さて、古寺山を登っていきます。
この写真は、昨日の記事で書いた島のようなところの手前のハナヌキ峰からのもの。
この登りは、ここを通るのでは一番とつらい登り(単調なのです)でしょうか。
山の草とか花とか虫とか-ハナヌキ峰から古寺山

えんやこらと登っていくとだんだんと木はちいさくなっていきます。
こういうところはスキーだったらずいぶん楽だろうなと思いました。
山の草とか花とか虫とか-古寺山を登っていく

高くなっていくにつれ、だんだんと周りの風景が見えていくのが楽しいですね。
里のほうを見ると、山のほうはまだ冬の木々なのに里のほうではすこし緑色に見えて、空気は青みがかって見えました。
山の草とか花とか虫とか-青くかすむ風景

北には障子ヶ岳。
この山は、この角度から見るとほんとうに素晴らしい山容です。
山の草とか花とか虫とか-障子ヶ岳遠望

ようやくちょっとした青空。
この斜面は、うえのほうが尾根の幅が広くなっていて、下山のときにわかりにくくなることがあります。
帰りにはこのダケカンバと、
山の草とか花とか虫とか-ダケカンバ1

こちらのダケカンバの間を通るようにしているのでした。
木に赤いテープなども一つの方法ですが、登る人がみんなつけていったらなんだかわからなくなります。(先行者のもの?というような赤テープがあっても、いつだれがつけたのかわからないのは林業だとか調査だとかでつける場合もあるのでぼくはそれがルートだ、とは思いません。またつけたものは下山時には回収するのがルールだそうです。いろんな意見があるようですが、山に残したらゴミです。)
特徴のある木のほうが動かなくって、倒れない限りはそこにいつでもいてくれるな、と思います。
山の草とか花とか虫とか-ダケカンバ2

だんだんとまわりの木はなくなりました。
この斜面は、思ったよりも雪は柔らかだったためか、先輩ふたりはピッケルでなくストックのままでした。(アイゼンをつけたらピッケル、というのが鉄則なのでこれはほんとはよくありません)
山の草とか花とか虫とか-雪庇下を登る

下からだと角度がわかりにくいので横にまわりこんで撮ってみました。
ほいほい、がんばれがんばれ。
山の草とか花とか虫とか-雪庇下を登る2

横を見ると、だいぶ崩れてはきましたが大きな雪庇があって、これは町のほうからも見えるくらいの大きさでした。こうやって近くに来ると(まして写真だと)スケール感がわかりません。
山の草とか花とか虫とか-古寺山の雪庇

雪庇の高くないところを越えて、古寺山からの尾根のうえへ。
尾根に上がったところのこの赤いしるしは、連休の前半から小屋に行っている小屋番さんが立てたもの。
これは、小屋番さんが立てたものだから、ぼくらのパーティにとっては由来のしっかりしたもので信用できます。
古寺山から、ハナヌキの分岐のあたりは道迷いするかたが毎年のようにあるポイントで、この数日前にもここで下り方がわからなくなった方がいて、あちこち迷ったすえに滑落しヘリが出動した状況がありました。
山の草とか花とか虫とか-赤い旗

ここからは、ゆるい登りと急なところとが交互にあるような感じになります。
右側の木のあるあたりが夏の登山道のある尾根で、雪の部分は夏にはなんにもないところかなと思います。
山の草とか花とか虫とか-古寺山山頂へ

ブナの根元をのぞいてみると、この場所では雪が多くって底が見えませんでした。
山の草とか花とか虫とか-ブナのまわりの穴

古寺山の山頂には、12:00に到着でした。ペースはずいぶんゆっくりめ。
山の草とか花とか虫とか-古寺山山頂

小朝日岳とその先にはガスがかかっていましたが、登山道のあるあたりには雪のないのを確認できました。
小屋への届け物があり、山岳会の先輩たち2名と春の大朝日岳へ行ってきました。
11月12日の小屋じまい以来の大朝日岳です。半年ほどのごぶさたでした。

前回に行ったのはこれ、11月13日「山じまい また大朝日岳
ルートの図などはこれ、9月25日「登り 大朝日岳と稜線部保全作業1

現在はまだ除雪が充分でなく、通れるのは古寺の集落まででしたが、連休明けほどなく通れるようになるでしょうか。

古寺鉱泉へ至る道。
ここはすぐ横が川で、斜面も急なのでちょっと怖い・・・。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉手前

鉱泉では、とうちゃんと久しぶりにあれこれ話をして、8時くらいに出発しました。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉

鉱泉のすぐ近くにはイワウチワが咲いていました。
山の草とか花とか虫とか-イワウチワ鉱泉裏

集落のあたりは雪が多かったのですが、今年は山のうえのほうは雪がさほど多くない(とけるのが早かった?)そうです。
鉱泉の裏の尾根もこのように夏の登山道が出ていました。
山の草とか花とか虫とか-尾根

尾根にもイワウチワが咲いています。
ここはイワウチワが多く、斜面にもびっしりと咲いています。
この日は、出発のころには曇りで、そのせいか花はうつむいていました。
山の草とか花とか虫とか-尾根のイワウチワ

また、イワナシももう花を開いていました。
これは昨年は咲いているのを見かけませんでしたから、今年のほうが早いのかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-イワナシ

隣の尾根の斜面は、ほんのりと黄緑色が見えてきていました。
山の草とか花とか虫とか-芽吹きの山

尾根のうえにもちょっと緑になったブナ。
このブナ、覚えておいてくださいね。
山の草とか花とか虫とか-チェックしてねブナ

雪のためか折れてしまっているブナもありました。
折れた断面が新しいので今年の冬にでも折れたのでしょうか。
このあたりからは、道は雪に埋もれ尾根に沿って歩いていきました。
山の草とか花とか虫とか-ブナの折れたの

この日は、ゆっくりと登りました。
ぼくらの3人のほかに、4人のパーティが先に行ったり、追い越したり。

ハナヌキ峰が近くなってくると、左手に古寺山とその奥に小朝日岳が見えてきました。
山の草とか花とか虫とか-古寺山と小朝日岳

古寺鉱泉と日暮沢からの道のあわさるハナヌキの分岐は雪に埋もれていました。
きっと前日なら見えなかったでしょう。
ここで10時を過ぎていました。
山の草とか花とか虫とか-ハナヌキ分岐

この分岐のすぐ西には、いつもこの時期にここだけ雪のない島のようなところがあります。
ここは、いつもこの時期に休憩のポイントにします。今回もここで一休み。
山の草とか花とか虫とか-島のような

早くに雪のなくなったからでしょうか。
何種類か葉っぱの出たり、花の咲いたりしているものがありました。
これはウスバサイシンの葉だろうと思うのですが、里のものよりもずいぶんちいさい葉でした。
うちの庭にもこれは生えていて、そちらはレモンくらいの大きさの葉になります。
違う種類なのかなあ?ちいさい株なのかなあ。
山の草とか花とか虫とか-ウスバサイシンのちいさいの

こちらはマイヅルソウのようでした。
登山道のあちこちにあるので、これまでもよく見かけていましたが、新しい芽の出るのはこんなふうにくるりと縦に巻いてある葉が出てくるのだ!とびっくり。
山の草とか花とか虫とか-マイヅルソウの新芽

そしておなじみのショウジョウバカマです。
背景には雪のブナの林。
山の草とか花とか虫とか-残雪とショウジョウバカマ
良いですね。もう春の様子ですね。

さてと、ここで休憩を終えて、古寺山への登りとなります。
これまでも雪の上を歩いてきましたがアイゼンはまだつけていませんでした。
(キックステップでOKなら、やたらとつけないほうが良い、ということのようです。雪の状態によります。)
標高が上がってきたのと古寺山への登りは傾斜が強くなるためで、ここからの斜面では氷が帯のように雪のうえにあることがあってアイゼンをつけるようにしました。
山の草とか花とか虫とか-アイゼン装着

登山靴を新調したのにあわせて、クリップ式のものにしました。(付けはずしがすごく楽)
刃のほうは、これまで使っていたものとおなじ形で、なんでしょう?おなじ感覚かなあ、と安心感があります。軽アイゼンというのもお店で見ることがありますが、ぼくはまだ12本のものしか使ったことがありません。
ぼくがアイゼンを使うのは、この時期の山か、夏に雪渓に行くときくらいで冬に使ったことはないのでした。ぼくは冬は高いところには行かないのと、うちの近くの山は冬には何メートルもふかふかに雪が積もるので、必要なのはかんじきやスキーなのです。
ほかの方のブログなどを読むにつれて、雪の多くないところの山や岩の山などでは冬にもアイゼンの要るところがあるものだと知ったのでした。こういう道具の使うタイミングにも地域性というのがあるのですね。

どれやっと、あいべ。

Plant×50

イワウチワ、イワナシ、ショウジョウバカマ、マイヅルソウ、ウスバサイシン・・・5種×50=250円

5月1日から累計400円

2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
5月1日。
この日は昼には雲が多かったのですが、日が西に傾くと山の端のあたりは晴れていて、きっとあの場所からならダイヤモンド大朝日が見られたのだという夕方になりました。

夕方からも会議などがあり、なんだってこんなときに会議なんぞと思わなくもないのですが、仕方ないのでした。
大朝日岳は見えました。5月にも入ったくらいの季節感か、山肌がちょっとずつ見えてきました。
そろそろこの山に行くのだ、という気持ちなのですが、天候が許すのかどうか。
山の草とか花とか虫とか-5月1日の大朝日岳

最上川は融雪の水を集め水量が多く、川岸のヤナギの木たちはほかの木々よりも早めの新緑の色合いを見せてくれました。サクラは、この日に町で満開となりました。
山の草とか花とか虫とか-雪解けの水の最上川

さて、今朝は小雨。
あちこち散歩をしたいのですが、残念なことだんだんと雨脚がつよくなります。
ぼくの部屋から見える向こうの山は、サクラと木々の芽吹きの黄緑色とやわらかなパステルカラーになりつつあります。山にもサクラが咲きました。
山の草とか花とか虫とか-新緑の気配

サクラは咲いたのですが、ウメはまだかいな。と思っていると、庭の大きなウメの木に咲いているのに気がつきました。ウメは、中国から渡ってきた木で、山では見当たりません。あちこちの庭や、田んぼのはじっこなどに咲いているのを見かけます。うちの近くでは、サクラもウメもほぼおなじような時期に咲いて、これが雪国の春の濃さの一例でしょうか。
山の草とか花とか虫とか-ウメ

そして、メジロがやってきました。
山の草とか花とか虫とか-梅にメジロが

メジロは数羽でやってきて、あちこちの枝に止まっては飛び。
ウメの花を撮るのにピントをあわせていたらメジロがちょうど画面に飛び込んできました。
ウメにピントがあっていて、メジロはピンボケ。
山の草とか花とか虫とか-やってきた

さて、ではメジロを撮りましょうと三脚を出したりしているうちに、散歩から帰ってきた母が、「可愛い花がある」と騒ぐものだからメジロはどこかに行ってしまいました。
月に叢雲、花に風、鳥にはきゃっきゃ言う母と。
なにかと思って行ってみると、ウメの幹に花がちいさくついていました。
山の草とか花とか虫とか-木の幹にウメの花

うちの庭のウメの木は、樹齢がどれほどなのかわかりませんが、幹は直径70~80cmくらはあるかという大きなウメの木なのです。

その木の幹に、ちいさく枝を出して、こんなところにも花がついていたのですね。
たしかにこういう姿は、なぜだか面白く感じます。
山の草とか花とか虫とか-ウメの花

幹のほかのところから出ていたつぼみは、これから咲くのでしたが、まんまるのつぼみの開く前には、ガクを押しのけて見えてきた花弁のピンク色とガクの赤とで星のような形になっていました。
山の草とか花とか虫とか-ウメのつぼみ
はなびらも丸く、つぼみも丸く。

小雨はこのあたりから強くなってきてしまって、メジロも今日はお帰りになってしまったようでした。
小雨に濡れるウメの枝と雨の日の空の明るさの弱いのと、これもまた休日の風景のようです。
山の草とか花とか虫とか-ウメと雨の日ざし

このウメの木のウメは、たくさんなった年には畑などにも植えてある実も含めて集めて梅干を作ったりしていました。
赤じそは、畑のはじにタネがこぼれて何十年も勝手に生えているものを使いました。

梅干を干すのは子どものころには、どの家でも竹で編んだ丸い大きなざる(「わらだ」と言って、昔にカイコを飼っていたときの入れ物)に夏の近くに、入道雲の立つころに干しているのを見ることができました。
汗をかきながらあちこち走り回って帰ってきて、集落のあちこちの庭に寄り道しては、梅干のならんだ外側にいっしょに干してある赤じそのカリカリとなったのを食べるのは、汗で塩っ気のほしいところにことさらに美味しく感じられたのです。

春の花を見るに、その先の夏の景色も想い出します。


Plant×50

ウメ・・・1種×50=50円

5月1日から累計150円

2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円