今年はヒメクグをあまり見かけないなあ、と淋しく思っていましたら、ようやく花を咲かせているヒメクグを見つけました。

これだと、なんのことやらわかりません。
とても細いなんでもないような葉をいつのまにか伸ばしておりました。
山の草とか花とか虫とか-ヒメクグたち

これが、ヒメクグの花。
畑などに生えるときには、もっと小さな丈で花をつけるのですが、ここでは結構背が高くなっておりました。見えにくいのですが、コンペイトウのようなとげとげのひとつひとつが、イネ科でいうと小穂のようなもので、それぞれに実になります。
ちいさなめしべを伸ばしていました。
山の草とか花とか虫とか-ひめひめくぐくぐ

こちらは、花が終わって実になりつつあるもの。
コンペイトウはこれから、もうちょっとしっかりしてきてぱらぱらと土に落ちます。
このコンペイトウはたいへん面白くって、もうすこししてからもむと、甘い香りがします。
山の草とか花とか虫とか-ヒメクグ

また、このまわりには、このようなぐるぐると葉をひろげる草がありました。
ファンタスティック!
山の草とか花とか虫とか-コブナグサのぐるぐる

このように、葉は茎を抱くようにひろがります。
このような葉のつきかたをするイネのなかまは、これくらいしか知りません。
はて?どのように茎のなかに収まっていたものか。
山の草とか花とか虫とか-コブナグサたち

名をコブナグサというらしいです。
なんとなく、コブがつく草なのかしらん?
ちいさなブナにしては、ブナのイメージがないぞ?と思っていましたが、どうやら小鮒草であるらしいです。
なるほど、うえの写真では、なんとなく子ブナの群れる姿のイメージがあります。
山の草とか花とか虫とか-コブナグサ
しかし、やっぱり不思議です。茎からこれが出てくるんですよ。

やはり、しつこい、といわれそうな気がしますけども、エノコログサ。
ようやくありました。本家のエノコログサ。
毛がふわふわとしています。ねこのしっぽみたいです。
山の草とか花とか虫とか-エノコログサ

まわりには、アキノエノコログサも、キンエノコロもありました。
分布域をわけたりしてるのでなく、どれもおなじような時期に、おなじような場所に住むのですね。
左がアキノエノコログサで、右がエノコログサです。つぶつぶがだいぶ細かいですね。
山の草とか花とか虫とか-エノコログサとアキノエノコログサ比較

エノコログサの実。
昨日の実と比較してみると、だいぶ形が違います。
山の草とか花とか虫とか-エノコログサ小穂
ぼくの持っている「イネ科ハンドブック」に載っているエノコログサ3種はこれでそろいました。

イネのなかまたちの生える草むら。
ここは、年に何度か草刈りをします。
ぼうぼうにしておくと、だんだんと遷移していき、ススキが生え、低木が生え、つるがからまり、ヤブになっていきます。
人の住む近くは、人が定期的にくさかりすることもあって、いろんな草が生えます。
山の草とか花とか虫とか-そのへんのくさむら
この写真のような草むらにいろんな草が生えているのですが、見る気がないと、なんにもないところに見えます。
ここは、ちょっとした土手になっているのですが、左の高いところでは、乾燥するところが好きな草。
右の土手と道の間は、水分がちょっと多いので湿ったところが好きな草が生えます。
ちいさな場所でも、生えている草がちょっとずつ変化していて面白いですよ。

似たようなイネやカヤツリグサの仲間たちなのだけどね。無限のディティルがあります。


Plant×50

ヒメクグ、コブナグサ、エノコログサ、・・・3種×50=150円


8月1日から累計2,250円  4月:3,050円 5月:3,400円 6月:2,500円 7月:6,050円
昨日の夕方に、ねこじゃらし粉を作るための収穫をしてきました。
アキノエノコログサは、まだ穂が若いようだったのでキンエノコロを道端で収穫。
さあて、粉をつくるぞう!と思うと道端やくさむらが宝の山に見えます。

これは恐らくキンエノコロ。毛が、褐色というか、紫がかっているのですが、陽にあたると黄金色でした。
アキノエノコログサにくらべ、穂がピンと立ち、誇らしい気分のときのにゃんこのシッポの先みたいです。
山の草とか花とか虫とか-キンエノコロ

せっかく採ってきたので、写真におさめてみました。
毛にまじってもじょっとついているのは、めしべの取れかけたものです。
山の草とか花とか虫とか-キンエノコロ

キンエノコロのタネ(花?)たち。
毛は、ノギ(イネのもみのさきっちょに出る毛)ではなく、タネの根元から生えています。
毛は根元は茎とおなじような色なのですが、先っちょは色が着いていました。
山の草とか花とか虫とか-キンエノコロの実

タネ(小穂)には、皮(穎)があるのですが、キンエノコロとアキノエノコロでは内側の護穎が見え、外側の包穎がさきっちょまで届かずにいます。ただのエノコログサでは、包穎がさきっちょまで重なり、護穎が見えないといいますが、付近にただのエノコログサが見当たりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-キンエノコロのタネ

ついでに、こないだも載せましたけど、アキノエノコログサ。
山の草とか花とか虫とか-アキノエノコログサ

キンエノコロにくらべて穂先がずいぶんたれております。
みのるほど こうべのたれる アキノエノコロ・・・。
山の草とか花とか虫とか-アキノエノコログサ

アキノエノコロでは、ぼくの観察しているなかでは毛が緑色のものが多いです。
または、熟していくにつれて白っぽくなっていきます。
タネ(小穂)に対する比率では、毛が長いように思います。
山の草とか花とか虫とか-アキノアノコロの実

これも、タネだけを撮ってみました。
観察してみると、包穎(根元側の皮)はおなじように全部は覆わないのですが、模様(脈に注目)がちがっております。
穂のたれかたがずいぶんと違うのですが、これでタネだけでもねこじゃらしの見分けができますね~。
山の草とか花とか虫とか-アキノエノコロのタネ

イネ科はどれも似ていますけど、頑張って眺めるとちょっとずつ個性がありますね。
今日は、穂が出ていないメヒシバとエノコログサの見分けポイントが自分なりにわかったような気がしました。メヒシバはそのうちにまた。

ところで・・・。
粉にするために、石臼を所望したのですが、ホームセンタで売っているのを発見し、小躍りしたのに、値札が・・・!68,000円!
6,800円でなく、68,000円でした。
もっとお手ごろのものもあるようですが、それでも13,000円くらいでした。
うちの小屋に、石臼の上だけ(漬物に使っている)ありますが、下もないと使えません。

とりあえず、コーヒーミルで挽くことにでもしますかね。
できるかな。ねこじゃらしだんご。ただいま、乾燥をかねて穂のまま紙袋のなかで登熟中です。

Plant×50

アキノエノコログサ(2度目は詳細に)、キンエノコロ・・・2種×50=100円


8月1日から累計2,100円  4月:3,050円 5月:3,400円 6月:2,500円 7月:6,050円

昨日、映画館に行きました。
お目当ては、「ミツバチの羽音と地球の回転」。

公式ホームページはこっち http://888earth.net/index.html

ドキュメンタリーだというので、ぼくはてっきり、こんなのや
山の草とか花とか虫とか-ニホンミツバチ
こういうおはなしかな?と思って観に行ったのでした。
山の草とか花とか虫とか-アズマイチゲたち

この映画は、2010年に公開されたとのことで、ぼくの行った映画館では脱原発のグループの主催で映画館を借りての上映だったようです。
しかし、実際の映画を見ると、原発をやめましょう、というだけの範囲でなく石油を含めてエネルギーを見直していく方法についてのいろんな取り組みやら、舞台となった島の農村、漁村の作業風景が淡々と描かれているのでした。
そして、生活していくための海が、埋め立てで死んでいくことへの危惧とその反対運動が描かれていました。

つまりだ、こういうことです。
ぼくの川が殺されている様子。
この先には、ホタルの飛び交う田んぼがありましたが、今はもう無い。
山の神様の祠と山の間に道路を作っております。
川はよく蛇や竜に例えられ、蛇や竜は山の神様の乗り物であるとも聞きますが、山から海へと田畑を潤し流れていく命の水だものね。そのたとえに違和感はありません。
見よ、これが神殺しだ
山の草とか花とか虫とか-山の神様の祠の裏を通る道路

映画のなかで出てくるスウェーデンのかたは、石油の戦争の現場を目撃して石油はもう使わないと決めたそうで、風力発電の電気を買い、電気自動車に乗っているとのことでした。
彼のいうことには、「ぼくの支払ったガソリン代が鉄砲を買うのに使われているんだぜ」とのこと。
山の草とか花とか虫とか-工事現場

ぼくの場合も同様に、自分が払ったガソリン税や重量税で、自分の好きな川が殺され、ぼくの食べたチョコレートは、子どもたちが強制労働させられて生産され、焼肉で食べる牛肉には餓死しそうな人が十分食べられる量のトウモロコシがエサにされ、電気代には、放射能のおまけがついてきてござる。
山の草とか花とか虫とか-神通峡上

映画のなかでは、こんな光景がメインで綴られております。
島のじいちゃんや若者が、海で、田んぼで、山で働いている様子がほとんどでした。
映画のなかでは、あれがダメだとか、これはだめだとかそういったことは一言も出てきません。
ただ、撮ってあるだけでした。
山の草とか花とか虫とか-ばあちゃんたち

しかしなあ~。
埋め立て工事の現場に出てきたお偉いさんのいうことには「一次産業ではもう食っていけないのだから補償金をもらってひっこめ」だそうな。
エラい人は米や野菜じゃなく、マンサツやら株券やら食って生きてるわけだ。

げっきゅうとりじゃ、ほんてなさげねぇな。われほいどどおんなずだんぜ。
ありゃ、おらもだっけが~。
山の草とか花とか虫とか-イネ

しかし、自然エネルギーだけがえらいわけでもなく、風車も付近の森に影響してしまうのもちゃんと描かれていました。
山の草とか花とか虫とか-風車

なんでも、スウェーデンには除草剤や農薬を使っていけない市があるらしい。
行ってみたいなよその国。
山の草とか花とか虫とか-ムギ

電気の話とかだけでなくって、例えば休耕田を生き返らせるブタ、無農薬のビワ(金三郎さんを思い出しました)、海で採れるヒジキ(うちの山でもいろんな食べられるものが採れるのとかぶる)。
そのへんの草をえさにして、ウシを飼い、牛乳をいただき、フンから出るメタンで暖房やら発電できるとかなんとか。(上手くいっていない部分もあるのも承知ですよ)

まあ、ドキュメンタリといっても、どうしても偏向します。
人の描くことだから、どうしたってバイアスがかかる。
科学的にあるためには、今度は農薬万歳、石油文明と大量消費万歳な映画でも観ないといけないか?

山形では8月26日まで公開しており、明日は監督のおはなしがあるのだってさ。
ふつうにドキュメンタリとしてずいぶんと面白かったですよ。
(血圧が上がりそうなシーンもありましたけど、「岳」の5億倍くらいは観た甲斐がありました。)

そして、このあと、なぜか「コクリコ坂から」を男一人で観に別な映画館にハシゴ・・・。
どうもねえ、「コクリコ坂から」は男一人で観に行くものじゃないですな。
男二人だともっと危険な雰囲気だけどね。
おそらく、女性二人で観に行って、そのあとに喫茶店にいくのがよろしいかと思います。
でも、かなり、どストレートなストーリ展開で、肩こりが治ったような・・・?