ぼくのお気に入りの観察場所はたくさんあるのだけど、そのひとつのちょっと大きめな素掘りの堰がある公園(公園といっても空き地見たいなもの)に昨日の昼休みに外に出たついでに寄ってみました。

この公園は、雑木林と杉林の間に堰が流れてて、町に近いのにいろんな植物があって楽しい。
ミヤマカタバミ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、スミレサイシン、サワハコベにミヤマハコベ、ネコノメソウ(なにネコノメだか悩み中)、あとコチャルメルソウ。もちろん全部は書ききれない。
どれもそのうち記事に書きたい。

で、フキノトウが建設完了。
束になってついていた頭状花序の花茎が伸びてきて、綿毛になってふわふわに。
全体も背が高くなって、50~60cmもの塔になりました。
山の草とか花とか虫とか-フキ 綿毛

見慣れたタンポポの綿毛とちがって、種のすぐ上から綿毛になっていました。
これは昨日だったから、今日の強風で全部飛んでしまったかなあ?
これを撮ったところ、うちの近くは10日くらいは季節がちがうので、うちの近くはまだこれからかな?
山の草とか花とか虫とか-フキの種

根っこでも増え、これだけの綿毛を飛ばすのだからたくさんあるわけだなあ。

雄株のほうは・・・悲しいかな、茶色くなっている。これからどうなるのだろ。
これまではあまり観察したことがありませんでした。
あまり背も高くならないでこのまま枯れてくのかな?なぜだか悲哀を感じます。
山の草とか花とか虫とか-フキ 雄株の花の終わったもの

出たばっかりのフキノトウはこちらに書いていました。ご参照ください。

で、フキの綿毛は、実はもっと良い写真を撮ってから。と思っていたのだけど載せてしまったのは、写真を撮っているあいだに、なにやらがさごそと音がすると思ったらテンを発見!したから。
山の草とか花とか虫とか-ホンドテン

びっくりしたあ。
はじめはアナグマかと思ったらホンドテンでした。顔が黒い。
夜行性だと思ってたら真昼間に発見とは。
ホンドテンは走るときに、シャクトリムシみたいにもこもこと走ってました。
意外と走るのが遅い・・・。俊敏なヤツだと思ってたのに。

オニグルミの木に登ってこちらを伺っている。
若干ピントが甘めになった。何枚も撮りたかったけど、このあと森の奥に逃げていってしまった。

アナグマと見間違ったくらいだから、体は大きめでしたよ。
シッポを含まずに60cmくらいはあっただろうか。
モノサシをあてたわけではないからイメージですけどね。

わずか十数分の昼食後の自由時間・・・。なかなかいろんなことがあるものですね。


Plant×50

フキ・・・1種×50=50円

5月1日から累計1,650円  4月度:3,050円
もうすでに1週間ほど前のこと。うちの裏山にタラノキとコシアブラの芽を採りにいきました。

これはタラノキ。タラノキの芽だからタラノメ。実にわかりやすい。
まだ芽が大きくなる前の状態です。さきっちょにある芽が始めに大きくなります。
先っちょのは採っても、その下の芽が大きくなっていきますよ。
山の草とか花とか虫とか-タラノキの芽のつき方

枝にも幹にもトゲトゲ。この日も直径10cmくらいの木に登ってみようと思ったけど、手にとげが刺さって無理でした。高いところにあるのは採れないのだ(で、切り倒す大馬鹿者がいる)。

これは大きめの芽。スーパーで売ってるのは冬の間に枝を10~20cmくらいに切って、水に浸けて芽を出したものらしい。あれは小さいよね。
わざわざスーパーで売っているのもびっくり。
山の草とか花とか虫とか-タラノメ

帰ってきてから、陽に透かして撮ってみた。
将来の葉っぱの様子が垣間見られるだろうか。
山の草とか花とか虫とか-タラノメを透かしたところ

開いてる葉っぱがないのかなあ。って探したら、こんなちいさいのがあった。
写真の左上に写っているコナラの葉でだいたいのスケール感が伝わるだろうか。
山の草とか花とか虫とか-ちいさいタラノキ

うちでは、タラノメはさきっちょから2つ目の芽までしか採らないです。それ以上採ると木自体が弱ってしまう。来年も採りたいので、今すぐ芽の前にあるものを採らない。当たり前だよね。

こっちは、コシアブラ。タラノメよりはちょっとだけ早い時期に出るような気がしている。
ひょろひょろと高く伸びた細い幹を手繰り寄せて先の芽を採る。
大きめな木だとこんな風に複数の芽が出てる。
山の草とか花とか虫とか-コシアブラの芽のつき方

こっちは採ったあと。こんな風に数個残しました。コシアブラも全部採ったら来年が続かない。
山の草とか花とか虫とか-コシアブラ採ったあと

コシアブラはウコギの仲間で、5つに分かれた葉っぱが出る。
芽にその気配があるかな?
山の草とか花とか虫とか-コシアブラを透かしたところ

これも開いたの探したら、赤ちゃんを見つけた。小さいけど同じ形の葉。表面のつやも大人とおんなじ。
山の草とか花とか虫とか-コシアブラの赤ちゃん

おそらくそれぞれの地域によってやりかたが変わるのだろうと思うけども、どんな山菜にも採り方ってのがあるのですな。来年も採るためのマナー。というか、慎み深く、食べるときに食べる分だけ採る。
山に分けてもらうってことを忘れたらもう品格もなにもない。
そもそも、食えるものを根こそぎ食っていく動物が長く生きていけると思いますか?

渓流釣りに行き、ちいさい魚まで釣れるだけ釣って行く人がいる。

ぼくは釣り歴が、30年ちかく。何歳のころから釣竿を持ったのかはわからない。
なので本流も渓流もヤマメとイワナのルアーとフライに関して腕前はなかなかのはずと思っている。
どこに魚がいて、どの方向に頭を向けていて、底のエサを食いたいのか、水面を狙ってるのか観察すれば簡単に釣れる。最近は、川がいじくり回されて、護岸が増えてしまい、行く気にもならなくなってきたけども。

うーん、なにが言いたいのかというと、渓流魚をたくさん釣って、自分が釣りが上手いと思っている人は下の下。へたくそまるだしだってこと。
だって、上手だったらいつでも釣れる自信があるのだから、今釣れた分を持ってかなくってもOKでしょう?せいぜい家族の数で十分だ。

次にまた釣れる自信がなく、今回たまたま大当たりで釣れたから、小さいのまで全部持って帰りたい。もったいなくって、ちいさいのすら逃がせない。
これが「イヤスタガリ」な状態。
「イヤス」は「卑しい」。「タガル」は「虫がたかる」の「たかる」。

このシーズンとキノコの時期には、近隣の集落にも、どこのだかわからないクルマがこの時期になるとたくさん来る。
うちの山にも山菜ドロボウが入る。山菜ならまだしも、畑などにも入ってきてクリにナメコ、ヤマユリにゼンマイ植えてあるものまでなんでも持っていく。
ナメコは毎回盗られるので植えるのをやめた。
タラノキもコシアブラも大きな木は切り倒していく。
ドロボウには来年なんて関係ないからね。
こういう輩に限って、自然大好きなんて気取ってたりする。
山菜を山ほど盗って、「おいら山菜採りの名人さ」なんていうのは、これまた下の下。
皆様、こういう人を見かけても、この人は山菜採りの名人ではないぞ。
ただのイヤスタガリであります。

このように書くと、山菜は自然の恵みであるからみんなのものだというものがあるかも知れない。
山は持ち主が手入れをしているからいろんなものが出てくるし採れるのだ。
また、私有地にあるものを採るのがOKならば、ドロボウさんの家の家庭菜園も、みんなの太陽で、大地の土で育ったものである。・・・採ってあげようか?
それとも、おうちの建材も、山で取れた材木でできているから、ぼくがキャンプファイアに使ってあげようか?

さて、怪しいクルマと人を見つけても、引き止めたり声をかけてはいけない。
相手は犯罪者、窃盗犯でござんす。
ルールも法も守らないものは、人間ではないような気もするので、ワナにかけて、熊ヤリでちくちくつっつき、ナベに入れても良いような気がするけど、ドロボウなんておなかに入れたくはない。毒がありそうだ。

逆上されて危険な目にあうのが関の山。
うちでは、これはドロボウであると思ったら、ナンバーを控え、たまに駐在さんにお知らせしたりする。
何度も来ていたドロボウがこなくなったところを見ると、一定の効果はあるのかな。
前科ものになったのか、注意されたのか、職を失ったのかは知らない。
ほかのところの酷いケースは新聞に載ったりしてるようですけどね。
山村で山菜ドロボウにお悩みの方は、見知らぬクルマのナンバーはメモに控え、継続して観察し、ドロボウであると確信したら最寄の駐在さんへ。
検挙にいたらずとも、相手に警察署の電話番号から、電話がいったら、イヤな汗をじっとりかくことでしょうからね。

山菜は、地元の大事な特産品にもなっているので、ほんとに自然の味が好きなのであれば産直などでお金を払って購入していただきたい。それが、里山を維持することにも繋がっていく。

書いているうちに、だんだん腹が立ってきて気持ち悪くなってきた。
子どものころから、うちの山に毎年ドロボウが入っているのだから心中お察しいただきたい。
ふう。怒るのはあまり健康的でないなぁ。
なお、文中に、たびたび品の良くない表現があることをお詫び申し上げます。
熊ヤリでつつくとかは、「例えば」の話ですよ。真に受けぬように。
また、駐在さんもいろいろいるようなので、あらかじめ相談してみることですね。

さてさて、先日、朝日連峰の葉山に登った際のこと。
ストックをもっていない参加者に、地元の山岳会のひとが木の枝を拾って杖を作ってくれた。
木の棒を使うだけでも「山の神様、ちょっとお借りしますよ~。」と。
さすが、葉山信仰の山であるなあと思った。
そういう謙虚な気持ちがあれば、山だっていつまでも、人に恵みをもたらしてくれるものと思うのだ。

Plant×50

タラノキ、コシアブラ・・・2種×50=100円

5月1日から累計1,600円  4月度:3,050円
今日はちょっと遅くまで仕事でした。

毎年この時期には、仕事帰りはうちの田んぼに寄ってカエルの鳴き声を聞いたり、カエルやイモリやサンショウウオやホタルの観察をします。
カエルの産卵状況や、鳴いてるところや、ホタルが蛹化するために陸に上がるのを夜な夜な見回るのだ。

ホタルはもう5年間くらい(見て回ってるだけで記録してなかった)。
カエルやサンショウウオは、3年目だ。

さっきも寄ってきました。

・・・なんとトウホクサンショウウオが産卵をしている最中でした!
ずっとこのシーンを見たくって通っていたのだ。

さあ、今一度あのセリフを、

「時には幾かえりも同じ処を眺めている者にのみ神秘を説くのであった。」

柳田國男さんの言葉である。

ちょっと前置きが長くなりました。

2011年5月11日 21:53

トウホクサンショウウオ、おなかはへこんでいる。
山の草とか花とか虫とか-トウホクサンショウウオ

こちらの個体は、おなかがぽっこり。
山の草とか花とか虫とか-トウホクサンショウウオ雌?

手前の色が黄色がかったのが体が細いのでオスだろうか?からまりあっている。
写真には写ってないけど、コケの下にもう数匹いました。
山の草とか花とか虫とか-くるくる

あ、こっちを見た。
山の草とか花とか虫とか-顔をこちらに

以前、アカハライモリの求愛行動を観察したけど、オスとメスが1対1だった。
ぼくが行ってライトで照らしてしまったので、ほかの個体が離れてしまったようであるが、周囲を数えると7匹くらいのサンショウウオが集まっており、はじめはみんなでぐるぐると回っていた。
イモリとは産卵のしかたが違うのですね。
産卵している場所は、土手のコケの生えたところでした。
昨年は、枯れ枝に産卵していたが、今年はこないだ水路をちょっと掃除したので、生む場所を変えたようだ。

このシーンを見たくって、仕事帰りに田んぼに足を運んで3年。石のうえにも三年。

さあ、今一度あのセリフを(しつこい)、

「時には幾かえりも同じ処を眺めている者にのみ神秘を説くのであった。」

興奮したので、写真のサイズがいつもより大きくなってしまった。


ところで、上の写真の水が濁ってるでしょ。
雪が残ってて、堰をまだ通していないから、あたらしい水がきていない。
田んぼのわきの水路はまだ動いていないので濁っているのは変なのである。

犯人は、これだと思う。
山の草とか花とか虫とか-タヌキの足跡
タヌキのものと思われる足跡。
この時期には、シュレーゲルアオガエルやこのサンショウウオが田んぼに産卵にやってくるので、それを目当てにうろうろしているようである。
タヌキにとっても長い冬が終わったあとの貴重なタンパク源であろうと思う。

近くの斜面にライトを向けると、キラキラしたおめめが2つ。
化かされて、せっかくの写真データを消されるといけないので(ケモノがいるのでちょっと怖くなった)、小走りで帰ってきました。

おまけ・・・
山の草とか花とか虫とか-ホタルの幼虫

ちょっと気色悪いけど、ホタルの幼虫。
ヘイケとゲンジどっちだかはわからない。(多分、ゲンジのほう)
これを撮った場所は、昨年はウズムシ(プラナリア)がたくさんいて、ホタルの幼虫はいませんでした。ところが、今年はホタルの幼虫が、さっき見ただけで10匹近く。
ちょっとした変化なのであろうが、住む生き物が変わるのだなあ。

幼虫も光るので、ライトを消してしばらくぼ~っとしてたけど、自分の体と、暗闇の輪郭がわからなくなって溶けてしまいそうなのであきらめました。
陸上に上がるとよく光るのだけどな。