もう3週間ほども前のことです。
とある日の仕事帰り、一年でもっとも昼の長いころですから、わっしょいと急いでちいさな山へ登ってみることにしました。
帰宅して着替えて、ちいさなリュック(ちいさいとザックというよりリュックって感じです)を背負って、水とやわらかなクッキーみたいなものと、懐中電灯にコンパスにあれこれを用意。
ふもとの道沿いから目指す山を見上げると手前の過ぎの向こうにちょこんと山頂とおぼしき尾根の一角が見えています。
遠くに見える

地形図を見ると、距離は約1km、標高差は220mほど。
登山道のある山の場合は、自分なりに所要時間を計算するのに、距離は1km=25分、標高差は100m=10分、というようにしておりました。これから計算してみると登るのには約45分ほどで着くはず。ふもとの登山道入り口あたりで6時2分でありました。日が沈む前には山頂へ行かれる計算です。

白く咲いているのはウツギのようですが、あまりじっくり見てもおられません。
ウツギ

はじめはこんなふうな林道がスギの林の中に続いております。
林道

道沿いにある初夏の野菊、ミヤコワスレの原種のミヤマヨメナでしょうかね。
ミヤコワスレ

周りはやがて雑木林へ。太目のコナラなどが道沿いにありました。
コナラ

雑木林を抜けると、冬にはこのあたりの子どもたちがスキーをするスキー場のところへ。
下のほうは田んぼで、上の斜面は大きめの木が刈り払われておりました。よさそうな草むらですね。いろんな草があるに違いありません。
スキー場のところ

その左手から回り込み、コナラの林の中を道はゆるやかに右へ左へ登っていきます。
緩やかな道

進んでいくとやがてはっきりした尾根に行き当たり、そこであちらとこちらに分岐しておりました。右奥に進むのは、おそらく昔から行き交いしたであろう古い道のようです。
古い道との分岐

地形図で確認し、看板のとおり山頂方向の左の細い道へ。
ほどなく山の神様の祠がありました。
山の神様

聞くところによると、ここの山頂への道は、この近くの小学校の遠足の山になっており、地元の方が道を草刈りなどして手入れしていたようなことでした。
やや急なところがあるとロープなどかけてあったりしました。こういう種類のロープは、劣化しやすいのでうっかり体重をかけるといきなり切れることがありますね。
ロープの箇所

道はだんだんと細くなっていきますねえ。
急ぎ気味で登っているので汗が出てきましたね。ふう。
細めになる道

やがて見晴らしがよくなってきたなあ、と思ったらあずまやがありました。
あずまや

奥羽山脈方向がよく見えています。こちらの山の影が長く伸びておりますね。日暮れも近くなってきたのでしょう。ここで6時26分でした。
奥羽山脈方向

山頂まではもうちょっとありそうかな、とあずまやの裏へ続く道を行くと、すぐに山頂らしき雰囲気と祠が。
祠

さてさて、山頂なのかな?と思ったら三角点もありました。
三角点

ここで6時27分でありました。
急ぎ気味で登ったら約25分での到着でした。

あんまりゆっくりもしておられません、日が暮れるからというのもありますし、実はこのあと予定が入っておるのです。
いそいそと下りへ。