。
ミヤコグサ

お!おりますね。
今年も見ることができました。
これはハッチョウトンボ(オス)です。
たいへんにちいさなトンボで、トンボと知らずに見ると、細長いアブが草むらにいるようです。
ハッチョウトンボ オス

こちらはメスのようですね。オスは真っ赤になり、メスは麦わら色です。
ハッチョウトンボ メス
ハッチョウトンボは、日本最小、世界でも最小クラスのトンボだそうです。
住むところの水深の好みがうるさいようで、微妙な深さの湿地のようなところに見かけます。

ついでに、水面に浮かぶサンショウモ。これはシダの仲間です。まだ小さいですが、もうちょっと大きくなります。形が山椒の葉のようなので、サンショウモなのでしょう。
除草剤に弱いらしくだいぶ数を減らしていると聞きます。
サンショウモ

で、側溝のトンボのその後です。
側溝のトンボは、先週の中ごろ以降、毎日毎日羽化をしていて、通りかかるたびに網を開けては飛ばし、網を開けては飛ばし。二回目からは、網のはじっこに噛んでいた砂が取れたのか、手で簡単に持ち上げられるようになりました。

そして、今日のことです。
いつものように通りかかったら、あらまあ。大きいのがいる。
オニヤンマも登場

オニヤンマのようですね。
ハッチョウトンボが日本最小なら、こちらは日本最大のトンボ(ヤンマ)です。
オニヤンマ
しかし、まあ、なんだってこんなところの側溝(職場の近くの街のなかの側溝なんですよ)に住まいしているのでしょう。でも、そのくらいに水質がよいということなのかもしれませんね。

抜け殻もありましたので、シオカラトンボの抜け殻と並べてみました。
奥がオニヤンマ、手前がシオカラトンボの抜け殻です。やっぱり大きさはまるっと違います。
オニヤンマとシオカラトンボの抜け殻

オニヤンマはほどなく空の彼方へと飛んでいきました。
近くの建物で翅を伸ばしているシオカラトンボ(未成熟なオスのようですね)がまだくっついたままでしたので、抜け殻とサイズを比べてみました。
シオカラトンボと抜け殻の比較
う~ん、これはどうしたことでしょう。
羽化したトンボのサイズが、もともと入っていた抜け殻よりもずいぶん大きいのです。
翅としっぽ(腹部)は伸びたのだろうな、というのはわかるとして、頭と胸も大きくなっているように感じました。これは不思議です。質量保存の法則に反しているとまでは言えませんが、どういったわけでこんなふうに抜け殻よりも大きくなるのか?謎の多いことですね。


(おそらく、抜け殻が本体が羽化した後に乾燥し、いくぶん縮むのでないか、とは思っております)