もうすでに1週間ほど前のこと。うちの裏山にタラノキとコシアブラの芽を採りにいきました。

これはタラノキ。タラノキの芽だからタラノメ。実にわかりやすい。
まだ芽が大きくなる前の状態です。さきっちょにある芽が始めに大きくなります。
先っちょのは採っても、その下の芽が大きくなっていきますよ。
山の草とか花とか虫とか-タラノキの芽のつき方

枝にも幹にもトゲトゲ。この日も直径10cmくらいの木に登ってみようと思ったけど、手にとげが刺さって無理でした。高いところにあるのは採れないのだ(で、切り倒す大馬鹿者がいる)。

これは大きめの芽。スーパーで売ってるのは冬の間に枝を10~20cmくらいに切って、水に浸けて芽を出したものらしい。あれは小さいよね。
わざわざスーパーで売っているのもびっくり。
山の草とか花とか虫とか-タラノメ

帰ってきてから、陽に透かして撮ってみた。
将来の葉っぱの様子が垣間見られるだろうか。
山の草とか花とか虫とか-タラノメを透かしたところ

開いてる葉っぱがないのかなあ。って探したら、こんなちいさいのがあった。
写真の左上に写っているコナラの葉でだいたいのスケール感が伝わるだろうか。
山の草とか花とか虫とか-ちいさいタラノキ

うちでは、タラノメはさきっちょから2つ目の芽までしか採らないです。それ以上採ると木自体が弱ってしまう。来年も採りたいので、今すぐ芽の前にあるものを採らない。当たり前だよね。

こっちは、コシアブラ。タラノメよりはちょっとだけ早い時期に出るような気がしている。
ひょろひょろと高く伸びた細い幹を手繰り寄せて先の芽を採る。
大きめな木だとこんな風に複数の芽が出てる。
山の草とか花とか虫とか-コシアブラの芽のつき方

こっちは採ったあと。こんな風に数個残しました。コシアブラも全部採ったら来年が続かない。
山の草とか花とか虫とか-コシアブラ採ったあと

コシアブラはウコギの仲間で、5つに分かれた葉っぱが出る。
芽にその気配があるかな?
山の草とか花とか虫とか-コシアブラを透かしたところ

これも開いたの探したら、赤ちゃんを見つけた。小さいけど同じ形の葉。表面のつやも大人とおんなじ。
山の草とか花とか虫とか-コシアブラの赤ちゃん

おそらくそれぞれの地域によってやりかたが変わるのだろうと思うけども、どんな山菜にも採り方ってのがあるのですな。来年も採るためのマナー。というか、慎み深く、食べるときに食べる分だけ採る。
山に分けてもらうってことを忘れたらもう品格もなにもない。
そもそも、食えるものを根こそぎ食っていく動物が長く生きていけると思いますか?

渓流釣りに行き、ちいさい魚まで釣れるだけ釣って行く人がいる。

ぼくは釣り歴が、30年ちかく。何歳のころから釣竿を持ったのかはわからない。
なので本流も渓流もヤマメとイワナのルアーとフライに関して腕前はなかなかのはずと思っている。
どこに魚がいて、どの方向に頭を向けていて、底のエサを食いたいのか、水面を狙ってるのか観察すれば簡単に釣れる。最近は、川がいじくり回されて、護岸が増えてしまい、行く気にもならなくなってきたけども。

うーん、なにが言いたいのかというと、渓流魚をたくさん釣って、自分が釣りが上手いと思っている人は下の下。へたくそまるだしだってこと。
だって、上手だったらいつでも釣れる自信があるのだから、今釣れた分を持ってかなくってもOKでしょう?せいぜい家族の数で十分だ。

次にまた釣れる自信がなく、今回たまたま大当たりで釣れたから、小さいのまで全部持って帰りたい。もったいなくって、ちいさいのすら逃がせない。
これが「イヤスタガリ」な状態。
「イヤス」は「卑しい」。「タガル」は「虫がたかる」の「たかる」。

このシーズンとキノコの時期には、近隣の集落にも、どこのだかわからないクルマがこの時期になるとたくさん来る。
うちの山にも山菜ドロボウが入る。山菜ならまだしも、畑などにも入ってきてクリにナメコ、ヤマユリにゼンマイ植えてあるものまでなんでも持っていく。
ナメコは毎回盗られるので植えるのをやめた。
タラノキもコシアブラも大きな木は切り倒していく。
ドロボウには来年なんて関係ないからね。
こういう輩に限って、自然大好きなんて気取ってたりする。
山菜を山ほど盗って、「おいら山菜採りの名人さ」なんていうのは、これまた下の下。
皆様、こういう人を見かけても、この人は山菜採りの名人ではないぞ。
ただのイヤスタガリであります。

このように書くと、山菜は自然の恵みであるからみんなのものだというものがあるかも知れない。
山は持ち主が手入れをしているからいろんなものが出てくるし採れるのだ。
また、私有地にあるものを採るのがOKならば、ドロボウさんの家の家庭菜園も、みんなの太陽で、大地の土で育ったものである。・・・採ってあげようか?
それとも、おうちの建材も、山で取れた材木でできているから、ぼくがキャンプファイアに使ってあげようか?

さて、怪しいクルマと人を見つけても、引き止めたり声をかけてはいけない。
相手は犯罪者、窃盗犯でござんす。
ルールも法も守らないものは、人間ではないような気もするので、ワナにかけて、熊ヤリでちくちくつっつき、ナベに入れても良いような気がするけど、ドロボウなんておなかに入れたくはない。毒がありそうだ。

逆上されて危険な目にあうのが関の山。
うちでは、これはドロボウであると思ったら、ナンバーを控え、たまに駐在さんにお知らせしたりする。
何度も来ていたドロボウがこなくなったところを見ると、一定の効果はあるのかな。
前科ものになったのか、注意されたのか、職を失ったのかは知らない。
ほかのところの酷いケースは新聞に載ったりしてるようですけどね。
山村で山菜ドロボウにお悩みの方は、見知らぬクルマのナンバーはメモに控え、継続して観察し、ドロボウであると確信したら最寄の駐在さんへ。
検挙にいたらずとも、相手に警察署の電話番号から、電話がいったら、イヤな汗をじっとりかくことでしょうからね。

山菜は、地元の大事な特産品にもなっているので、ほんとに自然の味が好きなのであれば産直などでお金を払って購入していただきたい。それが、里山を維持することにも繋がっていく。

書いているうちに、だんだん腹が立ってきて気持ち悪くなってきた。
子どものころから、うちの山に毎年ドロボウが入っているのだから心中お察しいただきたい。
ふう。怒るのはあまり健康的でないなぁ。
なお、文中に、たびたび品の良くない表現があることをお詫び申し上げます。
熊ヤリでつつくとかは、「例えば」の話ですよ。真に受けぬように。
また、駐在さんもいろいろいるようなので、あらかじめ相談してみることですね。

さてさて、先日、朝日連峰の葉山に登った際のこと。
ストックをもっていない参加者に、地元の山岳会のひとが木の枝を拾って杖を作ってくれた。
木の棒を使うだけでも「山の神様、ちょっとお借りしますよ~。」と。
さすが、葉山信仰の山であるなあと思った。
そういう謙虚な気持ちがあれば、山だっていつまでも、人に恵みをもたらしてくれるものと思うのだ。

Plant×50

タラノキ、コシアブラ・・・2種×50=100円

5月1日から累計1,600円  4月度:3,050円