5月になり、今年の田んぼに出ての作業がはじまりました。
※なお、今回の記事では途中でアオダイショウが出ます。

今年は、いつもの年よりも一週遅れての進み具合となりました。
5月の2週目に田おこしの一回目、3週目に田おこしの2回目、先週にしろかき、今週田植えになりました。
これは先週のミズキ。
山の草とか花とか虫とか-ミズキ花はまだ

田んぼの近くには、こんなのもいました。
う~ん、フンコロガシとかそういうのに似ています。なんでしょう?体長は7~8mmほどでした。これから図鑑で調べてみたいです。
山の草とか花とか虫とか-なんだかわからない虫

気の早いもので、もう飛んでいるトンボもいました。
これまで、シオカラトンボと思っていたら、どうやらシオヤトンボのようです。(腹部の先っちょあたりが違いました)
シオカラトンボもいるかと思うので、時期によって違うのでしょうか。
シオカラトンボの仲間は、オスが青っぽくなり、メスはこんなふうにむぎわら色に。
山の草とか花とか虫とか-シオヤトンボメス

しろかきの最中に、田んぼわきの溝にうっかり落ちていたシオヤトンボ。
まだ全体に淡い色で、羽化したばかりのようでした。先週は、たしかちょっと風があったので風に吹かれて溝の水に落ちたのかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-シオヤトンボ羽化失敗

スギナにとまらせました。水に落ちたままだと、アメンボやマツモムシのえさになるので、彼らには申し訳ないことをしました。
山の草とか花とか虫とか-シオヤトンボスギナに

しろかきが終わると、水辺を求めていろんな生き物が見られるようになります。
カエルは鳴き交わし、しろかきの最中にはカラスたちがカエルたちがトラクタが歩くのから逃げるのを捕まえようと飛んで来たり、またどこからかアメンボたちもあっという間に姿を現します。
ちいさなゲンゴロウもやってきました。
山の草とか花とか虫とか-ちいさいゲンゴロウ

水の中にはちいさなモノアラガイが歩いたあとが。このほかに、カワニナもおります。
山の草とか花とか虫とか-モノアラガイ
しろかきをして、その日のうちにもみるみるこういう生き物たちが姿を現していくのにはいつものことながら驚きます。

そろそろ暑くなって来たからか、それとも田んぼに集まるカエルを狙ってなのか、アオダイショウも姿を現しました。田んぼには、ほかにシマヘビと全体が赤っぽい無地のヘビとがいらっしゃいます。ヘビはすいすいと水面を優雅に進んでいきます。
山の草とか花とか虫とか-水わたるヘビ

今日は朝から快晴でした。
山の草とか花とか虫とか-真っ青

田んぼに行ってみると、田んぼにはたくさんのあしあとたちがありました。
タヌキのようなもの、カラスのあしあと、あとはなんだかわからないネズミくらいの大きさのものやカモシカのようなあしあと。
山の草とか花とか虫とか-田んぼにあしあと

昨夜は、星を見るのに夢中になってしまって、今朝は寝坊してしまいました。
とにかく、まあ、がんばりまして今日中に機械を使っての植え方を終わりました。
うちの機械は一輪車(ねこ、のほうね)のような機械で、機械を押しながら人も田んぼの中を一緒に歩いていきます。
機械で植えただけだと、どうしても田んぼのかどや、また浮き苗が出てしまうので、明日はそれを補充するのに手で植えていきます。
山の草とか花とか虫とか-田植えのあと

水面には、アメンボがたくさん。
田植え機が進むと、上の写真のヘビよろしく波が起きるのですが、アメンボたちは波乗りしているかのようでした。
山の草とか花とか虫とか-アメンボ

田んぼの土手には、いつの間にかカラスビシャクがひょこひょこと愉快そうに顔を出していました。カラスビシャクはほんとに不思議な花で、ふと気が付くといつのまにかすっくと立っております。
山の草とか花とか虫とか-カラスビシャク

毎年、この時期には山遊びはお休みになります。
田んぼは田んぼで、たくさんの虫たちや花たちがある時期なので、作業はともかく、あちこち眺めているだけでも楽しみの尽きることがありません。
水田というのは、ほんとにたくさんの生き物たちがいます。
これは、一口にたくさんと表現してしまうのですがほんとにたくさん。
ヒトだっております。田んぼには、ヒトも居るところがあるのが良いですね。
このヒトの個体は、雪が消えて暖かくなると、カエルの声に誘われるように朝に夕に田んぼに訪れるようになり、週に一度くらい機械に乗って土をかき回したり、黒いちいさな機械でカシャカシャと音をたてたり、歩き回ってしゃがんで寝ころがって、田んぼでいろんなことをする習性があるようです。
山の草とか花とか虫とか-自分の写真
(母が苗を運んでくれたついでに、カメラをいじくっていると思ったら撮られていました。もともと逆光だったのをコントラストを強くしたので顔は見えません。)

まだ明るいうちに、機械の掃除なども終わったのでもう一度田んぼに行き夕方を過ごしました。
田んぼの近くにのコナラの木には、フジが咲いていました。
山の草とか花とか虫とか-フジの花

向かいの山には、ホオノキ(白くて大きいの)にフジ、手前には水平にひろがるミズキの花とが共演していました。
山の草とか花とか虫とか-ホウノキ フジ ミズキの花

フジの花には、小学生のころの想い出があって、小学校の帰り道にフジの花を見て「うわあ!まだつららがある!」とびっくりしました。
子どものころのぼくにはフジの咲くころには、まだ冬の記憶が色濃く残っていたのでしょうか。


Plant×50

イネ、カラスビシャク、ミズキ、ホオノキ、フジ・・・5種×50=250円

蟲×50

アメンボ、シオヤトンボ、モノアラガイ、アオダイショウ、ヒト・・・5種×50=250円

6月1日から累計650円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
古寺渓谷に行ったのから日は過ぎて、なんと6月になりました。
スミレはだんだんとほかの草たちに隠れて見えなくなってきましたが、写真のなかでは撮ったときのままです。

※なお、今日は前半にスミレ、後半におおきなカエルの写真があります。カエルの苦手な方は最初だけ見てくださいね。

さて、帰りにもいくつかのスミレを見ました。
これは、5月26日の「スミレのみどころ アカネスミレ ・・・ほか」のほか、としていた同じスミレです。うちの近くにもありましたが、ここにもありました。
山の草とか花とか虫とか-タチツボスミレ横から

花のなかはすっきりとして、毛もありません。
色合いは、うっすらとしていて涼しげです。
山の草とか花とか虫とか-タチツボスミレ花

こちらは・・・。う~ん。
山の草とか花とか虫とか-タチツボスミレ
そう、このタチツボスミレと似たもので、うちの近くが分布域になっているものに、オオタチツボスミレというのがあります。

オオタチツボスミレのほうは、図鑑によると葉がよりまるっこく、花は地上茎から出るものが多いとなっていました。
それからすると、次の写真のものはオオタチツボスミレのようです。
山の草とか花とか虫とか-オオタチツボスミレ葉

地上茎から出る花が多いというのは、このような状態のことでしょうか。
地面から一度出た茎から葉っぱと花とがいくつも出ています。
山の草とか花とか虫とか-オオタチツボスミレ

これの場合には・・・これまた紛らわしい。
でも、葉っぱのまるっこいのと、花のつき方からこれもオオタチツボかなあ。
山の草とか花とか虫とか-どちらかしら
と見てきて、一番最初の写真を見ると、ああ、やはり雰囲気が違う感じがするな、というように思ったりいたします。(ここでは、オオタチツボのようなのは花の色が濃いようでした)
花の名前を調べるというのは面白いもので、本物を見て、図鑑を見て、本物をもうちょっといくつも見て、それでまた図鑑を見て。
そして、あちこちと両方あるようなところを歩いていると、だんだんとやはりこれとこれは違いがあるものだなあ、と。
そんなことを延々とやっているから飽きもきません。

さて、帰り道にカエルのおおきいのに出会いました。
ここに来るとカエルによく出会います。

カエルは石の上に乗っていました。
あらら。
なにをしているのかと思ったら
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルオス岩の上

上の写真のカエルの向かっている先には、また別のカエルがいました。
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルメス

なんでしょう?この距離感・・・。
ちょっとおじゃましてしまったかな。という気持ちになりました。
山の草とか花とか虫とか-向かい合うカエル

じゃん。
近づいてみても、このカエルはあまり逃げません。
このカエルはアズマヒキガエルのようです。
アズマヒキガエルは、繁殖期にはオスとメスの色合いが変わると聞きます。
オスは繁殖期には黄色っぽくなるというのと、口先がシャープな感じなのできっとこちらがオスなのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルオス横から

そして、もう一方。
こちらは、茶色のままでした。そして口先はあまりとがっていません。
どうやらこちらがメスのようです。
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルメス横から

上から見てみると、こちらはすっきりした感じで背筋がたくましくみえました。
ほんとに黄色っぽいですね。
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルオス上から

このカエルはぼくはこのアングルが好きです。
どどん、として昔の恐竜のような雰囲気があります。
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルオス正面から

一方、こちらはおなかが膨らんでいて、アズマヒキガエルの産卵期は春の割合早くなので、産卵期は終わっているのかなとも思ったのですが、これは見た目ではちょっとわかりませんでした。
ここは遅くまで雪の残るところなので、このときがもしかしたら逢引の最中だったのかもしれません。おじゃまして申し訳ない。
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルメス上から

さて、オスは、繁殖期になるとどうやら後ろ足に指のようなのが一つ増え、それは繁殖期に必要なこぶなのだそうです。
このオスのほうにもあるのかな?と思ったのですが確認できませんでした。
なんでも、それがいわゆる四六のガマ。
さあさぁ、お立会い、御用とお急ぎで無い方はゆっくりと聞いてぇおいで、見ておいでっ、と。
(ガマガエルという名前もありますが、ヒキガエルとガマはおなじカエルのようです)

ところで、このカエルは山のかなり高いところまで住んでいて、これは昨年の7月に竜門に行ったときに出会ったカエルくん。
山の草とか花とか虫とか-ちいさいアズマヒキガエル
写真の左に写っているのはぼくのひとさし指ですから、カエルくんは親指くらいのサイズでしょうか。
登山道を歩いていると、ぼくが来たのに驚いたのか道端の草のなかに隠れてしまいました。(大きくなったこのカエルはあまり逃げませんが、ちいさいうちにはよく逃げます)
あたまを隠して「ぼくはここにはおりません」というよう。
このカエルは、産卵のときにだけ水辺に集まり、それ以外の季節には山におります。
しかし、このときに出会ったちいさいアズマヒキガエルの子どもはほんとに可愛らしかった・・・。今年も出会えるでしょうか。

(なお、分布域からアズマヒキガエルとしました)

Plant×50

タチツボスミレ、オオタチツボスミレ・・・2種×50=100円

蟲×50

アズマヒキガエル・・・1種×50円

6月1日から累計150円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
さて、古寺渓谷に行ったときへおはなしは戻ります。

帰り道にもあちこち写真を撮っていました。
ぼくが撮るのは草や虫の写真が多いので、風景だけ撮るというのがあまりありません。
風景を撮るとなると、どうしてよいのかわからなくなるときがあります。

たとえば、川を撮ってみました。
まずは、川の陽のあたっているところで露出をあわせ、周りの木々は暗めにしてみました。
山の草とか花とか虫とか-川くらめ

おなじところでも、こちらは明るめに。
これでだいぶ印象が違うなあという感じがします。
山の草とか花とか虫とか-川あかるめ

ちょっと横に移動して、今度は木々の枝の向こうに川が見えるような感じに。
う~ん、どうなんだろう。
山の草とか花とか虫とか-川 枝の向こう

または、ちょっと望遠にして川を大きめに。
うん、どうにもしまらない感じが・・・。
山の草とか花とか虫とか-川大きく

ちょっとだけ上流に移動して、川の上流のほうの浅めになっているところを川幅があるようにしてみました。
山の草とか花とか虫とか-川下に

そして、おなじところから今度は川の面積が大きい感じに。
山の草とか花とか虫とか-川面積を大きく
こんなことを試してみていると、だんだんとなんだかわからなくなってきました。
それでも、おなじところの写真でも、ちょっと違う撮りかたをするとだいぶ違うなと実感がありました。


さて、先日にコメントをいただいたことから、ちょっと追加して載せたいと思います。
スミレサイシンを載せたのですが、スミレサイシンの名の由来は、ウスバサイシンという草と葉が似ているから、と。
ウスバサイシンも、この渓谷沿いにたくさんあります。
これは昨年の5月23日「オオバキスミレとスミレサイシン 新緑過ぎつつある古寺渓谷へ2」にも載せていました。昨年の5月には、まだこのブログのデータの容量に不安があったので写真がちいさめでした。

まず、これは今年に撮っていたウスバサイシンの花です。
ウスバサイシンはウマノスズクサというものの仲間で、ほんとに奇妙な花をつけます。
なんだか、つぼのようです。
これはにおいもちょっと変わっていて、花というとハチやチョウがくるものだというイメージがありますが、これには聞いたところによるとナメクジやそのような地を這うものたちが訪れるとかなんとか。葉っぱの茎の根元に目立たなく咲いております。
山の草とか花とか虫とか-ウスバサイシンの花

こちらは昨年の写真から。横から見るとほんとに奇妙なつぼのようです。
山の草とか花とか虫とか-ウスバサイシンの花

そして、葉っぱはというと、このような形で確かにウスバサイシンにそっくりです。
葉の茎の付け根のあたりに穴の開くようになっているのと葉脈の様子が違って見えます。
山の草とか花とか虫とか-ウスバサイシン

ウスバサイシンは、なんでもヒメギフチョウの食草で、うちの近くにも生えているので、カタクリとあわせてヒメギフチョウが飛んでいても不思議ではないなと思っているのですが、残念ながらまだお目にかかれておりません。

次に、「花が隠れるように咲く理由があるのでしょうか?」とのことがありました。
う~ん、どうなのでしょう?
とりあえず思いついたのは、2011年5月2日「雨の日に花たちは ワサビ キバナノアマナ アズマイチゲ」のことでした。
暗くなると花を閉じたりする草はたくさんあります。これは、花粉を雨にぬらしてしまったり、夜露に湿気させてしまわないようにかな?なんて思っていました。

それで思い出したのは、この木の花でした。
山の草とか花とか虫とか-ハウチワカエデ

上の写真は、今回の古寺渓谷で撮っていましたが、4月29日「いろいろなサクラ」で行った先で、この木の花と開きかけの葉の様子を撮っていました。
これはカエデの仲間のうち、ハウチワカエデかなと思うのですが、これの面白いのはあずき色のシックな色合いの花に、葉っぱがまるきり傘のようになっているところでした。
山の草とか花とか虫とか-ハウチワカエデ花正面

斜め前から見てみると、ほんとにね。
枝の先から葉っぱは二枚出て、開ききらないうちには和傘のようになっていました。
そしておなじ枝の先から花の茎がちょこんと伸びて傘の下に入っております。
山の草とか花とか虫とか-ハウチワカエデ花

下から仰ぎ見ると、こんなふう。
う~ん、これなら雨に濡れにくいのではないかなあ。
山の草とか花とか虫とか-ハウチワカエデの花下から

草や花を眺める面白さに、「なんでこんなふうなんだ?」とあれこれ考えるということがありますね。
たまには本に答えらしきことが書いてあることもありますが、草たちには「どうして?」と聞いても返事はなかなか返ってきません。
今回のこの葉っぱと花の様子を見てみると、いやあ~、これはやっぱり傘でしょう。と思い眺めるのでした。(これは、ぼくがそうかしら?と思っているだけなので、そうなのだかどうなのだかは木に聞かないとわかりません)

Plant×50

ウスバサイシン、ハウチワカエデ・・・2種×50=100円

5月1日から累計2,450円

2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円