さて、小倉山山頂、標高404.6mの山頂に至りました。
ちょっと見晴らしのよいところからは月山が西に傾いた陽射しでかすんでおりました。
月山

あまりゆっくりもしておられません。
冬に来たらややスリルのありそうな細目の尾根を下り、
細めの尾根

エゾユズリハの茂みを抜けていきます。
エゾユズリハ

オオバクロモジは若く青い実をつけておりました。
オオバクロモジ

山の神様の祠。
なかには手に持つのにちょうどよいころあいの石が詰まっておりました。
そういえば、うちの裏山の山の神様の社の中に収めてあるのもこのくらいの石ころが数個、でした。
山の神様

登りに分岐だったところ。
右に行く道は、幅がやや広くなっています。
かつては、この先の集落と往来をした道であったことでしょう。馬やそりやリヤカーが通れそうなサイズの道でした。
古い道

道もよいし、くだりはやや駆け足でした。
ふもとが見えてきましたね。周りはだんだんと暗くなり、ほんの少し心細くなってきます。
ふもとが見えてきた

綺麗に五つに分かれた花冠のツルアリドオシがありました。
多くの場合、ツルアリドオシは4つに割けるのですが、これはあまりにきれいに5つに割けていて、ははあ?この花はなんだ?と一瞬迷ってしまったのでありました。
ツルアリドオシ

林道のほうへ戻って、ウツボグサ。
この花も好きです。コナラの林の低い里の山によく見かけます。里山だなあ、という風情のある花ですね。
ウツボグサ

里が近くになるとだんだんと安心しますね。鼻歌が出そうでありました。
下山

クルマに戻って、次の用事に向かいます。
その途中、先ほどの山を振り返りました。
ちいさいけれどふもとの方に愛されておるのだなあという感じの山ですね。
遠景 小倉山

次の用事の待ち合わせの場所へ。
朝日連峰とオレンジ色に染まる夕雲。
朝日連峰と夕雲

だんだんと日暮れ、天頂は群青色に沈んでいきます。
群青色に

この日の次の用事は、かわいらしい女の子とデイトなのでありました。
星空を見るのです。準備をあれこれ。
星空観察の準備

一番星から、だんだんと見える星が増えていく頃に待ち人がやってまいりましたね。
かわいらしい女の子は、ええと、7歳。
(まだおしめをしている頃からの知り合いです)
ちょっと前に、お父さんに望遠鏡を買ってもらい、晴れの夜にお父さんが星を見てみようとしたのだそうですが、ピントの合わせ方や星への向け方がどうにもわからず、見えないものを買ってしまったのでないかと青くなってしまったのだそうです。
この日の昼に、「ロッキーチャックさん、なんとか星を見せてください」というような電話があり、ここに至る、というわけでした。
女の子

ちいさな望遠鏡で、はじめて扱うのにはちょうどよさそうですね。
お父さんが試した際は、アイピース(目でのぞきこむところに付ける小さいレンズ)を、大きく拡大するようなものにしてしまい、ピントを合わせにくく、どこを見ているのかもわからない具合であったようです。特にはじめての望遠鏡などの場合は、なるべく倍率をちいさくするのがわかりよいし、見ていても楽しいものです。
夜

土星に木星や火星、アンタレスなどを観て色合いの違いを見てもらったりしました。
この日はお月様がありませんでしたが、こういうサイズで眺めて楽しい対象は、まずはお月様ですね。お父さんも、ややコツをつかまれたようで、一安心されたようでした。
急遽の星空観察のお礼に、クッキーをいただきました。

ちいさいリュックで登ったちいさな山と、ちいさな女の子のちいさな望遠鏡のおはなしでありました。
もう3週間ほども前のことです。
とある日の仕事帰り、一年でもっとも昼の長いころですから、わっしょいと急いでちいさな山へ登ってみることにしました。
帰宅して着替えて、ちいさなリュック(ちいさいとザックというよりリュックって感じです)を背負って、水とやわらかなクッキーみたいなものと、懐中電灯にコンパスにあれこれを用意。
ふもとの道沿いから目指す山を見上げると手前の過ぎの向こうにちょこんと山頂とおぼしき尾根の一角が見えています。
遠くに見える

地形図を見ると、距離は約1km、標高差は220mほど。
登山道のある山の場合は、自分なりに所要時間を計算するのに、距離は1km=25分、標高差は100m=10分、というようにしておりました。これから計算してみると登るのには約45分ほどで着くはず。ふもとの登山道入り口あたりで6時2分でありました。日が沈む前には山頂へ行かれる計算です。

白く咲いているのはウツギのようですが、あまりじっくり見てもおられません。
ウツギ

はじめはこんなふうな林道がスギの林の中に続いております。
林道

道沿いにある初夏の野菊、ミヤコワスレの原種のミヤマヨメナでしょうかね。
ミヤコワスレ

周りはやがて雑木林へ。太目のコナラなどが道沿いにありました。
コナラ

雑木林を抜けると、冬にはこのあたりの子どもたちがスキーをするスキー場のところへ。
下のほうは田んぼで、上の斜面は大きめの木が刈り払われておりました。よさそうな草むらですね。いろんな草があるに違いありません。
スキー場のところ

その左手から回り込み、コナラの林の中を道はゆるやかに右へ左へ登っていきます。
緩やかな道

進んでいくとやがてはっきりした尾根に行き当たり、そこであちらとこちらに分岐しておりました。右奥に進むのは、おそらく昔から行き交いしたであろう古い道のようです。
古い道との分岐

地形図で確認し、看板のとおり山頂方向の左の細い道へ。
ほどなく山の神様の祠がありました。
山の神様

聞くところによると、ここの山頂への道は、この近くの小学校の遠足の山になっており、地元の方が道を草刈りなどして手入れしていたようなことでした。
やや急なところがあるとロープなどかけてあったりしました。こういう種類のロープは、劣化しやすいのでうっかり体重をかけるといきなり切れることがありますね。
ロープの箇所

道はだんだんと細くなっていきますねえ。
急ぎ気味で登っているので汗が出てきましたね。ふう。
細めになる道

やがて見晴らしがよくなってきたなあ、と思ったらあずまやがありました。
あずまや

奥羽山脈方向がよく見えています。こちらの山の影が長く伸びておりますね。日暮れも近くなってきたのでしょう。ここで6時26分でした。
奥羽山脈方向

山頂まではもうちょっとありそうかな、とあずまやの裏へ続く道を行くと、すぐに山頂らしき雰囲気と祠が。
祠

さてさて、山頂なのかな?と思ったら三角点もありました。
三角点

ここで6時27分でありました。
急ぎ気味で登ったら約25分での到着でした。

あんまりゆっくりもしておられません、日が暮れるからというのもありますし、実はこのあと予定が入っておるのです。
いそいそと下りへ。
ちょっと間が空いてしまいました。昨日はずっと山にいて作業を行っており、今日もあちらこちら巡り歩いておりましたが、このところは夜になるとなんだか眠気が強くなり、遅くまで起きておられません。以前のように夜更かしできない感じになったなあ、という実感があります。年齢のためでしょうか。

うちの最寄の川です。
我が家は、このちいさな川の流域に含まれています。うちの庭で、コップの水をちょろちょろと流すとこの川に流れ、この川は、その下流の川に合流し、その川は最上川に入り、最後には海に至るわけです。
川の溝

このあたりの地盤は泥岩のやや目の粗い、シルトと呼ばれる岩になっていて、面白いことにこんなふうに削れるのです。流れの細い時期には、この溝の中のみを水が流れています。
この溝のなかに、水中めがねをつけて顔を突っ込んでみるとカジカがいたりしました。
削れた岩

ここのあたりもバイカモを捜索しましたがありません。
葉っぱにくっついたまま動かないフキバッタ。
周りには脱皮のあとの抜け殻などもありましたが、これは脱皮中ではないっぽい感じでした。
お亡くなりになってしまわれたのでしょうか。
フキバッタ動かない

細い道を再び通ります。
細い道

ふうむ、かなり細い道です。落ちたら一大事です。
結構細い

危ない、危ない、と無事とおり終えると、顔にクモの巣が。
道端のササを一本拝借して、前で振りながら歩きます。クモの巣よけです。
ササを振り振り

細長いトンボが堰のふちにとまっていました。
カワトンボのようですが、ううむ、そこから先がよくわかりません。トンボもこれまた種類が多くって、見分けがいまいち・・・。
トンボ

なんだかあの黒いお兄さん(くま、ですね)が出そうだなあ、とやや怖い気持ちがあり、おかしな鼻歌を歌いつつ進んでいると、草むらからがさがさっと大きな音がして、けものが出てきました。
けもの

カモシカですね。毛の色合いは結構変化があるようですが、この子はオレンジ色っぽい首周りでした。
驚かさないように近づいていくと、警戒しているのかいないのか、こちらをじっと見たまま立っております。
けものこちらを向く

ちょこっと進んで、
ちょっと進んで

また止まります。だるまさんがころんだ、みたいですね。
また止まる

動きます。


ずいぶん近いように撮れておりますが、実際にかなり近かったのですよ。

数分間カモシカと一緒にいて、「バイバイ」と言うと、右耳をちょこんちょこんと振ってくれました。

そんなことをしていたら、大粒の雨が落ちてきました。あららら。
雨

走ってクルマに戻ったところ。

というわけで、探しもの散歩のおはなしはひとまずおしまいです。